今日のテーマは、『時価総額5兆円を誇った月は、なぜ一夜にして沈んだのか??』です。
久しぶりに、暗号資産(仮想通貨)に関して書きます。
韓国・ソウルに拠点を置く『テラファームラボ』開発、
暗号資産の『ルナ』が、文字通り、一夜で沈みました。
正確には、
直前まで単位あたり『1万円』で推移した取引価格が、
『2円』に下落し、99.98%の価値が消失したもの。
と言っても、
この状況で、該当通貨の購入を希望する人はいない為、
『完全消滅』と表現して過言ではないと考えています。
一般的に、
認知度はあまり高くなかった『ルナ:Luna』ですが、
2022年4月度の時価総額は『5兆円』を超える程。
この数字は、
暗号資産(仮想通貨)全体ランキング10位に位置し、
決して、『超マイナー通貨』という訳ではありません。
繰り返しますが、この通貨が一夜にして沈んだのです。
正直、
玉石混交の暗号資産(仮想通貨)は、理解の範疇外で、
私自身、幸いにも(?)まったく保有しておりません。
有り難いことに、必要性を感じない少数派の人間です。
今回、
一夜にして『ルナ』が事実上消滅する事になったのは、
ステーブルコインである『テラUSD』変動がきっかけ。
少し補足すると、
『ステーブルコイン』は暗号資産(仮想通貨)の中で、
『法定通貨』と価値連動するように作られたものです。
一般的には、
『テザーUSD』『USDコイン』等が有名で、これらは、
同等の『法定通貨』を保有する事で価値を担保します。
しかし、
前述した『テラUSD』は、異なる仕組みを取っており、
仮想通貨『ルナ』をバックアップに価値を担保します。
この仕組みで、
なぜステーブル(安定的)コインの地位が得られるか、
納得のいく説明ができる人は、いるのでしょうか??
私見では、
完全なる、仮想通貨デリバティブ(派生商品)であり、
多くの方々が、共同幻想にある状態でのみ成立します。
そして、
『いかさま』に気付いた時、暴落がはじまるのですが、
今回は、それが『現実』のものとなってしまいました。
凡ゆる物事に共通して、
有事に至る『発端』は、いつも突然やって来るもので、
それを説明できるほど、『明確な理由』もありません。
5月10日、
ステーブルなコインであるはずの『テラUSD』は突然、
米ドル連動から大きく乖離して『0.7USD』まで下落。
この時、
『テラ』を購入し、価値を担保する『ルナ』に切替え、
即座に現金化することで『錬金術』が編み出されます。
しかし、
現実世界では『ルナ』に途轍もない売り圧力が掛かり、
一瞬で制御不能に陥り、一気にその価値は暴落します。
当然ですが、
誰しも『投げ売り』されている対象を買いたくはなく、
むしろ、反対に、我先に逃げ出そうと必死になります。
実際、
先月まで『5兆円超』の資産価値を誇った『ルナ』は、
900億円を割込み『バックアップ機能』を失います。
結果、
両通貨(ルナ、テラUSD)ともに、塩漬け状態に陥り、
暗号資産(仮想通貨)界でゾンビ化してしまいました。
兼ねてから、
私自身、『暗号資産信者』の嗜好を理解できておらず、
彼ら・彼女らの思考回路とは、対極に位置しています。
百歩譲って、
金融システムが脆弱な発展途上国の国民なのであれば、
『苦肉の策』として、利用する可能性はあるでしょう。
しかし、
日常的に、国際決済通貨にアクセス可能にも関わらず、
ギャンブルをする必要性は、まったく見当たりません。
沈むはずのない『月』が、一夜にして、消滅しました。
ということは、他の暗号資産も起こり得るということ。
後は、それぞれが自己責任でご判断頂けたら幸いです。
オープン形式(どなたでも参加可能)の主催セミナーを、
対面・オンライン開催ともに、5ヶ月ぶりに再開します。
——————————————————————–
■5/27(金)将来のお金の不安が2時間で解決するセミナー@大阪・梅田■
■5/30(月)将来のお金の不安が2時間で解決するセミナー@オンライン■
——————————————————————–
*オープンセミナーは予告なく終了の可能性があります。
受講希望される方は、有効活用して頂けたら幸いです。
*個人面談受講を希望される方は、直接ご連絡ください。
*井上耕太事務所(公式)michiamokota0421@gmail.com
井上耕太事務所
代表 井上耕太