一瞬で『紙切れ』になることはない★

『資産形成スペシャリスト』、井上耕太です★

たまに、心配性の人から相談を受けます。

『日本がデフォルトしたら、紙幣は紙切れになるんですか??』

『US$も、同じ可能性を秘めてますか??』

安心してください。なりませんよ(笑)

もし金融危機が起こったとしても、

あなたが寝て、次の日起きてみたら、

持ってるお金が全部『紙切れ』とか無いです。

確かに、全ての通貨がリスクは秘めてます。

『US$』のアメリカは、

恒常的な『双子の赤字』を抱えるどうしようもない国です。

『日本』の財政も悪化の一途を辿っているし、

『ユーロ』も優等生すら今は危機的状況。

『英ポンド』はEU離脱論で揺れてるし、

『人民元』も最近ペースを上げて切り下げてます。

ただ、国際市場取引で主要通貨を占め、

『ISD決済通貨』にもなってるこれらがゼロになれば、

世界の資本主義市場は崩壊します。

まぁ、全ての物事において、

可能性が『ゼロ』という事はありませんが。

ただ、もし一瞬で『紙切れ』になる事態になれば、

他に何を持ってても意味がない世界になる訳です。

『紙幣が紙切れになった!』

そんなことよりも、

もっと大きいインパクトがあるので、

そんなこと気にしてても意味がない(笑)

そんな時は、自給自足の生活するしか無いです(^_^)

『ダーチェ』

ロシア郊外にある、

家畜・耕作地付きの居住地のことです。

1989年のソビエト連邦解体から、

ハイパーインフレ、デノミ政策でロシアはデフォルトしました。

1998年のことなので、

覚えてる方も結構いるんじゃないかな??

この時、1番強かったと言われるのが、

前述の『ダーチェ』を所有していた方々です。

貨幣に価値も何も無くなったので、

それを媒介せずに生活できる人が最も強かった。

彼らは、自給自足が出来ました。

国家危機の一連の流れを受けて、

『ロシアルーブル』も恐ろしく下落しました。

最後には、『預金封鎖』が起こり、

国家による資産没収が実施されて終わりです。

世界の二大大国として、

冷戦を戦っていた時から数年での大きな没落です。

ただ、この時も変化は一瞬では無かった。

数年かけてゆっくりゆっくり起こり、

最後は『Xデー』を迎えたという形です。

その証拠に、事前に海外キャピタルフライトし、

その後に通貨を戻してくる『ニューリッチ』も多く誕生しました。

いつの時代も、ちゃんと先を見て、

『行動してる人』と『してない人』がいるだけです。

『変化』は、一瞬では起こりません。

いつも、時間をかけてゆっくり起こります。

一日一日は『変化』が小さくて、

『違い』に気付けないだけです。

それに『気付く人』と『気付かない人』と。

アクション『起こす人』と、ビビって『動けない人』と。

大切なのは、常にアンテナを張って、

大局を見ながら人生の『舵取り』をすること。

人生は、自分が『主導権』持ってるのですから(^_^)★

あ、今日の話、新興国通貨は別です!

彼らは一瞬で『紙切れ』になり得ます(笑)

だから、預金金利にだけ惑わされて、

ボラティリティリスクを無視しないようにね(^_^)

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