『既得権益』の壁を打ち破るのは、並大抵の事では無い。

今日のテーマは、『既得権益の壁を打ち破るのは、並大抵の事では無い』です。

 

 

昨日の公式ブログでは、

 

 

『いつか、仮想通貨が決済手段になる、その日まで』と題して、

先日起こった、代表通貨『ビット・コイン』の価格下落について取り上げました。

 

 

今回の『価格下落』において、

 

 

トリガー(引き金)となった出来事は2つあると言われていて、

1つは、主に取り上げて展開した『量子コンピュータ』実用化に向けた進展報道。

 

 

そして、

 

 

もう1点は、昨日の記事中ではさらっとしか言及しませんでしたが、

FB社が推し進める『Libra:リブラ構想』が、2020年前半での実現が難しいという報道です。

 

 

少し前の公式ブログでは、

 

 

『Libra:リブラは、既得権益の壁を打ち破れるか??』と題して、

この時代の『マイル・ストーン』にもなり得るこの『構想』が、

『既得権益』の壁を越えなければならない事実をご紹介しました。

 

 

『Libra:リブラ』という構想が、

 

 

実現した場合、世界に与える『インパクト(影響力)』が大きいからこそ、

『既得権益』を持っている層からの反発は、必然的に大きなものになります。

 

 

『個人』でも『組織』でも、

 

 

一度手に入れた『権利』は、そう簡単に手放そうとはしないのが常で、

その『利権』が『美味しいもの』であればあるほど、顕著になります。

 

 

先日10月23日の米議会・公聴会において、

 

 

Facebook社の最高経営責任者であるマーク・ザッカーバーグ氏は、

『米当局の承認が得られるまで、Libra構想を凍結する』旨を公表しました。

 

 

現時点で、

 

 

主要先進国政府が『Libra構想』を認めていない『表向きの理由』は、

利便性から『マネーロンダリング(資金洗浄)』に使われる可能性や、

『テロ』や『犯罪』の資金供給の手段となる懸念を孕んでいる事です。

 

 

確かに、

 

 

世界に点在する各地域の『金融センター』においても、

『マネロン』『テロ』『犯罪』の資金にタッチする事を懸念する現状考えると、

影響力の高い『仮想通貨』の実現に際して、恐れることは自然かも知れません。

 

 

ただ、

 

 

全ての企業に『リスク』がある、数年前の『情報流出問題』を蒸し返されて、

『不適切コンテンツ』に対する排除責任を問われたりしている内容を見ると、

完全なる『上げ足取り』のように見えるのは、私だけでしょうか??

 

 

日本でも、

 

 

『ライヴドア社』が某マスメディアを買収しようとした際、同様の事が行われましたが、

『自由の国:アメリカ』においても、『既得権益』が脅かされると、全く同じ事が起こるんですね。

 

 

現在、

 

 

欧州では、『既存貨幣』どころか『新貨幣基準』すら介在しない、

現代版『物々交換』のような経済活動が拡大見せているようですが、

そのように、『フィールド』自体を変えなければ、太刀打ち出来ないかも知れません。

 

 

私自身、

 

 

普段の生活では、取引のほぼ100%で『既存貨幣』を活用しており、

その保有の仕方・場所の問題もあり、何も『課題』は感じていません。

 

 

ただ、世間一般的には、

 

 

既存通貨システムを『物足りない』と感じている人も多いでしょうから、

今後、『Libra構想』のような新技術革新は、必ず起こってくるでしょう。

 

 

それも時代の『必然』ですが、

 

 

残念ながら、『理屈』の上ではその実現が『正しい』ように思えても、

『現実社会』では、それが『理屈通り』に採決されることは少ないのです。

 

 

昨日取り上げた『ビット・コイン』然り、

今日話題にしている『Libra構想』然り。

 

 

新時代の『イノベーション』を否定するつもりは全くありませんが、

その実現には、『困難』と『時間』を要することも理解しておく必要がある。

 

 

要は、

 

 

『新技術』に過度の期待を寄せる事でもなく、

増して、資産をフル・ベットする事でもなく、

『既存システム』に軸足を置きながら冷静に判断していくことが大切です。

 

 

どうしても、

 

 

『現行制度』で上手くいっていない方々は、新技術の登場に狂喜乱舞し、

アーリー・アダプターとなる事で、『一攫千金』を得ることを夢見ます。

 

 

しかし、

 

 

その『思考回路』では、中長期的には上手くいかない場面が多く、

結果、『目標』に対して、返って『遠回り』している場合も多いと思うのです。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

【活動実績】
・個人面談【人生を変えるお金のセッション】受講者は400組を超えており(*2022年4月時点)、活動拠点・大阪のみならず、全国から面談依頼が舞い込む。

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・経営者、医療従事者(医師、看護師、薬剤師 etc.)、会社員(上場企業勤務、若しくは、年収500万円以上)

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