今日のテーマは、『世界各国の債務残高から見る、日本財政のヤバさ』です。
昨日から、香港に渡航しています。
現在、大規模なデモ活動が行われている最中で、
世界的に、ホットな話題の地域ですよね(笑)
スタート当初、
まさか、ここまで過激化・長期化するとは考えておらず、
完全に、余裕綽綽で考えていましたが、甘かったですね。
加えて、
先日、『激戦の地』となった香港理工大学は宿泊ホテルの目と鼻の先で、
尖沙咀(チム・サー・チョイ)エリアは、戦闘の『跡』が残っています。
渡航初日となった昨日、
現地の選挙日と重なる事もあり、デモ活動が激化した場合、
公共交通機関等もストップするのではと心配していました。
ただ、
蓋を開けてみれば、意外と『普通』に香港は回っており、
無事、移動等も完了し、本日も仕事を進められています。
メディアによる『報道』と『現実』は乖離がある事が常で、
やはり、ここでも『百聞は一見に如かず』を実感しますね。
昨日の公式ブログでは、
『私が、日本国に居住する若者であるならば』と題して、
世界的投資家、富裕層、偉人たちが共通して持つ認識を、
リー・クアンユー氏の手記をもとにご紹介しました。
結論、
『私が、日本国に居住する若者であるならば』の枕詞に続くのは、
『今直ぐ、全資産を海外移転し、自分自身も脱出する』というフレーズです。
元々、『日本国』に生まれ育った私たちからしたら、中々、衝撃的ですよね(笑)
しかし、それが『真実』という事です。
何故、そのように言えるのでしょうか??
昨日、その『理由』を端的に数字で示す報道が流れていました。
『世界の政府が抱える債務残高、総額約70兆ドルに』
2019年現在、
世界各国政府が抱える債務残高は『69.3兆ドル』に上り、
日本円換算『7000兆円』を超える、天文学的な数字になっています。
これは、
約20年前、2000年当初と比較して軽く『3倍』を超えており、
『約20兆ドル』から、総額『50兆ドル』近くも増額しています。
また、
『約70兆ドル(7000兆円超)』という数字は、
世界各国のGDP総額の『82%』を占めており、
その『債務比率』も、年々上昇傾向が続いています。
世界全体として、経済的な『病(やまい)』にかかりつつありますね。
ここで、
皆さん、少しだけ疑問が出て来ると思うのですが、
『債務残高』の高い国々は、どのようなラインナップなのでしょうか??
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、
世界トップの債務残高を誇るのは覇権国『米国』で、
その総額は『21.5兆ドル(2300兆円超)』と、
第2位以下をダブル・スコアで引き離しています。
普通に考えて、
ここまで『国家債務(借金)』を積み上げていながら、
米国が『覇権国』であり続けられる理由は未知ですが、
それは世界レベルでの『大人の事情』が絡んでいます。
ただ、
米国はGDPとしても年間総額『約20兆ドル』と世界一であり、
上記債務残高も、対GDP比では『100%』程度に収まります。
こう言ってしまって良いのか分かりませんが、
国家財政的には、まだまだ『普通』ですよね。
もっと『ヤバい』国々には、どのような名前が挙がるのでしょうか??
『対GDP比』という観点で言えば、
数年前に実質的経済破綻した『ギリシャ』は、当時180%近くを計測し、
順調に(?)推移すれば、2060年に『280%』に達する見込みです。
もはや、終わっています(笑)
実際、その水準(280%)まで国家債務を積み上げられるかは疑問で、
それに達す前に、どこかのタイミングで『有事』を迎える可能性が高い。
現実的に考えて、『返済不能』だからです。
現在、
絶賛デフォルト中の『ベネズエラ』は、累計債務1.8億ドルであり、
対GDP比としては、ギリシャと同等の『182%』に上っています。
この数字で、世界第4位(ワースト)です。
それを抑えての堂々の世界第1位(ワースト)は『日本』であり、
対GDP比での累計債務は『237.1%』と、現時点で異次元の領域を進んでいます。
稀に、
『日本の国家債務は、その殆どは国内消化されている』事を理由に、
『大丈夫』と仰る方々がいますが、これは、意見する観点が違います。
彼らの言う『大丈夫』とは、
『国家(債務者)』サイドから見た場合の『大丈夫(破綻しない)』であり、
『国民(債権者)』サイドから見た場合、反対に『危機的状況』と言えます。
もしも、
国家(債務者)が、いよいよ『債務返済』が不可能と判断した場合、
国民(債権者)に対して、その義務を果たすかは疑わしいからです。
因みに、私が居住する『日本国』は、この点に関して『前科』があります。
興味を持たれた方は、是非、一度調べられてみてください。
先日、
公式ブログで『社会保障費』を主因とした財政状況から、
『2025年:デフォルト論』を展開させて頂きました。
ただ、
他の観点でも、『2025年:デフォルト論』は現実味を帯ており、
『2024年:紙幣刷新』も、非常に、疑わしいイベントですよね。
ご紹介した『天文学的な数字の国家債務』は返済不能であり、
どこかのタイミングで、『リセット』の必要性は必ずあるからです。
一般的に考えて、
私たちがとる『行動』を、理解して賛同(行動)される方々は、
全体の『2〜3%』程度にとどまる、『極少数派』と思います。
しかし、
『多数派』が正しくないという事は『世の常』なので、
『周りの皆が、していないから』で思考停止する事は、『愚者の選択』と言えますよね。
取り留めない文章になってしまいましたが、『累積債務』という観点から、
『日本財政がヤバい!!』という事だけでも、皆さんに伝われば幸いです。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太