今日のテーマは、『働き方改革で、あなたの人生は豊かになるのか??』です。
昨日の公式ブログでも書きましたが、新年度はスタートしましたね。
『新年度スタートしましたね』などと普通の発言をしていますが、
正直、私自身、まったくそれを実感する場面が有りません(笑)
自ら事業をされている方々は、共感して頂けると思いますが、
私たちにとって、全ての時間が『人生』で有り、一続きです。
よく『会社員』の方々が、
『オン・オフのバランス』等の言葉を使われる場面が有りますが、
それは『ライスワーク(お金の為の仕事)』をする方々の発言で、
繰り返しになりますが、私たちにとっては全てが『人生』です。
自然界同様、
『移り変わり』はあっても『区切り』は存在しないので、
常に、地に足をつけた感覚で、自分軸で生きる事が出来ています。
話が逸れたので、元に戻ります。
昨日から、2019新年度が始まりましたが、
ここを節目として、ちょっとした『変化』もスタートしましたよね。
その中の1つが、これ。
『時間外労働(残業)上限規制』と『年次有給休暇(年休)取得義務化』
近年、頻繁に出てくるようになったフレーズ、
『働き方改革関連法』が、いよいよ具体的に始動し始めた事になります。
各メディア等でも紹介されているようですが、
ここでも、少しだけ情報整理してみましょう。
先ず、
『時間外労働(残業)上限規制』に関しては、従業員の残業時間が、
原則『月45時間』『年間360時間』以内に抑えるようにするのだとか。
仮に、
業界的な繁忙期等、特別な事情がある場合にしても、
『月100時間』『2から6カ月平均80時間以内』、
『年間720時間以内』という制限が有ります。
もしも、
この基準を超過してしまった場合、雇用サイドの企業や労務担当者に対して、
『6カ月以下の懲役』若しくは『30万円以下の罰金』が科されるそうです。
え〜と、、、、日本国政府は『正気』ですか??(笑)
この馬鹿げた法案が、
大企業に関しては、昨日(2019年4月1日)からスタートし、
中小企業も、1年後(2020年4月1日)から施行されるようです。
『ハロウィン』の陰で落ち目だった『エイプリル・フール』を盛り上げようと、
2年連続で、最大限の『サプライズ』を日本政府がぶっ込んで来ました、多分。
なかなか、『ユーモア』が効いててお洒落ですね(笑)
私自身、『会社員』という立場では無いので、真偽不明ですが、
この報道が、所謂昭和の『4月バカ』である事を願っています。
『そもそも論』ですが、
『働き方改革関連法』なるものの真意は何なのでしょうか??
一方で『一億総活躍時代』を大々的に掲げながら、
その一方で、今回のような『働き方改革』を断行する。
自動車で言えば、『アクセル』と『エンジン』を同時に踏むようなもの。
もしも、現実世界でこれをすれば、その自動車は、近い将来に壊れます。
ただ、それを、現実にやってしまっているのです。
『働き方改革』のそもそもの『始動(着想?)理念』と『意義』を、
まったく理解できていない人間が、ここには確実に1人存在します。
確かに、
先進諸国と比較した際、『単位時間あたりの労働』として、
日本人が『生み出す価値』が低いことは、ずっと以前から指摘されていました。
私も日々実感しますが、
『会社員』として働く多くの方々は、『指示された事』は着実にしますが、
反対に言えば、『指示されていない事』は、殆ど実行する事が出来ません。
最初は、
この方々が『怠惰』なのだと考えていましたが、
長らく『思考回路』をストップさせてきた結果、
『思考能力』そのものが無いのだと、最近、気付きました。
それは、
第二次大戦後間も無く、販売されていた『掃除機』に、
現代に売られている『ルンバ』のそれの能力を求めるようなもの。
明らかに、『スペック』が足らないので、それは無理です。
それを、
罰則規定まで定めた『強制時短』で押し進めようというのが、
『働き方改革』なるものだと、私は、思えてならないのです。
確かに、
『時間』を明確に切られる事で、仕事効率も上昇し、
『労働生産性』が高められる場面も、世の中全体には存在するでしょう。
しかし、
それは、社会全体の数%程度のものだという事は容易に想像がつき、
この関連法案の遂行により、『日本国』全体としての生産性は間違いなく落ちます。
昨日、
新元号『令和』が発表されたにも関わらず、『昭和』を引きずる思考ですが、
『国家』としての労働生産性を、押し進めることは『狂気の沙汰』です。
また、
この法案の施行により、『労働時間が短くなった!』と、
喜んでいる日本国民がいたら、それもそれで考えものです。
自分自身の『働き方』を、『国家』に決められるのって、どうなん??
そういった『思考回路』をお持ちの方々は、結局、
それ以外の場面においても、『主導権放棄』に慣れ過ぎてしまっています。
本来、
私たちの『人生』は、それぞれが自身のものであるにも関わらず、
『他人から決められ、制限される事』に慣れて、居心地の良さまで感じてしまっている。
世間一般的には、基本的な『思考回路』が、
そもそも『被害者意識』から始まっている方々も多くいらっしゃいますね。
これでは、この国はまったく良くなりません。
『働き方改革関連法』などにコントロールされる事なく、
自らの『足』で立ち、自分自身の『人生』を切り開いていく。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太