今日のテーマは、『来年末、サブプライム・ショックを超える世界恐慌は起こり得るか??』です。
3月中旬、
米国の中堅、シリコンバレーとシグニチャーの2銀行が、
連鎖(連続?)倒産したことは、以前にも紹介しました。
時を同じくして、
UBSによるクレディスイス買収なる歴史的出来事もあり、
金融業界に動揺が走ったことは、まだ記憶に新しいです。
しかし、
その後の世界経済は、想像より早く落ち着きを取り戻し、
米国・日本の両市場とも、株価は堅調に推移しています。
また、
世界全体が、早期に『利下げ』に転じるとの見方もあり、
私見では、どこかポジティブな雰囲気が優勢を占めます。
それでも、
アナリストの中には、悲観的意見も存在するのは事実で、
サブプライムを超える経済危機到来との予測もあります。
理由(根拠)は幾つかあり、
そもそも、2008年に起きたサブプライム危機時点で、
『既に世界経済は死んでいた』という意見すら存在する。
強ち間違っていないというより、殆ど『真実』ですよね。
これは、
決して金融業界に限った話ではなく、ほぼ死に体のまま、
延命により何とか生き延びる企業・国家は多くあります。
他にも、
昨年を起点として、急激に進行した『利上げ』によって、
金融機関の財政が深刻化するという説得力のある意見も。
これを理解するためには、『債券』という対象における、
『価格』と『利回り』の関係性を知ることも必要ですね。
『利回り』の上昇は分母(価格)の減少を意味しており、
それを保有する銀行の含み損も、莫大に膨張しつつある。
もし仮に、
それがトリガー(引き金)となり、連鎖倒産が起これば、
前回危機を超える、株式市場の9割下落もあるのだとか。
確かに、
すべての物事に共通して『100%』は存在しないため、
その主張を、『絶対に無い』と退けることは出来ません。
ただ、
常々、過度な『楽観』に警鐘を鳴らしているのと同様に、
過度に『悲観』し過ぎることも大きなリスクと考えます。
何故なら、
凡ゆる可能性を追い求め、リスクを恐れ過ぎてしまうと、
今いる場所から、一歩も身動きが取れなくなるからです。
何より、今議論される時点でリスクは顕在化しています。
本当のブラックスワンは、誰も感知することは出来ない。
私自身は、来年末の危機を回避される方に賭けています。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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