今日のテーマは、『現状維持バイアスの引力を断ち切れる人が、理想の人生を実現できる』です。
昨日の公式ブログでは、
『久々に衝撃を受けた、天才学者の思考実験』と題して、
ダニエル・カーネマンから受けた衝撃をご紹介しました。
詳細は譲るとして、
結論のみ述べるとリスクを恐れて小さな挑戦を拒む人は、
人生全体でチャンスを失い、大きな損失を被るという事。
長期視点で、
大きな利益を得る可能性あるオファーを受けたとしても、
過度にリスク回避的だと、そのすべてを拒絶してしまう。
一般的に、
これらは『現状維持バイアス』として説明さていますが、
その具体的な事例は世の中に溢れていると感じています。
ところで、
最近ではネットニュース等でも注目を浴びた話題ですが、
今、地球に『第二の月』が存在するのを知っていますか。
これは、
接近した小惑星が地球の引力にキャッチ・アップされて、
11月末までの期間限定で周回軌道に留まるというもの。
と言っても、
話題に挙がる小惑星の大きさは10メートル程しかなく、
周回期間も2ヶ月弱と、厳密には『月』と異なりますが。
それでも、
宇宙空間を漂う小惑星の軌道を歪めてしまうのですから、
私たちが暮らす地球の重力の偉大さを感じさせられます。
そして、
人間社会もこれと非常に似ている引力が存在しています。
それこそ、
記事の前半でご紹介した『現状維持バイアス』のことで、
私たちにチャンスを拒ませ成功から遠避けてしまうもの。
例えば、
会社員をしていた人たちが、一念発起して会社を辞めて、
自らで事業をスタートするというケースがありますよね。
しかし、
現実は厳しく1年目だけで約半数が退出を余儀なくされ、
3年後に9割、10年後はほぼ全員が淘汰されてしまう。
知り合いの事業家は、
この現象をEクワドラント(会社員)の呪縛と表現して、
元に居た環境に戻ろうとする力の強力さを常々語ります。
良くも悪くも、
私たちは(恐らく、無意識下に)現状維持を好むように、
デフォルト設定として脳内にもインプットされています。
それ故、誰しも簡単に変化することが出来ないんですね。
これは、理想とする人生に向かう上で致命的な問題です。
ところで、あなたは現状維持バイアスを断ち切れますか。
その復元力の強力さを理解し、必死に抗えるでしょうか。
理想の人生の実現には、相応の外圧・外力が不可欠です。
そのことを正しく認識し、引力を断ち切ってみて下さい。
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昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太