今日のテーマは、『水面下で暗躍するステーブル・コイン(法定通貨連動型暗号資産)』です。
『暗号資産』を記事として扱うのは、久しぶりですね。
約3年前、
『2017年』の1年間は、『暗号資産バブル』と表現できる年ですが、
某代表通貨の取引価格は、年初来1000%を超える高騰を記録します。
普段、
クライアント面談では、ホテルラウンジを使うことも多いですが、
当時、周囲の人間から聞こえてくる話は『暗号資産』一色でした。
以前、
この風景について、公式ブログでも触れたことがありますが、
見るからに怪しげな雰囲気を纏い、普段は見ることない顔が、
ラウンジに溢れ返っていたのもこの時期です。
熱狂当初こそ、
単純に、『暗号資産』自体の売買取引が展開されていましたが、
その後、どんどん派生して『デリバティブ』が主流になります。
更に、
晩年には、『個人マイニング』なる荒唐無稽な商材も扱われ、
『情報弱者』に分類される方々が、尽く騙されていきました。
分かりやすく説明すると、
『個人』として、周りの人間を集めて結成したチームで、
『中国の人民解放軍と戦おう!』というレベルの話です。
戦略性を持って、
『国家プロジェクト』として大国が取り組むプロジェクトに、
『個人レベル』で行う採掘事業が、太刀打ち出来るはずない。
結局は、
採掘作業に関連する機器・商材を販売するマルチ商法なのですが、
当時、このレベルの話が見抜けないほど、社会は狂っていました。
しかし、
2018年初に起こった『暗号資産』市場の暴落で、
その熱狂も、想像以上にあっさりと終焉を迎えます。
一時期、
毎週のように、ラウンジで顔を合わせていた方々も、
その時以来、姿すら見かけなくなってしまいました。
恐らく、
今頃は、どこかで『異なる商材』で詐欺商売を展開しており、
新たな『カモ』のお金のデトックスに励んでいるのでしょう。
悲しい哉、『時代は繰り返す』は真理です。
その後、
某代表通貨の『取引価格』は上昇と下落を繰り返し、
直近は、ピーク時の『半値』ほどで推移しています。
それでも、
バブル崩壊直後は『80%』の価値が吹き飛びましたから、
それを考慮すると、大きく評価額を戻したことになります。
相変わらず、
日常生活における『決済機能』という観点では不便ですが、
将来的に、『代替資産』になることは間違いなさそうです。
仮に、
『暗号資産』否定派であっても、
『ブロックチェーン技術』に対する将来性への批判は、
社会から、『馬鹿』のレッテルが貼られてしまいます。
後は、
『既得権益』との闘いをどう乗り切るかがポイントですが、
ザッカーバーグ氏が『Libra』実用化の際、叩かれた通り、
一筋縄ではいかないことは、誰の目から見ても明らかです。
それで、
『バブル期』ほど、メディアによる熱狂報道は無いものの、
3年前と比較して、その市場は確実に拡大を見せています。
そして、
その『トレンド』も、時間の流れと共に確実に変化しており、
当時のような、単純な『投機取引』が主戦場では有りません。
最近、
市場では『テザー』なる新興勢力の躍進が注目されており、
状況が目まぐるしく変わる世界において、1つの役割を担っています。
前述、
Facebookが手掛ける暗号資産『Libra』について触れましたが、
これは、一般的にイメージされる『暗号資産』と一線を画します。
何故なら、
『米ドル』『ユーロ』等、既存の法定通貨と連動されており、
今後、『基軸通貨』の価値が一定に保たれると仮定するなら、
『価値を裏付ける資産』があると判断されるからです。
『ステーブル・コイン(法定通貨連動型暗号資産)』
最近では、先行して生み出された『暗号資産』と区別する為、
上でご紹介したような言葉すら、生み出されているようです。
理解されている方もいらっしゃいますが、
基軸通貨と言えど、『米ドル』の価値すら変動している時代、
本当の意味での『安定的資産』は、世界中探しても存在しません。
しかし、
先行する『暗号資産』は、法定通貨ベースでの取引額が変動するのに対して、
『ステーブル・コイン』は、この点に関しては常に『一定』保たれています。
要は、
発行体が、担保となる『法定通貨』を保有している訳ですが、
自己申告ベースが主流であり、その証明は現時点難しいです。
話を戻すと、
最近、話題になりつつある『テザー』ですが、市場全体の取引シェアは、
3年前の『6%』から急騰し、現在は『約50%』を占めるまでに成長。
一香港企業が発行する『ステーブル・コイン』の取引量は、
2019年初めに分岐点を迎えて、ビットコインとの差を広げつつあります。
通常、
『暗号資産』の取引は、台帳に記録が残ることが前提ですが、
管理者不在であれば、詳細な追跡が難しくなることに加えて、
最近では、相対取引等の市場も活性化していると言います。
そもそも、
存在が『バーチャル』であることを前提に作られたものなので、
法定通貨(既存貨幣)と比較して、『流動性』の自由度は格段に高まります。
願わくば、
その取引の大半が『正常な取引』であれば良いのですが、
状況的には、『グレーな取引』を助長しそうな環境です。
冒頭、
2020年現在、『決済機能』の整備は未成熟とお伝えしましたが、
暗号資産市場で行われる取引の大半が、
『海外送金』を行う際の1ステップであることがそれを証明します。
将来的に、
大変な『魅力』と『可能性』を秘める分野に変わりないですが、
実用性・健全性の観点は、今後も注目していく必要があります。
私自身、
未だ、『保有』という意味では手を出していませんが、
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