今日のテーマは、『平時に保つべき健全な危機感は、もちろん事業家にも求められている』です。
昨日の公式ブログでは、
『健全な危機感を持つ人が資産形成に成功する』と題し、
未来を見据えて行動することの大切さをご紹介しました。
恐らく、
今この瞬間という刹那の評価として、読者の方々の中に、
経済的観点で危機に瀕している人はいないと想像します。
何故なら、
大半の人々はきちんと働くことで収入を得ており、また、
得られる収入の範囲内で生活を送っているであろうから。
しかし、
昨日もお伝えした通り、自らの意思以外の要素も含めて、
私たちはリタイアしなければならない時が必ず訪れます。
そして、
公的年金のみで老後生活を謳歌できる人は殆どいない為、
現役時代から経済基盤を構築しておくことが大切になる。
その為にも、
平時(物ごとが万事順調に進んでいると思える時)から、
『健全な危機感』を保つことが不可欠だと感じるのです。
これは、当然ながら『事業家』に対しても求められます。
例えば、
長年、健全経営を続けている東証上場の大企業であれば、
向こう10年間の事業資金を内部留保で確保しています。
極論、
売上が吹き飛んでゼロになり、今後10年間継続しても、
事業を継続していくだけの経済的体力があるということ。
その状況であれば、ほっと一息ついてしまいそうですね。
しかし、
賢明な経営者が運営する企業では、健全な危機感により、
今後も成長できるよう『今すべきこと』が為されている。
良くも悪くも、
今の行動の結果はタイムラグを置いて返って来ますから、
今の状況(安泰)に対して、傲りや慢心などないのです。
これが、
中小企業や個人事業主等の小規模事業者レベルになると、
2年間の事業資金を確保することがボーダーでしょうか。
その状況では、今この瞬間に困窮することはありません。
それでも、
精神的にも、体力的にも、経済的にも余裕がある内から、
それ以降の未来を思い描くことで努力をし続けるのです。
裏を返せば、
先ほど挙げたボーダー(2年間の事業資金)を下まわり、
心身ともに切羽詰まってきた時点で、既に詰んでいます。
そもそも、
追い詰められた人間が、冷静で的確な判断することなど、
おおよそ不可能なことは私たちも経験則で知っています。
また、
追い込まれた人間が、起死回生で一発逆転するキセキは、
資産形成でもビジネスでも、先ず起こり得ないでしょう。
果たして、あなたは『健全な危機感』を持てていますか。
時間の視点をズラして、未来を見据えて行動する能力は、
文明社会に生きる賢明な人間だけに与えられたものです。
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昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太