今日のテーマは、『人生100年時代、年金支給開始70歳の引き上げは序章に過ぎない』です。
先々週末のこと、
10年間活動を共にしたMacBookに不具合が生じた為、
先週はまるまる一週間、総メンテナンスをしていました。
意図せず、
情報発信を含めた殆どのプロセスを停止していましたが、
無事完了した為、心機一転リスタートしたいと思います。
メンテナンス期間前、
最後にシェアしていた公式ブログは当時速報されていた、
5年に一度実施される年金財政検証について触れたもの。
現実的な見立てとして、
年金支給額が、現行水準比2割以上カットになることに、
間違ってもポジティブ解釈できないことを伝えています。
恐らく、
日本国民の大半の方々と同様、公的年金制度に対しては、
私自身、将来予測として『ネガティブ』に捉えています。
もちろん、
泣く子も黙る強制徴収のため保険料は納付していますが、
将来的にメリットが享受出来るとはまったく考えません。
もし仮に、
公的年金に対して『ポジティブ』に評価する人がいれば、
底抜けの楽天家であるか若しくは国に対して期待し過ぎ。
現実を直視して、認識を改められた方が得策と考えます。
7月1日、
保険業界大手の一つ明治安田生命は、2027年度から、
定年退職年齢を『70歳』に引き上げると公表しました。
口火が切られたとこで、
この流れ(定年退職70歳化)は保険業界に限定されず、
今後は、大企業を中心に追随されることが予想されます。
人口減少時代、
表向きの理由として、労働力確保が挙げられていますが、
大企業全体として、日本政府から圧力があることも確実。
何故なら、
定年退職年齢『70歳化』が一般社会全体に浸透すれば、
年金支給開始年齢を引き上げるこも容易になるからです。
年金システムが本来担う意味を考えると、自然ですよね。
例えば、
公的年金の支給開始年齢が『60歳』に引き上げられた、
昭和48年(1973年)の平均寿命を見てみましょう。
この時代、
男性、女性の平均寿命はそれぞれ71歳、76歳であり、
『老後』が表す期間は11年から16年に限定されます。
この事実を考慮すると、
半世紀前と比較して男女とも平均寿命が10年延びた今、
年金支給開始は『70歳』である方が整合性が取れます。
もし仮に、
『人生100年』が珍しくない時代が到来したとすれば、
年金支給開始が80代に突入しても少しも不思議はない。
また、
国立社会保障・人口問題研究所の将来推計人口によると、
今後少なくとも半世紀(50年間)は国内の死亡者数が、
年間で150ー160万人のペースで推移するとのこと。
ご存知の通り、
出生数は年々減少し10年後は50万人になりますから、
日本人口の自然減は年間100万人ペースが継続します。
出生が限られるなか、年金制度は窮地に立たされている。
過度な悲観論ではなく、現実を直視した結果の私見です。
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昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太