『3年勤務・時給3割アップ』法案化は、果たして『追い風』か??

今日のテーマは、『3年勤務・時給3割アップ法案化は、果たして追い風か??』です。

 

 

先日、

 

 

来年(2020年)4月からスタートする『同一労働同一賃金』制を前に、

厚生労働省は、『賃金格差』是正を目的として、新たなルールを発表しました。

 

 

『派遣社員、3年勤務・時給3割アップ』

 

 

現在、派遣社員は同じ職場で『3年』までしか働けない決まりにあるらしく、

契約満了後、派遣先が変わった際には、『賃金減少』の現実があるようです。

 

 

この事も起因してか、

 

 

全国の平均値として算出した値では、『同一労働』をしている場合でも、

現在、『派遣社員』は『正社員』と比較して『20%』少ない賃金で働いています。

 

 

2019年、

 

 

世界基準では『同一労働・同一賃金』はとっくに標準化されているにも関わらず、

流石、我等が『ガラパゴス・日本』は、世界と逆行して歩を進めていますね(笑)

 

 

確かに、

 

 

20代、30代の若い世代の『給与』が『奴隷生活』後半に繰り延べられる、

『独自給与システム』が標準化されている事も、背景にあるかも知れません。

(*この文章は、分かる人だけ、分かれば良いと思います。)

 

 

このシステムでは、

 

 

『勤続年数』がアップするほど、若い時代の『我慢料』が追加されますが、

後からやって来た『派遣社員』は、その『我慢料』の加算が無いと考えられる。

 

 

ただ、

 

 

その説明で行くと、キャリア的な『流動性』があるのは明らかに後者で、

言葉を変えれば、人生における『自由』を謳歌している、とも言えます。

 

 

価値観多様化のこの時代、

 

 

『給与(お金)』だけで、人の『幸福度』は決して測ることが出来ませんから、

『正社員』『派遣社員』で、果たして、どちらの方が幸福かは、『謎』です。

 

 

最近では、

 

 

前述の『自由・主導権』を行使する為、敢えて『正社員』にならない人も居るようで、

実際に、その事実に気付いて、アクションを起こしている人間の存在に、驚きました。

 

 

話が逸れているので、元に戻します。

 

 

今日取り上げた、『3年勤務・時給3割アップ法案化』ですが、

これは、本当に、市場の雇用環境改善に、良い影響を与えるのでしょうか??

 

 

確かに、

 

 

前述の『正社員・派遣社員』の雇用ギャップを埋めることに繋がり、

『同一労働・同一賃金』を推し進める上では、シンプルに改善に繋がりそうです。

 

 

繰り返しになりますが、

 

 

現状、『派遣社員』の方々は、1つの職場に継続3年しか勤務出来ず、

次の職場に移る際、『賃金減少』を経験するのは常態化しているようです。

 

 

もし、

 

 

『3年勤務・時給3割アップ法案化』が実現すれば、

勤務先によらず、『経験(職能)』に応じた賃金を受け取れるようになります。

 

 

『考え方』的には、理想的ですよね。

 

 

このルール施行は、来年(2020年)4月を見込んでいるようで、

罰則規定はないものの、大企業を中心に、法令遵守の観点から実現化しそうです。

 

 

では、果たして、これは『善い』ことなのでしょうか??

 

 

個人的には、少し懐疑的な見方で、動向を見守っています。

 

 

この事例に限らず、『賃金』『労働環境』等に政府が口出しした場合、

過去、または他の国の事例を見ても、上手くいかないのが『常(恒)』だからです。

 

 

今回のルールが法案化された場合、

 

 

確かに、継続して雇用され続ける前提の『派遣社員』の場合、

その賃金は『正社員』並みに確保されることになり、恩恵を受けます。

 

 

しかし、

 

 

これが制度化されると、企業サイドは『負担』しか無いことになり、

そもそもの『雇用』自体が、縮小する可能性すら秘めているからです。

 

 

考えてみれば『当然』なのですが、

 

 

このルールを遵守する為には、3年継続勤務した『派遣社員』を、

次に『時給3割アップ』した状態で雇用する『企業』の存在が不可欠です。

 

 

しかし、

 

 

『企業』サイドから見れば、それは『負担』を強いられる選択になりますから、

よほどその人材が優秀で無い限り、敢えて、採用しようとは考えないのが自然。

 

 

となると、

 

 

これまでは、『正社員』からは劣る給与ながら採用された人材が、

就業機会自体を奪われることになり、そもそもの『収入』が途絶えてしまう。

 

 

この構図が、割とシンプルに描けます。

 

 

そして、これは『現実化』します。

 

 

童話『北風と太陽』の話で言えば、『企業』がコートを羽織った人で、

『3年勤務・時給3割アップ法案』は、思いっきり『北風戦法』を意味します。

 

 

その戦略が、上手くいったかどうかは、童話を読んでみてください。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

【活動実績】
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【クライアント】
・経営者、医療従事者(医師、看護師、薬剤師 etc.)、会社員(上場企業勤務、若しくは、年収500万円以上)

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・自らの情報提供・プラン提案により、クライアントさんの【経済的自由】実現を初志貫徹でサポートする。

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