今日のテーマは、『マイホーム購入リスクを理解していますか??』です。
昨日までの3日間、18日朝の大阪で起こった地震をきっかけに、
『考えたこと』をシリーズ化して書かせて頂きました。
完結編の昨日の記事では、改めて実感した『所有リスク』について述べました。
元々、
農耕民族であり、定住民族であったことが関係するのか、
日本人の『所有欲』には凄まじいものがあります。
あらゆる物事において『メリット』『デメリット』があると考えますが、
この『所有欲』に関しては、前者が後者を超越しきっているように感じます。
つまり、
『所有出来る!』という高揚感が凄まじく高まっており、
『所有リスク』を感じるどころか、存在すら認識出来なくなっている。
その最たる例が、今日取り上げる『マイホーム』ですよね。
東京・大阪始めとした大都市と、それ以外の地方都市では、
この熱量にも、若干の差が存在しているかも知れません。
事実、
大都市圏では、比較的『フラットな選択肢』としてある『マイホーム問題』が、
地方都市に行くと、『購入すること有りき』の話になってしまっています。
もう、ほとんど『洗脳』といったレベルですよね。
その『洗脳度合い』は目を見張るものがあり、
時に、こちらが驚いてしまうような思考回路をお持ちの方にも遭遇します。
具体的には、
世帯の保有資産として『100万円』にも満たない金額にも関わらず、
金融機関から3000万円〜4000万円ほどの融資を受けて、
『35年ローン』でマイホームを購入しようとする方々です。
いや、これ、ネタじゃなくて本当に存在するんですよ(笑)
しかも、1人や2人ではなく、残念ながらかなりの数です(涙)
普通に考えて、この方がそれを現実世界で『行動』に起こしたら、
『人生かけた大博打』以外の何物でもありません。
私は常々、
公式ブログ等でも『行動こそが大切』という話をしていますが、
『無謀な大暴走』を奨励している訳ではありませんので、決して解釈を間違えないで下さい。
上記の事例に話を戻すと、
頭金がこのように少額で、ほぼフルローンでマイホーム購入するという事は、
レバレッジ40倍の信用取引で『株式投資』するのと全くの同義です。
自身は『債務超過』に陥った状態で、保有資産のほぼ全てが『不動産』ですから、
物件価格の上下動にモロに影響を受け、人生の主導権は市場に握られてしまいます。
『有価証券』以外の投資対象でも、『コモディティ』『通貨』でも同じことですね。
このような『博打取引』は多くの人が避けるにも関わらず、
『マイホーム』となると、解釈を間違えて取引に乗ってしまいます。
ここまで単純な国民は、世界を見渡しても『日本人』くらいかも知れません。
最近、
投資用マンション建設ブームが到来しており、
どこで情報を購入したのか、私の元にも営業の電話が毎日多くかかってきます。
『プレサンス・コーポレーション』『日本エスリード』の営業マンが、
こちらの都合は考えず、引っ切りなしに電話をかけてくるのです。
(*実際に迷惑しているので、実名報道で書かせていただきます。)
『井上さんのお電話ですか??』から始まるので、
確実に、何らかの個人情報リストを購入して電話してきています。
彼らにもあまり良い感情は抱きませんが、
それを売った情報提供元にも悪意を感じ、法律で罰せられないのが大いに疑問です。
話を戻すと、
もし、その投資用マンション物件が本当に儲かるのであれば、
その営業マンが、自分で銀行から融資を受けて購入すれば良い。
上場企業なので、年収の10倍ほどは融資を受けられるでしょうし、
そうすれば、2、3軒の物件所有は、彼らでも可能でしょう。
それでも、それをしない。
本当に儲かるのであれば、『自分がしていない』のは合点がいかないのです。
そのほかの業者でも、分譲マンションのチラシを、
頻繁にポスティングしてくる業者もいらっしゃいます。
『月額119,792円でマイホームが購入できる!』と題して、
『今の家賃より低額で、マイホーム所有しましょう!』と誘ってくるのです。
しかし、
その条件を記載した小さい字を読み込んでいくと、
そこには『大きな落とし穴』が潜んでいることがわかります。
融資条件としては、次のようになっています。
・借入金:4,480万円
・ボーナス払い:無し。
・変動金利:0.675%
・返済年数:35年間
わかる人が見れば、この借り入れ条件の『ヤバさ』が一瞬で見抜けると思います。
詳細な計算はここでは省略しますが、上記条件の場合、
月額の返済金額に含まれる金利は『約2万5000円』強。
自身では月々『約12万円』の返済をしていると考えがちですが、
その実、『10万円』を切る金額しか元本返済には充てられていないのです。
さらに、
現在の低金利環境下では『年率0.675%』の利息になっていますが、
これは『変動金利』の為、35年間の返済期間中に『確実に』上昇します。
例えば、
『5年』という期間が経過して、金利が『3%』になったとしましょう。
融資総額における元本部分は『約4000万円』まで減っていますが、
それに対する、月々の返済利息は『約10万円』になります、、、、。
『え!?』と、思いませんか??
そう、利息部分が大きく跳ね上がる為、定額返済の場合、元本が減らないか、
若しくは、元本返済が固定の場合は、月々の返済金額が合計で跳ね上がります。
まさに、『時限爆弾』ですよね(笑)
この場合、
返済が滞り、せっかく購入した『マイホーム』を手放す方々が続出してきますね。
『手放す』だけならまだマシですが、物件売却してもローンは残り、
『姿』『形』の無いものの借金を返済し続ける、『生き地獄』のような状況が続きます。
この『リスク』、本当に理解されているでしょうか??
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井上耕太事務所
代表 井上耕太