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今日のテーマは、『資産を守るには、世の中の『流れ』をウォッチする』です(^_^)★
もう何年も前から、
『資本主義の終焉』みたいなことが言われ続けています。
『無限増殖』を大前提とした資本主義の経済システムでは、
21世紀の時代は乗り切っては行けない、と。
個人的には、これは、
一部分では正しく、一部分では当てはまらないと感じています。
確かに、日本、米国を中心とした、
世界トップクラスの先進国では『物』『サービス』は飽和。
その証拠に、僕たち20代、30代、40代の世代では、
生まれてから今まで『何かが無くて困った』という経験がありません。
もともと日本人は慎ましやかな国民性のため、
『物』が満たされたら『要らない』と気付くのも早かった。
ただ最近は、『ノリ』と『テンション』で生きる米国でさえ、
『無限に消費を繰り返すのは馬鹿らしい』と気付き始めている気配があります。
だから、今後暫く、先進国では『無限増殖』は起こりにくいと考えます。
でも、途上国はまだまだ『伸び代』がありますよね★
そういった意味で、世界経済はまだ長期的には成長する(^_^)
『資本主義の崩壊』と言われることには、
もう1つ違った理由も存在しています。
それは、『通貨』というシステム自体の限界。
1971年のニクソンショックにより、
世界の基軸通貨『USD』と『金:gold』の兌換が停止されてから、
この世の中には『価値がある通貨』は存在しなくなってしまいました。
『USD』『日本円』『ユーロ』『英ポンド』etc.
これらに『価値がある』と考えるのは、
世界全人類の『共同幻想』の上に成り立っています。
皆が一斉に、『価値無いわ。』と気付いたら終わり。
このシステムになってから、
世界各国は自国の『通貨安戦略』で国を運営するようになりました。
わかりやすく言うと、自国通貨の価値を意図的に下げる。
そんなことやったら、
長期的には自国の首を絞めることになるけど、
政府は自分の任期中の経済指標だけが大切やから、
長期スパンの話なんてどうでも良いと思ってます。
インドとか中国の『お金持ち』の中では、
これは常識的な共通認識です。
その証拠に、彼らは自国政府・自国通貨を信用していないから、
『金』『宝石』『信用力がより強い他国通貨』にどんどん変えていっています。
今まで自分が築き上げてきた『資産』を、
みすみす捨ててしまうわけにはいかないからね(^_^)
世界各国の通貨安戦略のツケが回ってきているのが、
現在の世界的な『超低金利』の状況です。
欧州と日本では『マイナス金利』という前代未聞の政策が実施され、
信用度の高い国の債権は、『マイナス利回り』という異次元に突入してます。
日本でも、各金融機関は既存収益回復に頭を抱えてる。
『短期債権市場』なんかは特に煽りを喰らっていて、
先日、野村證券は『MMF』の運用をやめ、24年の歴史に幕を下ろしました。
今、日本で起こっていることは、
前代未聞の『壮大な実験』なんですよね(^_^)
国民はもちろん、実施を決定した政府や日銀も、
誰も今後の展開の正確な予測は出来ません。
どうなるか、わからない。
上手くいけば、いいなあ。
じゃあ、上手く行かない場合、、、、どうなるの??
これまた先日、『人民元』の『SDR通貨』採用が決定しました。
話題としては、もう何年も前から出ていたことですが。
これで、『人民元』は国際通貨の1つに仲間入りをしたことになります。
しかし、中国政府も『これで中国がトップや!』とは考えません。
世界的な流通量や流通ネットワーク、
原油をはじめとした国際取引の場における『 USD』の地位は揺るぎなく、
そう簡単に他の通貨に取って代わられることは無いと思います。
『通貨』は紙切れになってしまってますが、
それでも依然として、暫くの間『USD』の威力は保持される。
じゃあ、『USD』だけ持っていたら、未来永劫安泰か??
きっと、そうはなりませんよね(^_^)
最近では、代替価値として、
『ビットコイン』のプレゼンスが再び高まってきているようです。
これが当初出てきた当時、僕は、
『現実通貨でさえ価値が無いのに、仮想通貨なんて成立しえない』と考えていました。
しかし、ここまで世界的な『共通認識』となり、
金融的な『ネットワーク』が構築されだすと、
将来的な『価値保全』機能としての可能性は出てくる。
『共同幻想』である点は、
『現物通貨』と何も変わりがありませんからね(^_^)
今日は、ここまで長々と書いてきました(笑)
結局、何が言いたいかというと、
『世界の流れをウォッチすることが大切』だということ★
特に、日本人の場合、偶然日本に生まれ育っただけにも関わらず、
精神的『鎖国』にとらわれて、ほぼ100%の国民が全資産を『日本円』で国内保有します。
これは、長い歴史の中で見てみると、
ここ数十年、ほんの一瞬の『常識』であり、大きな『リスク』。
動くことを恐れて『日本円』を握りしめていても、
失う時は一瞬で失ってしまいますからね(^_^)
『勝とう!』と思って市場に入る前に、まず『保全』。
そして、より広い視点で世界を見ていくことが大切です(^_^)★