今日のテーマは、『対岸の火事ではなく、私たちの国日本も』です。
昨日の公式ブログでは、『幻の石油』と称される、
『ベネズエラ』に眠り、(現実的に)採掘不能な『原油』の話題を取り上げました。
皆さんご存知の通り、
『ベネズエラ』という国は、現在『経済危機』に瀕しており、
国内では猛烈なインフレが起こり、物資も不足して、国民は生活に窮しています。
先日は、
政府が一方的に『10万分の1』規模のデノミネーションを行い、
自国民のみならず、国際社会からも批判が続出する事態となりました。
勿論、積み上げた『対外債務』など返済できるはずがありません。
『一縷の望み』とされた仮想通貨『ペトロ』も、
裏付けとなる『原油』が採掘不能とあっては、現実的にその価値を評価できない。
一瞬だけ現れた『救世主』は、儚くも直ぐに『メッキ』が剥がれてしまいました。
国外脱出できる国民は、一昨年から海外退去が進み、
その累計数は、国民総人口比『10%』を超える値だと言います。
日本に置き換えて見たらその威力がわかりますが、
『約1200万人』が出て行く事を考えたら、相当な事態だと実感出来ますよね。
それでも、
どちらが『賢者』に属するかと言えば『国外脱出した人』で、
来るべき『有事』に備えて、準備を整えていた人間が対応出来、
『何もして来なかった人間』は国内に取り残されました。
その後、彼らを待っていた惨状は、前述の通りです。
ここまで読み進めて頂いて、
公式ブログ読者の皆さんは、何を感じられるでしょうか??
『ベネズエラの国民は、なんか大変そうやなぁ。』
『日本から遠い異国の地では、凄い事が起こってるな。』
『そんな事、本当に現実世界で起こり得るねんなぁ。』
『発展途上国では、経済も政治も安定してないんやなぁ。』
このように感じられている方が、多いのではないでしょうか??
もし、
公式ブログ読者の皆さんはじめ、日本国民の多くがこの考えなら、
それは間違いで、その『他人事』感覚は一刻も早く捨て去ったほうが良いと考えます。
私個人の考えでは、
これは決して、日本においても『他人事』ではないと考えるからです。
その『例』を示しますね。
昨日(9月7日)財務省が発表したところによると、
各省庁が提出した平成31年度の『一般会計予算』の概算要求額は、
過去最大規模『102兆7658億円』になった事がわかりました。
驚くことに、
『一般会計』が『予算案』の時点で『100兆円』を超えるのは5年連続で、
今年度(平成30年度)当初予算比で、『約5.2%』も増加したことになります。
『予算案』が『100兆円』を超えるのも、
最近では『当たり前』のような感覚になってきたので、『慣れ』は怖いですね。
財務省は、年末に向けて行う『査定』により、この圧縮を目指しますが、
来年10月に予定される『消費税増税』に伴う『景気対策』もあるので、
総合して、全体の予算が削減される可能性は低くなっています。
予算案の増大については、
過去最大を更新している『国防費:5兆2986億円』などがピックアップされますが、
現実問題として、日本が構造的課題として直面する『社会保障費』がその最大要因です。
事実、
全体の『30%強(約32兆円)』を計上するこの歳出は、
年間『約8000億円』ペースで増大をし続けています。
(*驚くべき事に、毎年この金額が増大し続けています!!)
そして、
皆さんも重々ご存知のように、この『社会保障費』の増加は、
今後、スピードを速める事はあっても、減速する事は起こり得ないのです。
そんな中で、
皆さんは、日本の国家の『歳入(額)』をご存知でしょうか??
国民からの『税収』が主になりますが、
要は、『日本国』が国家を運営していく上で、毎年得ている『収入』の事です。
もし、
この金額が毎年『120兆円』程度あるのであれば、
『歳出超過』になっていないですし、『余剰金』もプールで来て、国家財政も潤います。
しかし、
残念ながら、現実的にはこの通りにいっていなくて、
日本国の『歳出』は、年間『60兆円』そこそこを推移しています。
そう、毎年毎年、『赤字』を垂れ流しながら運営しているのです。
『日本』は基礎体力のある国なので、何とか持ち堪えているのですが、
特別国債という『禁断の果実』に手をつけてから逃れられなくなり、
それまでの『余剰金』プールをどんどん食い減らして行きました。
それは、加速度を増して、今尚、進行し続けています。
そんな状態がいつまでも継続していく訳がなく、
その『余剰金プール』の底が見えて来た時、『Xデー』は一気に訪れます。
『沈黙の臓器』と呼ばれる『肝臓(胆・膵含む)』における疾患で、
症状が表に現れた時、既に『手遅れ』になっている状況と全く同じです。
話を冒頭に戻すと、
『ベネズエラ』の国民でも、その『(顕在化しない)変化』に気付き、
『準備』を進めた人間が、国外退出して『難』を逃れる事が出来ました。
要は、
『国家のリスク』と『自身のリスク』を切り離したと言えます。
『日本』に限らず、
世界中の多くの人は、『国家』に社会保障等で依存し過ぎる余り、
『国家リスク』と『国民リスク』を一致させてしまっています。
数十年前を思い返せば、
『高度経済成長』『バブル形成期』の頃は、『国家』の調子が良かったので、
必然的に、その『大船』に乗り合わせてさえいれば『国民』も安泰だった。
しかし、
『寄らば大樹の陰』的なこの人生戦略では、
『国家』の調子が悪くなると、『自身』も一緒になって沈んでしまう事になります。
今日の記事で、お伝えしたい事。
『ベネズエラ』で起こっている事態は、決して『対岸の火事』ではありません。
近い将来、必ず、私たち『日本』の国民にとっても起こりえる事態です。
(*人口動態の『構造』的に考えて、その回避方法は考えられません。)
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井上耕太事務所
代表 井上耕太