今日のテーマは、『資産形成を成功に導くには、先ず、自らの現在地を知ること』です。
ここ数年、『FIRE』なる言葉が一気に市民権を得ました。
*Financial Independence, Retire Earlyの頭文字4つ。
このあたり、
若年層を中心とした、配信系成金が増加していることも、
この言葉(FIRE)の拡散に影響しているかも知れません。
私自身はと言えば、
どうも『経済的自由』の概念が、ライトに扱われている、
現在の風潮に違和感を感じる為、この言葉は使いません。
実際に、
現実的な数字を推測した時、経済的自由を実現する人は、
世間一般が漠然と想像するより少ないことが分かります。
例えば、
昨年(2022年)に政府から公表された統計数値では、
『年収1500万円』の基準達成者は全国で30万人程。
生産年齢人口(約6000万人)を分母とし計算すると、
この条件を満たす人は、全体の『約0.5%』となります。
当然、
『経済的自由』という目標を実現するためのハードルは、
これ(年収1500万円基準)よりも高くなりますよね。
*年収1500万円基準が、経済的自由を実現する上で、
必要条件とは言いません。あくまで難易度の比較です。
そうなると、
数字を多く見積もって計算しても、その数字の半分ほど、
日本全体で『15万人』というのが妥当な数字でしょう。
総人口(1億2000万人)を母数に考えて0.1%未満、
生産年齢人口だと、少しだけ軽減されて約0.25%です。
これが真実ですが、『現実の数字』を目の当たりにして、
想像以上に少ないと驚かれた方もいるかも知れませんね。
しかし、
そこ(現実)から目を逸らして、目標達成は出来ません。
登山で考えるなら、
近所を散歩する格好で、何気なくふらふら歩いていたら、
富士山に登頂していた、なんてこと起こり得ないのです。
先ずは、
目標を正確に把握して、ゴールを見据えることに加えて、
自分自身の『現在地』がどこにあるか理解する事が重要。
先ほど、
『必要条件ではない』と述べましたが、現実問題として、
年収水準が高いことは、大きな『アドバンテージ』です。
と言っても、
高年収でも、蓄財能力が欠如している人は存在するので、
その達成が『十分条件』という訳でも決してないですが。
人口全体の『0.1%』に相当する高みを目指すのならば、
相応の対価(時間、お金、労力)を支払うのは当然です。
自分自身が、
経済的な水準として、収入にも直結する人的資本として、
『0.1%未満』にいないとしたらどのように向上するか。
思考回路をフル回転して、正しく行動を選択しない限り、
目標実現が厳しいことも、理解しておくべきと考えます。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太