今日のテーマは、『私が、安易にセミリタイアをお勧めしない理由』です。
世の中、『早期リタイア』したい熱が高まっています。
昨年、『FIRE』の言葉が流行したことが象徴的ですね。
先日も、
20代後半の若者が『45歳リタイア』を目標にして、
日々、倹約生活と投資に励む姿が報道されていました。
何でも、
現時点『結婚』に対しても、強い関心は持っておらず、
贅沢もしないことから、淡々と日常を過ごすようです。
確かに、
東京・大阪などの大都市圏では、仕事が多忙を極めて、
逃れる為に『セミリタイア』を目指す人は多くいます。
私自身、
自らの経験として、そのような20代を過ごしたので、
その気持ちは、決して『分からない』訳ではないです。
しかし、
『セミリタイア・ライフプラン』を提案していますが、
実際のリタイア(仕事を辞める事)は勧めていません。
この辺り、
一般の方が『実感』として理解するのは難しいですが、
環境を作ることと、実際にリタイアすることは異なる。
前者は、
『生活費を稼ぐ為の仕事』から解放されている状態で、
後者は、社会への『価値提供』を辞めてしまった状態。
有り難いことに、
私自身、『セミリタイア』出来る状態にはありますが、
その上で、社会に『価値提供』し続けたいと考えます。
基本的に、
『お金があったら仕事をやめる!』などと話す人間は、
ストレートに表現して、人間性として嫌いですね(笑)
皮肉にも、
日々『セミリタイア(FIRE)したい!』と話す人ほど、
残念ながら、総じて『貧乏人』ばかりと感じています。
酷似した事例では、
いつも『異性にモテたい!』と言い続けている人間が、
まったくモテるようにならないケースが挙げられます。
実際、それ(異性にモテる事)を実現している人間は、
絶対に『言わないフレーズ』というものがありますね。
同様に、
既に、『セミリタイア』出来る状況にある人間ならば、
『セミリタイアしたい!』という言葉は絶対使わない。
もちろん、
『人生をより良くしたい!』と、行動する活力として、
『野心』というエネルギーを有効活用することは大切。
しかし、
『過ぎたるは、及ばざるが如し』の言葉が示すとおり、
その感情が溢れ返り、ギラついてしまうのも考えもの。
凡ゆる物事に共通して、人生に『節度』は存在します。
そもそも、
日々、『セミリタイアしたい!』と考えている方々は、
本当にリタイアしてしまって何をするのでしょう??
安直に、
『遊びまくります!』と回答する人もいるかもですが、
残念ながら、世の中『暇』を持て余すのはあなただけ。
一般社会で真っ当に働く方々は、決して、暇ではなく、
特に、平日の日中などは、仕事の真っ只中と言えます。
そして、
『セミリタイアしたい!』と考える、足らない人達は、
恐らく、社会に対して『価値提供』など出来ない人達。
そのあなたが、『会社』というシステムを抜けた所で、
価値提供できない人間に、誰も会いに来てくれません。
結果、
冷酷にも一般社会はあなたを『完全無視』しますから、
そう遠くない将来、孤独死を迎えて終焉するでしょう。
実際、
日本と比べて『セミリタイア』の概念が身近な米国で、
その達成者に対する、興味深い調査結果が存在します。
シンプルに伝えると、
次なる目標を持たずに、『セミリタイア』した人物の、
平均寿命は『18ヶ月』ほどしかないというものです。
間違わないでください、決して『18年間』ではない。
『18ヶ月』、つまり、およそ1年半後には死にます。
恐らく、
社会に対して『価値提供』せずに人生を過ごすうちに、
精神異常に陥り『死』という結末を迎えるのでしょう。
もちろん、
私が本業で提言する通り、『お金のための労働』から、
解放された状態を目指し、実現することは最重要です。
特に、
日本を始め海外先進諸国も共通して、これからの時代、
既存の『社会保障システム』が崩壊するので尚更です。
しかし、
もし仮に、幸いにも『経済的自由』を実現したとして、
本当に『仕事』を辞めることは、得策ではありません。
むしろ、
人生の『本質的課題』はそこから向き合うことになり、
自分が何者かを証明する長い旅路が、スタートします。
あなたは、人生を懸けて、何を実現したいですか??
『経済的自由』を達成した時を考えて、今の時点から、
その『本質的課題』を追求しておくのも良いでしょう。
そう単純に、人生は『お金』だけで解決しませんから。
オープン開催(どなたでも参加可)資産形成セミナーは、
現時点、2022年以降の開催スケジュールが未定です。
——————————————————————–
*個人面談ご希望の方は、直接お問合せ頂けたら幸いです。
*井上耕太事務所:michiamokota0421@gmail.com
——————————————————————–
井上耕太事務所
代表 井上耕太