今日のテーマは、『既存のビジネスモデルも、確実に崩壊している』です。
公式ブログにおいては、
普段から、『日本経済』『社会保障制度』の分野において、
『既存のシステム』は崩壊しつつあるという情報発信をしています。
私以外、著名人も述べている事ですが、
『人口ピラミッド』が長期的に歪化する日本においては、
『財政』『社会保障』分野のシステム変更は必要不可欠であり、それ無しに存続は有りません。
しかし、
一度、『形式』がきっちりと決まってしまったものに対して、
それを『変化』させることは、並大抵のことでは有りません。
『自然界』においてだけでなく、
『人間界』においても、『慣性の法則』は成立するもので、
『変化』に対して『痛み』が伴う分、自然と『現状』を維持しようと考えます。
確かに、
『今日』若しくは『明日』という短期視点で将来を考えた時、
『変化しない』という選択は、生存確率を高める『最適解』のように思えます。
それでも、
少しだけ長期的視点で物事を見れば、
『種の存続』に『変化すること』が必要不可欠であることは明確です。
生物学者ダーウィンが残した、有名な言葉をご存知の方も多いと思います。
『強いものが生き残るのでは無い、変化に順応したものが生き残るのだ。』
それで、
『財政・経済』『社会保障』という分野だけでなく、ここ数十年間、
私たちが『確かだ』と感じていたものが、最近、どんどん崩壊しています。
『ビジネス』という分野においても、然りです。
例えば、
先日出てきた衝撃的な報道としては、日本全国の地方銀行において、
全体の約7割が、2019年3月期決算において、減益となった紹介されました。
ご存知の通り、
『マイナス金利』という言葉に代表される、ここ数年間の超低金利政策で、
銀行は、これまで主軸ビジネスモデルだった『金利』が、全く期待出来なくなりました。
前述の話題にも通じますが、
人口減少による『資金需要』は、全国的に先細りを見せており、
『金利』も封じられたとなると、もはや『息の根』を止められたのと同然です。
その状況において、
元々、世界基準から考えて劣悪過ぎる『手数料ビジネス』に走る訳にもいかず、
『支店削減』や『リストラ』等、古典的方法での対策を迫られています。
それでも、
最終的な『儲け』の指標となる『純利益』は、72行で減益・赤字転落し、
一般企業における『売上高』を示す『経常収益』は、全体6割で減少しています。
あまり知られていませんが、
全国102行(*)の地方銀行は、その事業規模の大きさにより、
『第一地銀:63行』と『第二地銀:39行』とに分けられます。
(*但馬銀行は現時点で決算未発表。)
そして、
今回、その『収益モデル変化』の煽りを大きく受けているのは、
事業規模の比較的小さい『第二地銀』に集中していると言います。
『遠い昔』ではなく、つい10年間ほど前まで、
『メガバンク(大手都市銀行)』ほどでは無いにせよ、
『地方銀行』は、『一生安泰』の象徴とも言うべき存在でしたよね。
その証拠に、
私が卒業した、岡山県地方都市の公立進学校では、
どのような優秀な人材でも、都心の大学を卒業し、
地元に帰省し、有力地方銀行に就職する人間が一定数存在しました。
しかし、
ここ数年間ほどで、社会を取り巻く『潮目』は明らかに変化し、
地方銀行に勤める彼らは、『不要な人材』の代表格に上り詰めています。
いや、
『地方銀行』だけの話ではなく、3商大出身の同期連中が就職した、
『メガバンク:大手都市銀行』でさえ、『リストラ』の波が吹き荒れていますよね。
明らかに、『時代』が変化する局面に、私たちは存在しています。
また、
少し前の公式ブログでも取り上げましたが、
『野村證券』に代表される『野村ホールディングス』が、2018年度決算で、
『1000億円』を超える赤字決算を発表し、業界首位の座から陥落しました。
当初、
立て続けに起こった『不祥事』や、別件の『特別損失』を理由としていましたが、
先日の報道機関インタビューで、永井浩二CEOは『ビジネスモデルの崩壊』を明言しています。
例えば、
『ネット証券の台頭』や『IT技術の向上による情報均一化』により、
従来型の『株屋さん』の存在意義は、現時点で、ほぼ失われています。
しかし、
同CEO曰く、『センスが無い』現場担当者は従来型の行動を変えられず、
『一生安泰』の代名詞だった大企業が、『潰れる恐怖と闘っている』のだと。
更に、
『親方日の丸的に潰れるわけがないと思われても困る。』
『赤字が続けば、良好な給料水準をエンジョイ出来ないのが資本市場の論理』等、厳しい言葉が続きます。
個人的な感覚では、いよいよ、『節目』に来たように感じています。
ご紹介したのは『金融』と言う分野においての話ですが、
これは、決して、これらの業界に限られることではなく、
日本全体に当てはまる事例だと考えます。
あらゆる分野において『既存のビジネスモデル』と併せて、
『既存の雇用体系システム』というものも、確実に崩壊しつつある。
今、
そのような『転換点』に自信が存在していることをしっかりと意識し、
日々、思考回路を働かせながら『行動』を起こしていくことが大切だと考えます。
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