今日のテーマは、『お金の問題は、果たしてお金で解決するのか？？』です。
たまに、クライアントさんから質問される事があります。
『井上さんは、何故、ファイナンシャル・プランナーになったんですか？？』
『何か、考えるきっかけ、ターニングポイントは有りましたか？？』
この質問に対して、いつもお答えするのは、
『自然な形で、今の独立系ファイナンシャル・プランナーになりました。』という事。
私自身、
『肩書き』として言い易いので『ファイナンシャル・プランナー』と名乗っていますが、
それは『保有資格』の名前であり、そこまで強い『思い入れ』がある訳では有りません。
むしろ、
友人・知人の所謂『士業』の方々を見ても、軒並みビジネスとして成立しておらず、
現代日本において、『資格で食える時代は終わった』事は、既に『証明済み』です。
そういった社会状況の中で、
全国数十万人から１００万人規模で存在する『FP』を飛び越えて、
全国からクライアントさんが面談受講に来て下さるのは有り難いこと。
何故そうなったかと言えば、
私は終始一貫『ファイナンシャル・プランナー』を前面に出しておらず、
『井上耕太』という商品として、情報発信を続けてきた事が挙げられます。
インターネット全盛の時代、
一般的な教科書レベルの情報であれば、
『Google先生』『Yahoo!先生』に人間が勝てる訳がなく、
そのような情報を私が情報発信する『意味』は有りません。
なので、
前述の諸先生方は持ち得ていない、
人間としての『思考回路・思考体系』『思考的美学』を発信し続けています。
あらゆる分野でそうですが、
万人に受け入れられる『情報』『商品』『サービス』は存在せず、
私の情報発信を好んでくださる方もいれば、そうでない方もいらっしゃいます。
でも、それで良いと考えています。
少し逸れたので、話を戻しますね（笑）
繰り返しになりますが、
『保有資格』であるファイナンシャル・プランナーに対して、
私自身、そこまで強い『思い入れ』は、実は有りません。
現在の人生を歩む起点としては、
まず、大学卒業後『会社員』として社会人スタートした最初の時点から、
『自らビジネスをして生きていきたい！』という想いがあった事が挙げられます。
ただ、
『ビジネスしたい！』という想いは有ったものの、何も見えておらず、
『どうすれば、会社に縛られず生きていけるだろう？』と考えました。
そして、
どのような『ビジネス』を選択するとしても、
『財政的基盤を整えることは大切だ！』と、『資産形成』の道に進んでいくことになります。
幸いな事に、
『深い考え』も持たないないまま進めた就職活動の結果、
自らが所属したのが、当時はバブリーな時代を極めた『製薬業界』。
独身時代は、特に『福利厚生』も手厚い会社で、
『投資資金』は本当に潤沢に頂くことが出来ました。
そういった事情も有り、
『経済的基盤』は着実に築かれていったのですが、
肝心の『ビジネス』に関しては、『具体策』はなかなか現れて来ません。
そんな中、
ある時、私が『資産形成』に没頭していると聞きつけた方から、
『その情報、お金を支払うから教えてくれないか』とお声掛け頂いたのが『スタート』です。
そこからは、
自身が提供する『商品・サービス（情報）』が明確化されたので、
『教えて欲しい』と言われる方に、順次、情報提供させて頂いて、
ここまでスムーズに来ることが出来ました。
過去最高レベルに長い『前置き』です（笑）
そもそも、私自身が『お金』という対象に強い興味を持ったのは、
それが、単なる『数字』以上の『魔力』を秘めた存在だったから。
皆さんも、実感出来ますよね。
例えば、
中学校、高校、大学と、同じクラスで『優等生』だった人間が、
そのまま、社会に出てからも『経済的』に優秀かどうか分かりません。
彼ら・彼女らは、学生時代の『算数・数学』の授業では、
『数値計算』において優秀な成績を修めていたはずです。
私自身、
大学を卒業してもう１０年以上経過しているので不可能ですが、
当時解いていた『微積分』『波動関数』などは、相当難易度が高いはずです。
ただ、
私と同じような環境で、『高等教育』を受けられた方々でも、
『お金』となると、シンプルな『加減法』すら出来なくなります。
この辺り、
『お金』という対象になると、理屈上の『計算』ではなく、
人間の『感情』というパラメータ（変数）が入ってくるので、とても面白いです。
『学校教育』でいかに優秀な人間でも、『社会』での優秀さは別であり、
『数字』を扱える事と『お金』を扱える事が『別事象』なのも興味深い。
上記のような事が、私が『お金』に強く惹かれた要因です。
それで、
やっと今日のタイトルに辿り着きましたが（笑）、
『お金』の問題は、果たして『お金』によって解決出来るのか？？
皆さん、
既に、重々ご承知のことと思いますが、
この質問に対する回答は、完全に『NO』です。
典型的な例ですが、
『お金』が欠乏している人間が目の前に居たとして、
その人に、『お金』を与えたとしても、根本的な問題は何も解決しません。
何故なら、
その人間は『お金』を扱う能力が無いから欠乏しているのであり、
その『能力・器』を身に着ける事なく与えても、同様に失ってしまうからです。
私はよく、『自動車』の例を挙げます。
飲酒運転をして全損事故を起こして（＊仮定としての話です）、
自ら保有する『自動車』を失ってしまった人間がいるとします。
その人間が、
『俺の車は全損したから、あなたの車を貸して。』と行って来たとして、
皆さんは、そのような人間に自ら保有する『自動車』を貸しますか？？
絶対に、貸さないですよね。
本人の『社会常識』『倫理観』『運転技術』は全く変化していませんから、
その人間は、あなたの『自動車』でも、全く同じことを繰り替えします。
それどころか、
あなたが『自動車を貸す』という『偽善』をしてしまったが故、
『死亡事故』により、『命』を落としてしまう人が出て来る可能性すら有ります。
こうなると、あなた自身も立派な『加害者』です。
悲しいかな、
一般的な『概論』として、『お金』を扱えない人間は、
『社会性』『倫理観』の観点でも、レベルの高く無い人が多いのも事実。
驚くべきことに、
『個人情報』の概念が日本と異なる『中国』では、
対話アプリ『微信（ウィーチャット）』の追加機能として『老頼地図』なるサービスが登場。
このサービス、
スマートフォン保有者から半径５００メートル以内で、
裁判所提供の情報に基づき、『借金未返済者』の住所、氏名、借金額等のデータが表示されるようです。
活用する中国人は、そのデータを参照しながら、居住エリアを選択するのだとか。
『お金の管理能力』で『人間性』が計られている『一例』です。
あなたは、『お金』を扱う能力が有りますか？？
意識的に『能力』『器』を身に付けることなく生きていたら、
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井上耕太事務所
代表 井上耕太
