今日のテーマは、『臨時特別給付金:4630万円誤送金事件に垣間みる、人間の本質』です。
常々お伝えしていますが、
人は、自らの『器』以上にお金を持つことが出来ません。
実は、これは、経済的な観点に限った話ではありません。
人は、
意識・無意識に関わらず、人生の凡ゆる分野に共通して、
コンフォートゾーン(安定領域)を外れて生きられない。
『ホメオスタシス』の言葉で説明される事もありますね。
『恒常性維持機能』と言えば、想像しやすいでしょうか。
例えば、
(有り得ませんが)突然『皇族』に組み込まれたとして、
優雅な生活を手に入れても、居心地のわるさを感じます。
反対に、
その対極にある、著しい極貧生活を強いられたとしても、
元の生活を取り戻すため、強力な『復元力』が働きます。
それ程、
コンフォートゾーン(安定領域)の支配力は絶大であり、
ホメオスタシス(現状維持機能)からは逃れられません。
そして、
それを証明する出来事が、現在、世間を賑わせています。
タイトルにも採用した『4630万円誤送金事件』です。
事の発端は、わずか1ヶ月前、先月(4月)8日のこと。
コロナ禍、前年比で一定割合減収となる世帯を支援する、
臨時特別給付金(1世帯10万円)を巡り起こりました。
山口県阿武町では、
該当世帯は『463』だったようですが、その相当額が、
ある男性『1個人』の金融機関口座に振り込まれました。
その後、
『誤送金』発覚までの期間は2週間でしたが、受給者は、
全額ををネットカジノで溶かす離れ業をやってのけます。
2022年、
4年制大学卒・会社員の生涯年収が3億円に届かぬ時代、
可処分所得は2億円程で、4分の1に匹敵する数字です。
*この事件について、善悪を論じるつもりはありません。
あくまで、人間の本質を表す事例として扱っています。
世間的には、
前述の通り、一般生涯年収『4分の1』に匹敵する額を、
約2週間で溶かしたことを不思議がる声がありますよね。
実際、
マスメディアで報じられる、街の人の声に耳を傾けても、
『どうやって、使ったのか』という意見が散見されます。
しかし、私自身、この事件を全く不思議には感じません。
何故なら、
前半でお伝えしたとおり、人間の本質を強力に支配する、
コンフォートゾーンと恒常性維持機能を知っているから。
もし仮に、
誤送金の受け手の彼の、経済的なコンフォートゾーンが、
『ほぼゼロ』でデフォルト設定されていたらどうなるか。
4月8日、
突如として、銀行口座に出現した『約5000万円』は、
彼自身に、耐えがたい『苦痛』を与える存在になります。
そこで、
元々、コンフォートゾーンに設定した『ゼロ』を目指し、
安心感を得るため、全速力で解消する方向に向かいます。
手段が『ネットカジノ』かどうかは、どうでも良いこと。
仮に、この世に『ネットカジノ』が存在していなくても、
彼は、異なる方法で『解決策』を見つけていたでしょう。
この辺り、
宝くじの『高額当選者』にも通じるところがありますが、
器を広げる事なく、激流が流れ込む事が齎らす悲劇です。
だからこそ、
きちんと適正な『時間』をかけて、『器』を広げながら、
1つずつステップを上って『お金持ち』になるのが良い。
世間一般、
大多数の方々は、『一発逆転思考』と紙一重の考え方で、
必要以上に、『効率』を求めるところがあると感じます。
もちろん、
それ(効率を求めること)は大切ですが、それによって、
『必要不可欠』な要素をすっ飛ばしては、本末転倒です。
きちんと『時間』をかけて、『お金の器』を広げながら、
根気強く、『資産形成』に臨まれることをお勧めします。
オープン形式(どなたでも参加可能)の主催セミナーを、
対面・オンライン開催ともに、5ヶ月ぶりに再開します。
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