今日のテーマは、『経済危機を迎えた国家のリアルを知っていますか??』です。
タイトルの通りです。
あなたは、『経済危機』を迎えた国家の『リアル』を知っていますか??
『日本』という国に生活していれば、
少なくとも『現時点』では、『実感』としてそれを感じることは難しいですよね。
常々、
『私たちの世代』と表現させて頂く20代、30代、40代の方々は、
生まれてから今まで、『貧困』を知らずに人生を生きてきた世代です。
毎年8月、
『原爆投下』『終戦』等の記念日が近付くごとに報道はされますが、
『私たち世代』では、『戦争』をリアルな体験として知ることは出来ません。
もっと言えば、
『戦後復興』『行動経済成長』も完了した後に物心がつき、
幸か不幸か、これまで取り立てて『苦労』もせずに生きてきた世代です。
確かに、
『バブル期』の恩恵はあまり預かっておらず、
『希望溢れる』よりは、『混沌』の中で生きてきましたが、
それでも、世界的に見たら十分恵まれた環境で育ちました。
そうした中で、
今日の公式ブログでは『経済危機』を取り上げていますから、
その『リアル』を知り得ないことは、『戦争』に対するそれ同様自然なことです。
しかし、
これまでが『恵まれていた』からと言って、それが未来永劫続く訳もなく、
むしろ、現在の状況を考えると、未来は『厳しくなる』ことの方が現実的だと思うのです。
こちらも繰り返しになりますが、
現在、『日本国』の運営には毎年『100兆円』規模の歳出が発生しており、
それに対して、歳入である『税収』は半分程度(約60兆円)しか賄えていません。
これは、
今年10月に予定される『消費増税10%』実行時でも大きく変わらず、
『約2兆円』規模の税収アップは『焼け石に水』程の効果しか持ち得ない。
近年、
積み上げに積み上げた『国家』としての累計債務は『1000兆円』を超え、
『GDP:約500兆円』に対して、2倍超の『壊滅的状況』に陥っています。
ついでに述べると、
国家としての『財政圧迫』の主因は『社会保障費』の増大で、
その内訳筆頭は、留まることを知らない『年金資金』の恒常的増加です。
周知の事実として、
『少子超高齢化』が今後も進んでいくことは自明ですから、
『現行制度』として推移した場合、状況改善の糸口すら見えない状況が、100年スパンで続きます。
それでも、
そのまま『国家経済』が持ち堪えてくれれば良いのですが、
『国家』という巨大組織においても『錬金術』は存在せず、
『債務』を積み上げれば、いつかは清算すべき時が来ます。
そうなった時、
『日本国』も、完全に平和ボケした今の状況が続くはずもなく、
私たちが経験したことない『リアル』が、突如、襲ってくると考えるのです。
一足先に、そうなった国家を見てみましょう。
こちらも公式ブログでは常連ですが、『ベネズエラ』という国は、
現在、政治不安・経済危機のダブルパンチで、深刻な危機に瀕しています。
現・マドゥロ政権に関しては、支持派と反支持派が国家を二分し、
毎日、警察と抗議デモを行う一般市民が衝突していると言います。
世論は二分され、
その状況を象徴するかのように、
野党指導者の『フアン・グアイド氏』が、『自身こそが真の大統領だ!』と宣言。
前回大統領選は不正に行われたと主張し、
米国・英国はじめ、中南米諸国の支持を取付けた上、選挙のやり直しを求めています。
しかし、
『ベネズエラ』という国の国民が、今、最も危機感を感じているのは、
前述の『政治不安』よりももっと身近な、危急した『飢え』の問題だ、と。
ある国民は、次のように呟きます。
『私たちの大部分は物乞いになった。これは政治ではなく、生存問題だ。
みんなが1キロのコメや小麦粉や水を求めて互いに殺し合っている。』
同国を巡っては『驚異的データ』も出ており、
長年の『インフレーション』『経済破綻』の影響で、2017年の1年間、
国民全体としての平均で『11キロ』もの体重減少が起こったと言います。
その原因は、
急激な『インフレ』の進行による、単純な『食糧不足』が主で、
一般的な小売店では、水とナッツ、チーズ、ハム、果物だけで『200米ドル』の値段がつきます。
更に、
『IMF(国際通貨基金)』の予測によると、
今年2019年のハイパーインフレは『1000万%』に達する見通しで、
通過『ボリバル』の下落と並行し、物価は今後も急騰し続ける見込みです。
その結果、
2019年終わり頃には、今以上に殆どの食品・日用品が入手困難となり、
餓死者も増加し、当然、治安もより酷いものになっていくのだ、と。
街中では、
子供達が『ゴミ』の山を漁っており、その中に僅かに存在する、
『食糧(?)』を家族のために、家に持ち帰ろうとしている光景も。
これが、『リアル』な惨状です。
今の『日本』に生活する私たちからは、想像出来ませんよね。
ただし、
果たして、これは本当に『対岸の火事』なのでしょうか??
前述の通り、日本の『経済状況』が火の車である事を考えると、
私は、自体を楽観視して、『遠い異国のこと』とは思えません。
事実、
私と同じ考えを持って、将来的な『国家』の経済リスクと、
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井上耕太事務所
代表 井上耕太