日本人の『金融リテラシー』が上がる時まで②★

今日のテーマは、『日本人の金融リテラシーが上がる時まで②』です。

 

 

昨日の公式サイトブログでは、任意加入の『医療保険』を例に挙げて、

日本人の『金融リテラシー』の低さについて書かせて頂きました。

 

 

現行の公的な医療保険制度(国民皆保険)では、

そのシステムが存続している限り、それを超えて活用する場面は殆どありません。

 

 

また、

 

 

一般的な医療費『3割負担ルール』だけではなく、『高額療養費』や、

会社員の方々は、所属する『社会保険組合』の特例を併せて考えたら、確率は更に減少します。

 

 

自身が支払った『保険料』累計に対して、

イベント発生時に受け取る『保険料』累計総額を試算すると、

一般的には、前者に対して後者は『0.6』の割合になります。

 

 

つまり、

 

 

例えば、あなたが『月々4000円』の医療保険に任意加入していたら、

保険料支払いの瞬間に、受け取り期待値は『2400円』になり、

差額の『1600円』は加入保険会社へ『寄付』をしていることになります。

 

 

あなたが支払った『1600円』は、

保険会社が宣伝広告のためTV-CMをバンバン流すための原資になるか、

特に内資系企業に膨大な数存在する、営業マンの給与になります。

 

 

保険会社からしてみたら、とても『有り難いお客さん』ですね。

 

 

そろばんすら弾かずに自身の『お金』をドブに捨てるこの行動を、

海外の方々は、『アンビリーバブル』な行動として捉えています。

 

 

これは国内居住の人間だけに留まらず、

『日本人』共通の特徴(信仰?)として根付いているようですね。

 

 

昨日、

 

 

香港で保険営業をしている方々とも情報交換しましたが、

海外居住であろうが、国内居住であろうが、日本人の思想に大差はないことを感じました。

 

 

世界で最も、『恐怖遺伝子』とやらが脳に書き込まれているという日本人。

 

 

『リスク』を過度に恐れて、『リターン』を得ることを放棄する民族。

 

 

この点においても、『稲作』というのは、民族的に適していたのかも知れません。

 

 

わざわざ『リスク』を犯して海外に行くより、

自身が慣れ親しんで、『想定内』が期待できる日本国内にとどまる。

 

 

『投資』というリターンを求める行動よりも、

多少のお金(実際は膨大なお金だが。)を捨てでも、周りの皆同様『保険』購入という手段を取る。

 

 

どうでしょう??

 

 

皆さんは、典型的な『日本人』になってしまっていませんか??

 

 

一昨日からクライアントの皆さんと香港に来ていて、

やはり、日本との『活気』の違いも感じますし、

金融センターという独特な雰囲気、街に流れる空気も違います。

 

 

世界トップクラスの金融機関が集まる香港では、

『投資』『資産形成』というものも、日本より間違いなく身近です。

 

 

無論、

 

 

『経済』に対する国民(*)の視線も日本より厳しく、

バラエティー垂れ流しで、馬◉発生装置と化しているTVも、

経済・政治動向について報道されるものが多くあります。

 

 

(*)香港人。not Chinese。香港人は『中国人』と混同されるのを極端に嫌います。

 

 

『政治』『経済』の動向如何で、

自身の『生活』にダイレクトに影響が跳ね返っていることを熟知してるんですね。

 

 

それで、

 

 

昨日の記事内容と『矛盾』を感じる方がいるかも知れませんが、

日本の『経済情勢』を考えた時、『社会保障』は歴史上類をみない苦境に立たされています。

 

 

昨年(2017年)末、今年(2018年)度予算案が決定しましたが、

その金額は、毎年過去最高を更新し続けている『97兆7000億円』。

 

 

これに年度半ばから『補正予算』が入って来ますから、

2015年度から4年連続で『100兆円』の大台を突破することが確実です。

 

 

『平成』の元号が来年(2019年)で終わることが決定しましたが、

その『元年』に当たる1989年から考えて、国家予算は『1.6倍』に増殖しました。

 

 

その当時が『60兆円』そこそこでしたので、

この30年間で、『40兆円』もの予算を積み上げた形になりますね。

 

 

では、何がそこまで押し上げたか??

 

 

これは、その『内訳』を見るとかなり明確に判断できます。

 

 

政府(特に、自民党政権)の突き上げ対象になる『公共事業』は、

『年間約6兆円』前後で推移と、実は、それほど変化していません。

 

 

最近、槍玉に挙げられる『防衛費』も、

実態は『約5兆円超』と、30年間としては微増レベル。

 

 

国民のご機嫌取りに使われる『教育費』に対する歳出も、

『約5兆円超』と、前述『防衛費』と同レベルの水準に留まります。

 

 

『地方交付税交付金』も、そこまで大きな変化があったとは言えず、

ここまで、『年間40兆円』もの予算押し上げの主犯格は見当たりませんね。

 

 

残る巨大支出項目は、あと2つ。

 

 

そう、昨日からテーマとして取り上げている『社会保障費』と、

財政圧迫から増大してしまった『国債費(償還・利払い)』です。

 

 

それぞれの歳出の伸びを示すと、

前者が『約25兆円超』、後者が『約15兆円』と、もう絶望的な数字ですね。

 

 

今後、まだまだ国家財政は悪くなっていきますから、

このまま既存の時ステムが続けば、どこかのタイミングで日本は『Xデー』を迎えます。

 

 

ここで示したデータでも簡単にわかると思いますが、

小学校中学年レベルの算数でできるこの計算を、

日本人の多くが無視して(?)全く考えずに過ごしています。

 

 

目を逸らし、見ないようにすることで、

自身に降りかかる『現実』すら、存在しなくなるよううな幻想。

 

 

勿論、これは『幻想』でしかなく、

多くの日本人が考えるより、はるかに近い将来、『Xデー』はやって来るのですが。

 

 

毎回、クライアントの方々と香港という街に来ると、

彼ら、彼女たちの『行動力』『バイタリティー』に、私自身が大きな刺激を受けています。

 

 

そして、次のようなことを感じるのです。

 

 

『人生』は、とてもシンプルなもの。

 

 

『知ってる人』と『知らない人』。

『行動する人』と『ウダウダ言って変化しようとしない人』。

 

 

両者の選択の違いが、人生における『自由度』『幸福度』『充実度』を明確に分ける。

 

 

そして、

 

 

『住む世界』が違う両者は、同じ空間・同じ時をともにしても、決して交わることはないのだ、と。

 

 

このメッセージに気付き、

自ら『変わろう!』『動こう!』と思って頂いた方々に届ける為、情報発信を継続していこうと思います。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

【活動実績】
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【クライアント】
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