今日のテーマは、『金融市場の食物連鎖の上に、長期投資家の利益が成り立つ』です。
皆さんも実感されていると思いますが、今日は世界的に市場が下落していますね。
日本時間で言えば、昨夜のNY市場の下落から始まり、
本日、日本市場も開始数分で日経平均1000円程下落してスタート。
一時は1600円超の下落も見せていたようですが、
15時ちょうどの今現在、大引けでは『21,610.24円』まで戻して取引を終えています。
先ほどエレベーターで同席した見知らぬ会社員の方は、
『今日はウチの株(*)下落してますね〜。外国人が売ってるのかな??』と話してました。
*正確には、この方が所属させてもらっている企業の株価の事。
一般の方々の認知はこの程度で、昨夜、NYダウが1,100USD超下落し、
今日は、世界的に株安になっている状況を知らないようです。
ただ、
この短期市場に対する『鈍感力』こそが、
『長期的な資産形成』のキーポイントになるのが面白い所ですが。
この状況において、勿論、私自身も、
保有するポジションによっては下落し、少なからず影響は受けています。
日経平均株価1000円超の下落というのは歴史的に見ても数える程度しかなく、
国会の予算審議中にも、今日の市場動向が話題に上がる場面があったようです。
しかし、
2016年11月、米国トランプ政権誕生が判明した時点から、
約1年3ヶ月に渡る長期上昇相場が形成されていたことを考えると、
この程度の『調整』が入ることは、何も不思議ではありません。
そうは言っても、
日々デイトレードで商売している方々は死活問題で、
今日の大幅な相場変動で、大きく(?)儲けた人もいれば、資産を溶かした方もいらしゃるでしょう。
短期視点の『投機』は、結局、どこまで行っても『ゼロ・サムゲーム』。
一般的には『5:95』と表現されますが、
5%の『勝者』がいる一方、95%の方々が『勝者』の利益総額を分割負担している現状です。
このように、大きく相場が動くときはいつも感じる『無常観』ですが、
『昨日と今日で、本質的な市場はどれほど違うのだろう??』と考えてしまいます。
一時的な『調整』が起きようが、その波乱に一喜一憂せず市場に留まれば、
資本主義経済下では、必ずゆっくりながら着実に回復し、上昇していきます。
『経済の粘性』という言葉で表現されることもありますが、
私たちが想像するより、ずっと『経済』はしぶとく生き続けるのです。
この公式サイトブログ読者の方々はご存知かと思いますが、
私は、典型的な『長期投資家』だと考えています。
『長期視点での資産形成』という意味を含んで、
『インベストメント』という言葉が使われることもありますね。
対する言葉が『デイ・トレード』ですが、
私自身、少しの感情の動きはあれど、短期市場の変動はあまり気にしていません。
『10年以上』のスパンで資産形成しようと考えると、
(*歴史的データから考えて。)
『30%』程度の市場下落は、何度か考えないとやってられないからです。
実際、
2007ー2008年のサブプライム・ショックの影響は免れたものの、
ユーロ危機のソブリン・ショックや、その後のチャイナ・ショック時は、
本日同様、一時的な保有資産価値の下落に見舞われました。
しかし、
前述もさせて頂いた最近の長期上昇相場で十分過ぎるほど取り返し、
現時点では、利益確定せず、繰り延べスキームで『資産形成』しています。
ただ、
その状況にも決して『楽観視』をしている訳ではなく、
NYを発端とした本日の世界的市場下落然り、
今後も、何度か『調整』は入ってくるだとろうと考えています。
*特に、個人的には『中国』が懸念材料です。
世界的投資家ジム・ロジャーズは、(*長期視点で見て)
『これからは、中国の時代だ!』と10年近くも意見しています。
しかし、
世界でもトップクラスに情報統制された該当国で、
『経済成長率:年率6-7%』は、私には鵜呑みに出来ず、
このメッキが剥がれた際、世界に激震が走るのでは!?、と。
現在の中国は、1ドルの経済成長を得る為、海外諸国から4ドルの資金調達をしていますが、
これは、サブプライム・ショックを迎える前の米国以上の危険水準です。
このことから考えても、次回の世界的ショックの発信地として、
『中国』が有力な候補地の1つであることは間違いなさそうです。
話が逸れたので、元に戻ります。
私自身は自身の資産形成として『長期投資』を進めていますが、
だからと言って、『短期投資』するアクティブ投資家の方々を、
否定するつもりは全くありません。
むしろ、
実際は、彼ら『アクティブ投資家』が存在してくれるお陰で、
私のような『長期投資家』は安心して、『資産形成』に臨むことが出来るのです。
どういうことか??
両者は互いに資産形成に対する『考え方』が異なりますが、
それぞれが共存することで、この地球上でお互いに存在することが出来ると思うのです。
『アクティブ投資家』は市場に存在する『歪み』を探し、
日々、市場をウォッチして、調整する機能を担ってくれています。
もし彼らがこの世に存在しなければ、
市場の調整機能は今よりも働きにくくなり、実体を反映した市場が形成されにくくなります。
ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、
2005年に日本で起きた、ジェイコム株大量誤発注事件もその1例ですね。
当時、みずほ証券の担当者であった社員が、
『61万円1株売り』を『1円61万株売り』と『世紀のミス』を犯し市場に解放。
この『歪み』に敏感に反応した市場は、買いが集中し、
わずか2分後にストップ安にて調整能力を発揮しました。
このように、常に市場をウォッチしてくれている彼らがいるお陰で、
私は市場から目を離し、今、この記事を書くことが出来ている訳です。
自然界には、『食物連鎖』というものがあります。
あらゆる生態系の中で、一見、何も働いていないように見えて、
それでも、『不必要な生物』というものは決して存在していません。
その証拠を示すのは簡単で、1つの種を取り除くことで、
『生態系』全体がバランスを崩し、消滅したものも沢山ありますよね。
私は、金融市場においても、これは全く同様だと考えるのです。
『長期投資家』『短期投資家:アクティブ投資家』が共存することで、
絶妙なバランスを保ちながら、金融市場、経済も推移していっている。
『長期投資家』は経済成長そのものに投資する為、
確かに、『アクティブ投資家』が大当たりした時ほどの『リターン』は得られません。
反対に、
『アクティブ投資家』はギャンブルを繰り返す『リスク』を負う分、
目論見が当たった際は、宝くじ並みの『リターン』を手にするのです。
それぞれが、自身の考え方に合う形で『資産形成』していけば良い。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太