今日のテーマは、『他人の失敗に学ぶことが出来る人間を、賢者と言います』です。
先日、某・毎日新聞社から、次のタイトルの記事が発信されました。
『大阪・黒門の反省から学ぶ、コロナ後の訪日客政策』
要約すると、
日本政府が推し進めてきた『観光立国』に乗るかたちで、
『黒門市場』もイバンウンド傾倒の商売を展開して来た。
コロナ禍、
世界的に『大変な状況』が続いており、収束していませんが、
2023年の『観光客:6000万人』は進行中と言います。
それでも、
2020年、突如『新型ウイルス』が出現して世界を変える前、
2019年には『年間3000万人』の訪日観光客が居ました。
これにより、
東京・大阪を始めとする大都市圏は勿論、日本各地の観光地も、
想定していた以上の『インバウンド需要』に沸き立ちましたね。
私自身、
活動拠点としている『大阪』も、キタ・ミナミに関わらず、
『訪日観光客』で溢れ返る時代が、10年近く続きました。
本業とする、
経済・金融の世界で、『バブル』が形成されることは有名ですが、
実体経済の世界でも、『バブル』があると目の当たりにしました。
話を戻すと、
『インバウンド』全盛の時代、栄華を極めた『黒門市場』ですが、
恩恵ゼロとなった今、シャッター商店街になりつつあるのだとか。
関西(大阪)の方々は分かりますが、
舞台となる『黒門市場』は、『天下の台所』と呼ばれた大阪でも、
その『中枢』を担って来た、大阪の『食』の中心地と言える場所。
以前は、
本当に、言葉に違わぬ役割を果たして、訪日観光客などいなくとも、
主に大阪の『国内消費者』だけでも、十分に活況を呈していました。
しかし、
昨年から、国家を跨ぐ『人の移動』が制限されるようになってから、
現在は、本当に『人(日本人)』すら歩いていない状況なのだとか。
これに対して、
記事中では、『訪日観光客』をターゲットにしていた商売スタイルが、
いつの間にか、『日本人』を遠避けてしまっていたと説明しています。
例えば、
『黒門市場に行っても、外国人ばっかりや。』
『人が多すぎて、ゆっくり品定めも出来ひん。』
全盛期は、お客さんからこのような言葉も聞かれており、
このような『状況』が、日本人顧客を遠避けていったと。
確かに、
大阪キタ・ミナミの繁華街も、『訪日観光客』全盛の時代には、
『人が多いし、避けて通ろか』という場面も、多々有りました。
しかし、
大阪はじめ、関西にお住まいで、近年の『黒門市場』を知る人は、
この街が『衰退』した主な原因が、他にあることを知っています。
そう言えば、
まだまだ『インバウンド消費』が栄華を極めていた2017年頃、
この公式ブログでも、情報発信して注意喚起した記憶があります。
まさか、
その3年後、『新型ウイルス』が自然発生的に(?)現れて、
世界を一変させてしまうとは、想像すらしてませんでしたが。
『実態』は、どうだったのか??
2011年頃から顕著になり始めた、『訪日観光客』激増の時代、
『黒門市場』は、とんでもない『殿様商売』を展開していました。
私自身、
高校を卒業して、関西にやって来たのが『20年』近く前、
黒門と言えば『安くて、美味い』の代名詞という街でした。
その頃は、
全国情報誌の関西版『関西◉ォーカー』『関西一◉間』等にも、
頻繁に特集が組まれ、ワンコインランチが紹介されていました。
当時は、
こんなに美味くて、新鮮で、見た目も映える海鮮丼が、
ワンコイン(500円)なんて!と驚愕したものです。
それが、
10年ほどの時を経て、3〜4年ほど前に訪れた際には、
その『様変わり姿』に、改めて、驚愕させられたのです。
確かに、
『訪日観光客』で溢れ返ってはいましたが、それだけでは、
単純に、地元・大阪民が離れていくことはないと思います。
約4年前、
私が見た光景は、商売スタイルが『訪日観光客』向けになり、
各商店競い合って『ぼったくり商売』を展開するという醜態。
具体的には、
訳の分からない海鮮串が、1串『4000円』で売られていたり、
黒門に関係のない神戸牛が、超インフレ価格で展開されていたり。
その時は、
久しぶりに『安くて、美味いもん』を食べたくて足を運びましたが、
結局、馬鹿馬鹿しくなり、市場外れの美味しい拉麺屋に行きました。
そして、『二度と、ここには来るまい』と誓ったのです(笑)
それ以来、本当に、足を運ぶことはありません。
新聞報道の続きでは、
現在の黒門市場・振興組合は、『日本人客』向けに動画作成したり、
原点回帰して、お買い得な『ワンコイン市』を展開すると言います。
しかし、
これらイベント展開により、日本人客が回帰することは、
残念ながら、有り得ないのではないか、と感じています。
と言うのも、
私たち『日本人客』が離れてしまった原因は、インバウンドではなく、
全盛期に調子に乗るという『人間としての本性』を見てしまったから。
正直、完全に『引いて』います。
その人が持つ『本性』というものは、簡単に変わりませんから、
今更『ワンコイン市』を展開しても、誰が行こう思うねん(笑)
『信用・信頼を失うのは一瞬、取り戻すのは一生』
『商人(あきんど)・商いは牛の涎(よだれ)』
『黒門市場』を舞台にした栄枯盛衰は、これらの格言を、
私たちに、身を以って、再確認させてくれたと感じます。
【他人の失敗】に学ぶことが出来る人間を、【賢者】と言う。
私自身も、
きちんと『当事者意識』を持ち、『明日は我が身』と戒めて、
これからも、地に足つけた事業展開をしていこうと思います。
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