今日のテーマは、『投資の神様も、市場に飲み込まれてしまうのか??』です。
お気付きの方もいますが、
『緊急事態宣言』解除に伴う喧騒に紛れて、『株式市場』が活況です。
現地時間5月25日付、
米国市場『NYダウ平均株価』終値は、前日比微減ながら、
『2万4000ドル超』台を維持して推移し続けています。
また、
日本市場における代表的指標『日経平均株価』についても、
『2万1000円』の値をつけるまでに回復してきました。
想像していたよりも、格段に『早い』ですね。
この辺り、
『緊急事態宣言』に伴う『外出自粛』を続けた結果、
想定以上に『感染拡大抑制』の流れが加速したことがあるかも知れません。
また、
当初、2〜3年間は開発が厳しいであろうと想定されていた、
治療薬、ワクチン開発も『希望』が見えるようになりました。
勿論、
現時点、『根本的な問題』は何も解決していないので、
経済活動が再開すれば、『第二波』以降の襲来も、免れ得ません。
ただ、
社会全体の見方は『楽観的』で、それを象徴するように、
世界全体で『株式市場』は、順調に回復を続けています。
私自身、
保有資産ポートフォリオの『株式部分』に限定すれば、
2月にスタートした『危機』直撃時、ピーク時点から、
『3割超』の大暴落を経験することになりました。
普段から、
『資産形成(投資)』を生業として事業を営む人間として、
当然、この程度の下落は『想定内』として受け止めますが、
それでも、中々、スリリングな日々を過ごしましたね(笑)
この時期、
一時的に、一般的な会社員の『年収分』以上の含み損を抱える訳ですが、
その状況で、『平生』を保てる人間は、世の中にも少ないと想像します。
それでも、
個人的には、不謹慎ながら、この投資環境(市場低迷)については、
『少なくとも半年から1年程度続いて欲しいな』と考えていました。
現時点、
『36歳』の若輩者ながら、相応の資産を市場投入していると自負しますが、
それでも、未だ『株式市場』に対しては、継続的に資金投入を続けています。
前述の通り、
暴落時に、『これまでの保有資産』は大きく下落していたものの、
それについても、中長期視点では『戻して来る』ことは自明です。
そうであれば、
『いずれ戻してくるもの』の回収を焦ってする必要もなく、
『新たに資金投入するもの』を安価で求めた方が得策です。
しかし、
現時点、市場は『想像(期待)していたもの』とは違った動きを示し、
早々にも、『プラス圏』までその値を戻してくることになったのです。
確かに、
『含み損』を解消したことは喜ばしいことかも知れませんが、
将来的な『期待値』を考えると、複雑な心境というのが本音。
それでも、
『2月』『3月』『4月』『5月』と新たな仕込みも完了したので、
この部分について『希望』を持ちながら市場を見守ろうと思います。
このように、
『投資家』という立場の人間であれば、高揚感が高まる季節ですが、
その中で、それとは『無縁の感覚』を抱いている人間も存在します。
これまで、
『世界ナンバーワン投資家』『投資の神様』として何度もご紹介した、
ウォーレン・バフェット:バークシャー・ハザウェイCEOもその一人です。
前述の通り、
『現在』という1点での観測になりますが、世界的回復期にも関わらず、
バークシャー・ハザウェイの『収益率』は、なかなか上昇してきません。
1ヶ月ほど前の公式ブログでは、
これまで、バフェット氏の『お気に入り銘柄』とされて来た、
『米国金融株』『航空株』が大量に解消された事例をご紹介しました。
本来、
『10年間市場が閉じても、保有したい銘柄を』が信条の同氏ですが、
ここまで、短期間で『保有銘柄』を大きく変更することは、珍しい出来事です。
しかし、
未曾有の『コロナ危機』の直撃は、それでも避けることが出来ず、
2020年:第一四半期の評価損は『640億ドル超』を記録し、
これまで、同氏が積み上げた累計収益の『約50%』を消失しています。
日本円換算『約7兆円』にも匹敵しますから、途轍もない数字ですね。
今年の『長者番付』には、少なからぬ『変化』がありそうです。
ただし、
『投資の神様』の手腕の陰りは、コロナ以前からあったとの説もあり、
『市場平均』と比較した場合、近年の勝負は五分だったと言われます。
実際、
米国市場、もう1つの代表指数に『S&P500インデックス』が有りますが、
直近20年間の『年率リターン』勝負においては、完全に10勝10敗です。
更に、
直近10年間に限定すると『3勝7敗』と大きく負け越しており、
市場参加者からの評価は、なかなか、厳しいものとなっています。
念の為、お伝えしておくと、
私自身、決して『アンチ・バフェット』思考では全くなく、
むしろ、投資を開始した当初から、相当な『バフェット信者』でした。
勿論、
バフェット氏が提唱する『理論株価』の算出方法も研究しましたし、
それ以上に、彼自身の『投資哲学』に心酔・影響を受けて来ました。
それは、今尚、変わりません。
しかし、
その上で、『アクティブ投資』の限界を感じているのも事実で、
現在では、有利な環境下での、システマチックな投資手法に切り替えています。
無論、
『投資の神様』の地位に上り詰めたバフェット氏は、
新たな資金投入を行う際も、特別なオファーを受け、
一般的な『投資家』とは、完全に一線を画します。
*正確な表現は、『優良企業を見抜く神様』です。
それでも、市場に翻弄されつつあるというのが実情であり、
御年90歳を目前にして、『試練のとき』が訪れています。
バフェットは、株式市場に飲み込まれてしまうのか??
個人的には、その動向に注目する期間が、暫く続きます。
定期開催する『資産形成セミナー』は、今月(5月)以降も暫くの期間、
大阪・神戸ともに、『完全個別:Zoom受講』へと切り替えて行います。
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通常は、
『1人(講師:井上耕太)対複数人(参加者の皆さん)』での開催ですが、
原則として、ZOOM対応は『1対1』の個別受講でご対応させて頂きます。
そうする事で、
通常開催(集合セミナー形式)より『濃い』情報をご提供出来ますので、
受講希望される方は、この機会を、是非有効活用して頂けたら幸いです。
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*受講希望日程・時間帯を、3候補挙げて頂けたら幸いです。
(平日、土日祝日に関わらず、挙げて頂いて結構です。)
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最後になりますが、
新型コロナ・ウイルス感染拡大に伴う、事態の早期収束・終息と、
ご覧頂いている皆様のご健康を、心より、お祈り申し上げます。
井上耕太事務所
代表 井上耕太