今日のテーマは、『日本経済は、本当に上向いているのか??』です(^_^)★
だいたい、こういう質問の仕方をする場合は、
質問者自身は、そう考えていない場合が多いですよね(笑)
今日の、私の質問の場合も、それが当てはまります。
第二次安倍政権発足以来、もう早5年が経過しようとしています。
民主党政権下、世界各国がジャブジャブと『金融緩和』しまくる中、
頑なに『引き締め政策』で、唯一、世界を『大逆走』していた日本。
瞬間最大風速になりますが、
1USD=75円代をつける超円高の時代が数年続き、
日経平均株価も、7000円代という歴史的低迷をしていました。
その時代から考えた時、
日経平均株価も、約20年ぶりに23,000円代に突入し、
わずか数年のうちに約3倍以上まで上昇。
ここ数年は『賃金上昇』という言葉も紙面を賑わし、
あたかも、日本経済が徐々に良くなっているような『錯覚』を覚えさせます。
先日も、それを後押しするような記事が出ていましたね。
『来年度(2018年度)の税収が、バブル期に並ぶ高水準に!』
今年の実績と、今後の成長予想を加味したところ、
2018年度の税収は『58兆円』を超える見通しとなるとの事です。
安倍政権発足以来、この数字は年々上昇を続け、
『遂に、バブル期と並ぶ水準まで、税収が回復してくる!』、と。
『税金』というのは、基本的に、
『お金の流れ』が発生した際に、徴収することが出来るシステムです。
『相続税』『贈与税』『各種取得税』『消費税』etc….
その他、一見、所有等によりかかってくるように思える、
『自動車税』『固定資産税』『タバコ税』『酒税』『ガソリン税』等も、
景気動向と密接に関係する税金・徴収システムですよね。
『税金』自体は、支払って嬉しい国民は少ないでしょうが、
国としての税収総額は、『景気=お金の流れ』を測る有用な指標になります。
『景気』もその文字通り、
人の『気』というものが大きく関わってくるものです。
皆さんが今後の将来に向けて、
経済的に希望的観測を持っているなら、安心して『お金』を手放すので経済は回ります。
しかし、
これから先の将来に対して、悲観的観測を持つなら、
怖くて『お金』が手放さないので、移動が伴わず『税金』が発生しないのです。
とてもシンプルな理屈ですよね。
それで、
『来年度(2018年度)の税収がバブル期並みに!』の話に戻りますが、
この部分だけ見たら、国民の皆さんが景気の改善を実感していて、
将来にも希望的観測持って、『お金』が回り始めたような印象を受けますよね。
この記事、この部分だけ切り抜けば、
また、アベノミクスの功績を称える文章のように見えるわけです。
でも、果たして実際はそうでしょうか??
まず、『バブル期』というざっくりした時期がいつなのか??
日経平均株価が過去最高値(3万8915円)を付けた、1989年12月29日。
この時を『バブル期』のピークと捉えるなら、
この時点を境界に『バブル形成期』と『バブル崩壊期』に分けられます。
今回の記事では、
『バブル期』は恐らくプラスの意味で使われているので、
それが指し示すのは、きっと『バブル形成期』。
50歳を超える方々が、『あの頃は良かったよ〜』と思い出に浸り、
今となっては真偽のわからない、数々の『武勇伝』を披露してくれる時期のことです。
そう考えると、
比較対象とすべきは『1989年』以前、
もう、1980年代と言ってしまっても良いかも知れませんね(^_^)
私は経験したことがないのでわかりませんが、
諸先輩がたの話を聞いているだけでも、当時の華やかさは凄いですよね(笑)
本当に、日本が一番勢いがあった年代かと想像します。
そんな時期と、現在の日本が、
本当に『景気状況』として同じなのでしょうか??
読者の方々の中にも、既に気付かれている方もいるでしょうが、
この『バブル(形成)期』と『現在』では、
国の税収として『致命的に』異なる点が存在しています。
それ何か、わかりますか??
そう、『消費税』の存在です。
大平正芳首相が、当時の財政再建のため、
『一般消費税』導入を閣議決定したのが1979年。
実際にこの時は導入に至らず、中曽根首相の時代に一度廃案となり、
竹下登首相の時代、10年越しでようやく導入されたのが1989年4月です。
つまり、
このように時間軸を巻き戻して考えてみると、
『バブル(形成)期』には、ほとんど『消費税』が存在していなかった事になります。
対して、
2017年度の『消費税』資産は、『約17兆円』。
来年度も同程度は見込めることがわかっており、
『来年度(2018年度)の税収が、バブル期と同じ!』と叫ぼうとも、
そもそも、『17兆円』分は『下駄』を履いた計算になっているのです。
税収全体が『約58兆円』ですので、
『17兆円』が占める割合は、想像以上に大きいですよね。
日本の経済は、全く良くなっていません。
これは、誰が見ても、『火』を見るよりも明らかです。
ただ、
決して悲観的に言っているわけではなく、
『栄枯盛衰』、栄えるものはいつかは衰退する。
世の流れ、1つの現実として受け止めています。
みなさん学生時代に学んだ世界史でも、
繁栄を続ける『国家』というものは存在しなかったでしょう(^_^)??
要は、私たちは、そのような『変遷期』に生きているという事です。
時代が大きく動いている、既存のシステムが崩壊する、
そんな時代だからこそ、自ら動いて、『変化』を仕掛ける側である必要があります。
私の目から見て、
現代は、自分の人生でありながら『主導権』を放棄する人が多いですが、
自らの頭で考え、判断・決断し、具体的なアクションに移していく、
そういった挑戦者・冒険者の人生を歩む人の前に、希望が拓けるのだと思います。
皆さん、もしかして、
一生、会社が雇ってくれるなんて思っていませんか??
東証一部上場企業のような大企業の場合、
確かに、『会社』自体が存続し続けることはあるかも知れません。
ただ、
百歩譲って、もしもそうであったとしても、
その事と、あなたが雇用し続けて貰えることは全くの別問題です。
絵利益追及の企業は『コスト』を掛けたくないし、
そうなれば、今まで以上にシビアに『人件費』は削られます。
どんなに大企業に勤めていようとも、
『一生安泰』『安定収入』『退職金&年金のバラ色ライフ』は、遠い昔のものなのです。
少し話も出ましたが、
まさか、公的な『年金システム』なんて期待してないですよね??
もし期待しているとしたら、
日本の財政状況を知らない(社会科の勉強不足)か、
単純な四則計算ができない(算数の時間に寝ていた)かのどちらかです。
結論だけ言うと、無いですよ(笑)
お上から見た視点でいうと、
『無いから、払えない』というシンプルな理屈で成立します。
本当に、これからの時代は、
国民一人一人が自助努力で、『資産形成』していく時代なのです。
『着実な資産形成を、真剣にスタートしたい!』という方々には、
最適なセミナーを、今月12月26日(火)大阪・梅田にて開催します。
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『具体的なアクション』を起こすことでのみ、
本当に人生は好転していくものだと思います。
ぜひ勇気を持って、新たな一歩を踏み出してみてください。
皆さんに直接お会い出来るのを楽しみにしております(^_^)★
セミナーを受講する間でもなく、
『今すぐ、資産形成をスタートしたい!』という方は、
ぜひ勇気を持って『お金のセッション』を受講してみてください。
井上耕太事務所
代表 井上耕太