今日のテーマは、『餌を貰うことに、慣れきってしまった国民の末路②』です。
昨日の公式ブログでも同様のテーマとして、
『年金給付』、引いては、『人生』自体の主導権を、
放棄して生きてしまうことへの『危機感』をご紹介させて頂きました。
ここ最近、
金融庁・ワーキンググループが作成・公表した、
『年金2000万円足らない問題』が、世間的には物議を醸していますよね。
6月初旬に出て来た話題だと認識しますが、
私が『大規模デモ』に揺れる香港に渡航して帰国してからも、
ほとんど事態が収束する事なく、未だ話題に挙がっています。
最初に出て来た、
『年金2000万円足らない』旨記載の報告書ばかり注目されますが、
有識者による『ワーキンググループ作成』のこれ以外にも、
金融庁独自試算による資料が存在しているのをご存知でしょうか??
これは、
元々、ワーキンググループに調査依頼する際の『元データ』なのですが、
ここでも、『生涯支出』と『年金給付』間にある『収支ギャップ』は、
『最小1500万円〜最大3000万円』と明記されています。
これについても、
政府関係者は一様に、『国民に誤解、不安を招く内容で、不適切だ』としますが、
昨日も、簡単な『算数』を用いて計算した通り、これらの数字は『真実』です。
『誤解』でも、何でもありません。
更に、
この数字は、あくまで『現時点』での試算を示したものであり、
今後『公的年金システム』が厳しい状況になる事を考慮すると、
必要となる『金融資産額』は、どんどん大きくなります。
にも関わらず、
某首相も『国民に大きな誤解が生じた』『国民をミスリードしている』と指摘し、
この報告書を、『政策として受け入れるということではない』と明言しています。
それだけでなく、
ここまで世間的に大きく注目を集めた事もあってか、
原本の報告書にあった、老後資金の『自助努力』という文言を削除する始末。
更に更に、
『(今後について)年金給付低下見込まれる』という文言についても削除させており、
ここに来ても『公的年金は持続可能』という『情報操作』を断行しようとしています。
果たして、どちらが『ミスリード』なのでしょうか??
世間一般的にはあまり知られて(意識されて)いませんが、
現行、日本の『公的年金システム』には『賦課(ふか)方式』が採用されています。
要は、
現在、現役世代が毎月せっせと支払っている『年金保険料』が、そのまま、
該当基準を満たした高齢者に対して、『年金』として支払われているという事。
この方式を採用する以上、
今後、『(超)少子高齢化』が本格化していく日本国においては、
『公的年金システム』は、決して『正常』には機能しないというのが自然です。
にも関わらず、
『金融庁、及び、WG作成資料は誤解を招く恐れがある。』
『該当報告書は、国民をミスリードする恐れがる。』
『その報告書h受け取らないし、政策への反映もしない。』
『自助努力、という文言は、削除させよう。』
『今後、年金給付水準が低下する可能性に触れるのも、ご法度。』
『公的年金システムは、将来世代についても持続可能である。』
等々、
完全に『真実を見せらている』というこの状況においても、
『対症療法(場凌ぎ?)』的な責任回避に終始し、国民を『情報操作』し続けます。
問題は、
このような、明らかな『嘘』をついてでも、簡単に騙せるほど、
『国民』が『馬鹿』だと考えられていることだと思うのです。
先日の報道後、
『政府は責任を取れ!』『自助努力の資産形成など出来ない!』等、
人生の『主導権』を放棄して、声高に叫ぶ人たちが沢山いらっしゃいました。
このように、
自らの人生をも『責任放棄』して生きている方々に対しては、
『情報操作』による『小手先先方』による対応が、最も奏功します。
彼ら・彼女らは、
物事を深く考える『思考能力』は持ち合わせていないか、
『現実』と向き合うことを完全に『放棄』しているので、
『気休め』とも取れる言葉こそが『精神安定剤』として機能するのです。
ただし、それでは何も『根本解決』しません。
反対に、
これまで、社会に発信され続けて来た『サイン』にきちんと気付き、
『自助努力』で『資産形成』を進めている方々は、今回の報道にも、
冷静さを保ち、一定の距離を置きながら『静観』する事が出来ます。
『いや、自分、そこまで政府に期待してないんで。』、と。
『経済的基盤は、自分でも築いているので、大丈夫なので。』、と。
その準備が整えられている『5%未満』の国民と、
『主導権』『責任』共に放棄し続けながら生きている『95%以上』の国民と。
これからは、
それぞれの人生における『自由度』も全く異なるし、
そもそもの『人生』の生き方・スタンスも『大きな格差』が生まれる社会になります。
皆さん、どちらサイドに所属されていますか??
『前者』の方は、これからも、自身の信じる道を邁進し続けてください。
反対に、
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井上耕太事務所
代表 井上耕太