今日のテーマは、『年金資産2000万円』問題を、まだまだ掘り下げよう』です。
昨日の公式ブログでは、
『日本の経済格差に訪れる世界スタンダード』と題して、
今後、日本における『貧富格差』がどんどん拡大していく事をお伝えしました。
このことは『自明』です。
昨日は、文字数が多くなるので書けませんでしたが、
私が、『世界スタンダード』としての『貧富格差』を体験したのは、
今から10年ほど前に訪れた『人間(生物?)のるつぼ:インド』です。
人口『13億人』を超える同国においては、
もはや、『100万人都市』などは『大都市』とはカウントされていません。
その規模の都市であれば、国中に点在し尽くしており、珍しくも何とも無い。
しかし、
それでも『人口100万人』というのは大きな数字で、
その都市で、『100万人』の経済活動が行われれば、それなりの規模になります。
学校教育でどう教えられているかは知りませんが、
現代のインドにおいても、『カースト制度』は確実に存在しています。
(*以前より、程度は緩和されているのかも知れませんが。)
インド全土で、
『カースト:最下層』に生まれたが故に、親から四肢を切り落とされ、
『物乞い』という職業を全うしやすくされた方々は、散見されました。
ある『100万人都市』を訪れた際、
当然、この都市にも『物乞い』という階級の方々がいる一方で、
漫画に出てくるような、街を見渡せる丘の上の宮殿に代々住み、
都市全体の経済活動が『テナント料』として入ってくる一族も目の当たりにしました。
それは、『えげつない』レベルの『経済格差』です。
それまで、日本で『平和ボケ』して暮らしていた私は、
その『究極の対極』の存在が、1つの景色におさまる様を見て、
どのように『解釈』したら良いか分からなかったと記憶します。
長くなりそうなので、この話は切り上げますが(笑)、
『世界スタンダード』では、その程度の『貧富格差』が普通ということです。
特に、
第二次大戦後から、高度経済成長を経た『日本国』は、
『世界で最も成功した共産主義国』と揶揄されるように、国民総中流国家でした。
が、
その『古き良き時代』も、数十年間の時の流れと共に終わりを告げ、
これからは、この分野においても『世界スタンダード』が導入されようとしています。
先日から、
メディア・紙面を賑わせていた『老後資産2000万円問題』ですが、
日本人の良く無いところで、『流行』を過ぎれば、直ぐに下火になり忘れ去ります。
第一次安倍政権時代、
社会保険庁が『年金支払記録』を吹っ飛ばした問題も、
海外諸国であれば『暴動・革命』ものですが、その後、完全に忘れ去られました。
当然のことながら、
その問題(記録の消えた年金原資の行方)は、
『事件』から12年経った『2019年』でも全く解決していません。
にも関わらず、『精神的時効』を迎えようとしています(笑)
改めて、底抜けに『お人好し』な国民性が伺えます。
『老後資金2000万円』問題についても、また少し時間が経てば、
お家芸とも言える『忘却能力』を活用し、日本人の『記憶』から無くなるのでしょう。
ただ、
前述の『年金記録問題』同様に、それでは何の解決にもならず、
この数字を真摯に受け止めて、『資産形成』を自助努力でスタートする事が必要です。
中には、
政府の『息』が掛かっているのか分かりませんが、
『公的年金は破綻しない!』と主張するFP・有識者たちも存在します。
しかし、
『システムの破綻』云々の問題ではなく、『そもそも論』として、
『年金支給額』が、今後、もの凄いスピードで減額されていくことは事実なのです。
当初、
『積立方式』が主流だった『年金システム』も、人口構造の変化により、
現在では『賦課方式』へと変更されている事は、過去記事に書きました。
要は、
『リタイア世代』の受給年金を、『現役世代』が保険料支払いで支える制度ですが、
1980年時点では『現役世代:7.4人』で支えた『リタイア世代:1人』を、
2019年現在では『現役世代:約2人』で支えなければならなくなっています。
この過酷な状況は、
今後もどんどんエスカレートすることが『確定』しており、2050年時点では、
実に、『現役世代:1.2人』で『リタイア世代:1人』を支える計算になります。
現実問題として、
本当に『他人(ひと)一人』をおんぶして人生を歩んでいく事になりますね。
この状況で、
当然、2019年『現行制度』としての『年金支給』というのは不可能で、
現在40代の『団塊世代ジュニア層』ですら、実際に支給される年金額は、
夫婦2人のモデルケースで『月額15万円』程度と言われています。
先日、
話題になった報告書の中で使われた数字は『月額約21万円』ですから、
この時点で、『月額6万円』の収支マイナスが加えられた事になります。
老後資金は、『2000万円』ほどの蓄えでは、どうにもなりませんね。
更に、
平均寿命を全うした場合に、生涯で受け取る『年金額』の総合計が、
支払った『保険料』に対して『1倍』を超える『損益分岐年齢』は、
『1965年生まれ:現在54歳』までという試算もあります。
つまり、
国家主導の『ポンジ・スキーム(ねずみ講:無限連鎖講)』に組み込まれた私達は、
『年金保険料』を納めている現時点から、『負けゲーム』が確定している事になる。
『搾取』『略奪』『強奪』『国家権力の乱用』etc….
この状況を正しく表現する言葉を、どなたか教えて頂けたら幸いです。
2019年、
現時点での、『国家予算』による年金支出額は『57兆円』に上りますが、
これは、20年後の『2040年』には『73兆円超』まで増大すると言われます。
安倍首相は、
『二次政権6年間で、年金積立は総額44兆円の黒字』と胸を張りますが、
その『功績』も簡単に吹き飛ぶほど、支出額増大のスピードは早まっています。
加えて、
『年金』から少し逸れますが、『退職金』の減額も深刻さを増しており、
1997年当時、『3200万円』を超えていた会社員の平均受給額は、
この20年間で1000万円超減額し、『2000万円』を切るまでになりました。
更に加えると、
昨今の『非正規労働者』や『制度未整備企業』の増大を考慮すると、
『退職金』というものそのものが、『不確定要素』まで成り下がったと感じます。
以上総合すると、
『老後資金2000万円』問題が、より現実味を持って、
『自分事』として捉えて頂けるのでは無いかと考えました。
決して、『他人事』では有りません。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太