今日のテーマは、『株式市場は美人コンテストに過ぎない事実を、冷静に認識すること』です。
昨日の公式ブログでは、
『定めたルールを遵守できる人が上手くいく』と題して、
改めて、一喜一憂しないことの大切さをご紹介しました。
一夜明けて、引き続き市場を激しい値動きが翻弄します。
日本時間昨夜、
米国市場は堅調に推移したものの、日経平均先物は低調、
それを反映して寄り付きは続落して日本市場はスタート。
しかし、
その後、目まぐるしく潮流変化が起きて相場環境は一転、
日経平均は前日比1000円超プラスで推移しています。
(*本記事は後場がスタートした直後に執筆しました。)
確かに、
直近数日間の激しい変動を受け、日銀が緊急声明として、
利上げを急がないスタンスを示したことも一因でしょう。
しかし、
世の中はその他パラメータ(変数)が様々存在していて、
複雑に絡み合いながらランダム・ウォークをしています。
もしかすると、
世間はもちろん読者の方々の中にも、株式投資に対して、
知識を深めて、より多くの情報を得ることで精通すれば、
市場の先(未来)が読める思う人がいるかも知れません。
私自身、
そのこと自体は否定しないし、知識・学びを深める事で、
混沌とした世界で大局をつかむ力が付くことは事実です。
しかし、
実際に、株式市場に対する理解を深めれば、深めるほど、
皮肉にも、市場動向は決して予測できないと分かります。
例えるなら、
世界一の天才を以てしてもグラスの中の1つの水分子が、
単位時間後どこに存在するか予想できないことに等しい。
タイトルにある通り、
究極の所、株式投資は『美人コンテスト』のことであり、
誕生の瞬間から、本質的なその性質は変化していません。
ただ一つ、
本来の『美人コンテスト』と異なる点があるとするなら、
自分自身の趣味・嗜好でなく、世間のより多くの人々が、
『美人』だと考える人を予想して投票するというルール。
もちろん、株価の理論値を導く方法は幾つか存在します。
代表的なもので、
該当企業の保有資産の総額を発行株式数で割ったものに、
将来的な利益を割り引いて足し合わせるものもその一つ。
しかし、
それはあくまで理想的な条件が揃う仮想空間の話であり、
他の物事と同様、現実世界で机上の空論は成立しません。
冷静な視点で定めた方針を初志貫徹で実行していくこと。
相場が激流に飲まれる最中、改めて大切さを実感します。
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昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太