今日のテーマは、『【ニューノーマル時代】を生き抜く鍵は、【自助努力】以外に無いということ』です。
昨日の公式ブログでは、
『【世界経済】回復の見極めポイントは、【金利】が握る』と題して、
今後、潮流変化局面の『見極めポイント』について、ご紹介しました。
最近は、『顕在化』しているイベントに対して、
『株式市場』のレスポンスも芳しくありません。
『米国大統領選挙』然り。
『新型コロナ・ウイルス』ワクチン開発を巡る報道然り。
勿論、
『株式市場』においては、日々、その値は変動しているものの、
目ぼしいイベントと強く相関せず、ランダム・ウォークします。
この辺り、
『金融アナリスト』なる肩書の方々は、後出しジャンケンで、
『最もらしい理由』を付け加えますが、何とでも言えますね。
実際、
直近でも再上昇に転じ、『過去最高値圏』を推移する市場を、
『合理的に説明できる理由』は、存在しないと感じています。
ただ、
『実体経済』と乖離して膨張し続ける『現代版資本主義』の世界では、
これまでの『常識』で、通用するものなどは無いのかも知れませんが。
【ニューノーマル】
世界経済の『低成長・低物価・低金利』を表す新語ですが、
コロナ禍以前から、先進諸国を中心に、不穏な空気は蔓延していました。
そして、
2020年に迎えた『コロナ危機』により、更に加速しますが、
この騒動が収束した後も、簡単には反転しないと考えられます。
基本的に、
意図的に『金利』を上げるのは、『金融引き締め』の局面ですが、
世界経済がそれに耐え得る時期は、かなり先との見方が主流です。
先日は、
米国・旅行業界の中長期的展望が公表されていて、その中で、
同業界の『完全回復』は2024年と予測されていましたね。
直近では、
外資系製薬の『ワクチン開発進展』を伝える報道も多いですが、
単純に『ワクチン開発成功=経済回復』とはいかない模様です。
約10年前、
サブプライム・ショックが欧州市場に飛び火する形で、
世界経済も『混沌』を極める状況が続いていましたが、
それでも、先進諸国の国債利回りは『約3%』ありました。
これでも、
『年率5〜6%』で推移する時代から比べると低率ですが、
今から考えると『夢』のような高金利に感じてしまいます。
それが、
前述の『コロナ危機』の直撃を受けて、異次元金融緩和が始まる事で、
覇権国(米国)債権ですら、史上初の『1%切り』を記録する有り様。
当然、
我らが『日本国債』は、それよりも低率で運用されており、
本日付の長期利回りは『年率0.020%』で取引されます。
もう、終わっていますね(笑)
この時点で、既に『0%運用』とほぼほぼ同義なのですが、
厳密には『源泉徴収(税金)』も受けるのでたまりません。
それでも、『プロ投資家』の世界においては、
『債権』が注目される場面があることも事実。
しかし、
『オプション取引』を主な舞台としない個人投資家の世界では、
現状、『債権』は『投資選択肢』に含めるには不適と考えます。
単純取引では、
『リスク』vs『ベネフィット』のバランスが崩れており、
受け入れる『不確実性』に対して『利点』がありません。
以前、
公式ブログでも、少しだけ触れたことがありますが、
第一生命保険は、『企業型給付年金』の予定利率を、
従来の『1.25%』から、一気に『0.25%』に引き下げます。
これには、
業界全体として、『追従』する流れが加速する予想されており、
国内の『年金運用環境』は、厳しさを増すことになりそうです。
近年、
『確定拠出システム』に制度移行している企業型年金ですが、
それでも『確定拠出システム』は約1万2000存続します。
このうち、
『約8500』が生保各社に運用委託されているようですが、
すべて共通して、『目標利回り』とは、ほど遠い運用成績に。
かと言って、
残り『約4000』の信託銀行委託分も似たような成績で、
制度設計当時の『年率3〜4%』利回りは、今となっては『幻想』です。
この難局に対して、
生保サイドは『デリバティブ(派生商品)』組込案を提示しますが、
お分かりの方もいる通り、これは年金を賭けた『ギャンブル』です。
当事者としては、『お願いだから、辞めてくれ』ですよね(笑)
極論、『他人のお金』ということが起因するか分かりませんが、
遂に、運用者サイドも『やけくそ』になってきた感が伺えます。
ただ、この状況においても、『希望』はあります。
立場上、
『ディフェンシブ戦略』のスタンスしか取れない金融機関ですが、
その運用の大部分は、前半ご紹介の『債権』により構成されます。
対して、
こちらも前述しましたが、『株式市場』は堅調に推移する訳で、
『個人』がリスクコントロールして、市場に臨ことは可能です。
割りを食うのは、自らの人生を『受け身』で生きている方々ですね。
私自身、
独立系ファイナンシャル・プランナーの活動を通して、
クライアントさんに一貫してお伝えするメッセージは、
『自らの人生、主導権を持って生きよう!』という事。
『受け身』で生きることを、早めに放棄することで、
『悲観シナリオ』に見える世界にも『希望』が見出せると考えます。
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