今日のテーマは、『108兆円の緊急経済対策は、腰砕けに終わってしまうのか??』です。
『緊急事態宣言』が為されて、街の雰囲気は、一変してしまいました。
私自身、
『必要最低限』の生活物資を購入する際のみ、外出していますが、
ここまで、『人』が閑散とした大阪の街は、初めて遭遇します。
先日、
安倍首相からの『対面での交流8割減』の基本指針が示されましたが、
個人的には、通常と比べて、『9割9分』断たれていると実感します。
*その分、『オンライン(ZOOM等)』で人と交流する機会は増えました。
著名人などが、
行列店等の『一部』をピックアップして、『8割減は無理!』と情報発信し、
反対に、その本人自身が、バッシングを受けている場面もあるようですね。
未だに、
頑固一徹を貫き、通常通り、仕事を継続している人を除いて、
現在の街の状況を見れば、普通に『8割減』は達成出来そうですよね。
昨日の公式ブログでは、
『ここに来て、異質さを増す特別会計というものの存在』と題して、
日本国に、古来より存在し続けている『パンドラの箱』をご紹介しました。
また、
話を展開する中で、今回、日本政府が打ち出している、
『経済対策:約108兆円』の規模の大きさについても、触れています。
『108兆円』
本当に、2020年時点、日本国の『経済規模』を考えると、
この『数字』自体は、途轍もなく大きなものだと感じますね。
少しだけ振り返ると、
それは、対GDP(国内総生産)比で『約20%』、
対一般会計比較としては『100%』にも達する程、大規模なものです。
数字だけ見れば、大いに『期待』してしまいます(笑)
一般の方もコメントされていましたが、
本当に、この規模の『経済対策』を実行に移すのであれば、
単純に、国民全員に分配してしまえば、『一人:90万円』もの経済援助が可能。
巷では、
『収入減少過程:1世帯30万円』等の給付基準の曖昧さを巡り、
メディアを通して、日々、喧々諤々の議論が展開されていますが、
上記を実行に移せば、シンプルに、経済効果が発揮出来そうです。
勿論、
単発の『90万円』支給だけで、単純に問題解決とはいきませんが、
少なくとも、現行の『政府案』よりは、景気回復への期待は持てます。
また、
対象となる方々が、多く見積もって『2割』程度しかいない、
『1世帯:30万円』支給対策よりも、個人的に『フェア』だと感じています。
『日本』の中枢にいらっしゃるお偉い先生方よりも、
『一般の方々』の方が、賢明な提案をされるかも知れませんね(笑)
しかし、
悲しい哉、恐らく、私たちが想像するよりも、
この『大規模(?)経済対策』は、効果を発揮しないことが予想されています。
それは、何故か??
『経済対策』という言葉を耳にした時、私たち日本国民が想像するのは、
前述の意見を提案した方同様、主に、社会に資金供給される『財政支出』です。
もしも、
この『財政支出』を示す金額が『108兆円』供給されるのであれば、
停滞した経済循環の起爆剤となり、徐々に、消費も回復してきそうですよね。
ただし、
今回発表された『108兆円』に占めるそれ(財政支出)は、
『39兆円』程度と、私たちのイメージとは乖離し、半分以下に抑えられています。
『経済対策』の言葉が用いられる時、
その数字は、通常『事業規模』という総額で表されることになっており、
先程の『財政支出』に加えて、税金・社会保険料の『支払い猶予』や、
中小企業に対する『融資・保証枠』の拡大等の数字も含まれます。
今回の場合、
税金・社会保険料の『支払い猶予』という項目だけで『26兆円』規模あり、
この部分については、何か、新たに資金拠出されたという訳では有りません。
更に、
『108兆円』という数字に潜む『トリック』は、まだ存在しており、
『コロナ騒動』が持ち上がる前、昨年12月時点で予算決定した数字、
『約20兆円』も、しれっと加えられて伝えられているのです。
『シークレット・ブーツ』のようなものですね(笑)
更に、
ここまで、自体発生から2ヶ月以上、経過しているにも関わらず、
『日本国』においては、全く、何の『経済支援』も行われていません。
*中小事業者に対する『(低利子・無担保)融資』を除く。
首相自身、
該当者に対して、来月(5月)中の経済支援を目指すと公表していますが、
その『現実味』『実現可能性』共、現時点では、驚くほど低くなっています。
基本的に、
私自身、『給付(与えられること)』に対して、肯定的では有りませんが、
流石に、ここまで『動き』が遅いと、見ていて、イライラが募ってきます。
『コロナが収束した頃、日本政府は、お祝い金をくれるらしいぜ。』
米国であれば、アメリカン・ジョークを飛ばせるのかも知れませんが、
現在の状況では、到底、『笑えない冗談』になりそうですよね。
『108兆円』
奇しくも、『人間の煩悩』と言われる数字と酷似しますが、
この『経済対策』に対して、『過度な期待』は持たない方が良さそうです。
『もしも、実現したら、儲けもの』程度に考えて、
『自らを助る方法』を、それぞれが模索して、生きていきましょう!!
尚、
今月4月度(*今後の事態の進展によっては、来月5月度も)開催予定の、
『資産形成セミナー』は、大阪・神戸とも『ZOOM個別受講』に切り替えます。
——————————————————————–
■将来のお金の不安が2時間で消えるセミナー(ZOOM受講ご案内ページ)■
——————————————————————–
通常は、
『1人(講師:井上耕太)対複数人(参加者の皆さん)』での開催ですが、
原則として、ZOOM対応は『1対1』の個別受講でご対応させて頂きます。
そうする事で、
通常開催(集合セミナー形式)より『濃い』情報をご提供出来ますので、
受講希望される方は、この機会を、是非有効活用して頂けたら幸いです。
——————————————————————–
■ZOOM個別受講:お申込みフォーム■
*受講希望日程・時間帯を、3候補挙げて頂けたら幸いです。
(平日、土日祝日に関わらず、挙げて頂いて結構です。)
——————————————————————–
最後になりますが、
『新型コロナ・ウイルス』感染拡大に伴う事態の早期収束と、
皆様のご健康を、切に、お祈り申し上げておりますm(_ _)m
井上耕太事務所
代表 井上耕太