今日のテーマは、『日本発、デリバティブ(金融派生商品)の歴史が終焉しました』です。
世間的には、『お盆モード』真っ盛りでしょうか??
明日(8月9日)は、日本列島は台風直撃するようで、
高校野球:甲子園大会も、早々に順延が決定しました。
そもそも、今年は『山の日』が移動していたんですね。
一般感覚に疎い私は、そのことを数日前に知りました。
何れにせよ、
今年は、カレンダーの巡りも好ましい状況のようで、
既に、長期休暇へと突入している方々も居ますよね。
私自身、
世間と乖離した人生を送る為『日常』が続きますが、
一般的に『休暇モード』の認識が正しいと思います。
ただ、こういう時期こそ、
歴史的に大きな意味を持つイベントは起こるもので、
今回も、日本の1つの歴史に終止符が打たれました。
世間的には、大きな注目を集めてはいませんが。
何のことを言っているか、分かるでしょうか??
【農林水産省、コメ(米)先物取引を認めず上場廃止へ】
意外にも、この歴史をほとんどの日本人が知りません。
1730年、
江戸中期、江戸幕府の公認を受ける形で、大阪・堂島に、
コメ(米)先物取引所が新設されて、取引開始しました。
これが、世界初のデリバティブ(金融派生商品)です。
2021年現在、
海外諸国からは、金融オンチと評される日本国ですが、
その分野で、世界に先駆ける『発明』をしていました。
今から、300年近くも昔のことですから、驚愕です。
本題から逸れる為、デリバティブの説明は譲りますが、
金融の基礎を成すものなので、勉強してみてください。
一般に、
デリバティブ取引は『ギャンブル』と見做されており、
コメ市場における『差金取引』もその側面を持ちます。
しかし、
本来の目的で有効活用すれば、リスク・ヘッジとなり、
米農家の方々の『安定収入確保』を実現するのも確か。
コメ先物取引は、
第二次世界大戦下、1939年に一時中断しますが、
その後、民主党政権下2011年に久しぶりに復活。
今後、
恒久的取引を目指して『試験場上』していましたが、
農林水産省からの『本上場』不認可決定により終焉。
現時点、
成立している取引処理が完了する来年(2022年)、
6月以降の取引は、実質的に行えない状況になります。
農林水産省は、
『本上場』不認可の理由について、取引に参加する、
生産者数の規模から、取引全体の『流動性』を懸念。
これについて、
堂島商取から、適合性基準に関する意見を求めたが、
判断を覆すまでの合理性は、認められませんでした。
これにより、
世界に先駆け、約300年続いてきた日本初となる、
『金融派生商品』の取引が完全終焉することになる。
実際、
仕組みを理解して(?)利用していた農家の方々は、
この決定に対して、落胆の色を隠せないと言います。
私自身、『農家』と無縁の人生を送りますが、
また異なる意味で、喪失感に苛まれています。
日本人にとって、金融・経済を理解する格好の教材が、
お盆休暇モード全開の最中、ひっそり終焉決定します。
日本人が、経済・金融オンチを克服できるチャンスが、
2021年8月、また新たに失われたように感じます。
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