『資産形成スペシャリスト』、井上耕太です★
昨夜、2016年1月度の、
米雇用者統計が発表されました(^_^)
確か、先月のblogでも書きました。
毎月最初の金曜日、日本時間22時30分頃発表です。
『米雇用者統計』の概論詳細については、
ちょうど1ヵ月前のblogをお読みください。
今回の発表では、
非農業部門雇用者数は『15万1000人』増加。
2015年12月度の実績『26万2000人』から考えると、
かなり急減したように見える数字でもあります。
直前の市場予想『19万人』も、
さらに下回る結果となりました。
じゃあ、これを受けての市場の反応はどうか??
実は、けっこう好意的に受け止められてます。
間違って解釈してはいけないのは、
雇用者統計は前月に対する雇用者の伸びを現します。
『プラス』の値が出ている限り、
社会全体の雇用者数は『プラス』です。
個別に見れば消えた『雇用』もあるでしょうが、
新たに生み出された『雇用』と差し引きしたときに、
全体としては増加しているということ。
なので、前月の数字を下回っても、
それが単純に『経済の減速』とは解釈されません。
実際、市場の読みでは、
12月のような雇用者数の伸びは、長期には現実的でない、
というのが大方の見方です。
今回の雇用者統計が、
好意的な見方をされたのは次の2点です。
・平均時給前月比0.5%増加。
*前年比では2.5%の伸びと良好。
・失業率が4.9%に低下。
*2008年以来、約8年ぶりの低水準です。
平均時給に関しては、
先月は新規雇用が増えたにも関わらず低調でした。
それが、今回の発表では持ち直した。
『米国経済好調』をアピールするには十分です。
また、これらを受けて反応が伺われるのが、
年内にFRBが再利上げに踏み切るか?ということ。
前年末に実行した際には、
2016年には細分化して4回やると考えられてましたよね。
でも、それも年初来の世界経済低調で、
あまり現実味は無くなってきました。
このblogでも常々、
『経済とは、お金の回るスピード』と言ってます。
経済が低調な時期に利上げをすると、
融資受ける人が減って、一気にスピード落ちるからね。
今、世界の皆さんの関心事は、
『利上げは年内に2回あるかどうか』です。
これはもちろん、様々な経済指標から判断される。
でも、やっぱり1番大きいのは『雇用統計』です。
株式市場、為替市場なんて、
それこそすぐに反応して日本にも波及します。
特に、日本経済はアメリカの影響もモロに受ける。
太平洋を隔てた遠い国?の話ですが、
ちょこちょこ気にするようにしておきましょう(^_^)★