今日のテーマは、『高金利通貨のリターンは、本当に高いのか?』です(^_^)★
今、クライアントの方々と香港に来ています。
この時期の気候は温暖で、天気も良好、
今回の渡航は、とても快適な旅になりそうです。
この記事も、滞在先のホテルから発信していますが、
22階の窓の外には、香港島のビル群が真正面に見えていて爽快です。
さて、今日の本題に入っていきますが、
皆さんは、『高金利通貨』に対して投資した経験はお持ちですか??
金融機関等、数百万円以上の預金があり、
寝かせている(ただ、預け入れている)資金が多い方の中には、
金融機関担当者から勧められた経験をお持ちの方もいるかも知れません。
ひと昔前であれば、『豪ドル』『ニュージーランドドル』。
私のクライアントとして来られる経営者の方々の間で、
10年弱前から皆さん軒並み摑まされているのが、
『ブラジルレアル』建ファンドであったり、外貨預金であったり。
その他にも、
『トルコリラ』『南アフリカランド』、
入れたは最後、出て来れない可能性を持つ『カンボジア米ドル』なんかもありますね。
ここまで来ると、全く金融の世界を知らない方々でも、
それが発する『怪しい』雰囲気に気付かれると思うのですが(笑)
私が上記で挙げたのは、
一般的に『高金利通貨』と呼ばれるもので、預金金利が高く設定されているものたちです。
それこそ、年率10%弱のリターンなんて結構ある世界。
世界的な超低金利時代において、
この数字の年間リターンはかなり魅力的に見えてしまいますよね(^_^)
では、
これらの通貨は、本当にリターンが高いのでしょうか??
もしも、
本当に、真の意味での『リターン』が高いのであれば、
なぜ、世界の『マネー』がこの国々の通貨に殺到・集中しないのでしょうか??
それは、
この該当国通貨の『信用リスク』が、
恐ろしくボラティリティ(変動率)が高いからです。
例えば、
仮に、ある国の通貨が『年率10%』で預金金利がついたとしても、
それを上回るスピードで、通貨の『信用』が下落したら意味がありません。
あなたが『100万円』を該当国通貨に投資したとして、
1年後の運用益まで含めた資産合計は『110万円』。
しかし、
これは投資時点での為替レートで見た場合に限るもので、
この1年で、通貨価値自体が『10%』下落したとしたら、、、、。
『110万円(投資時点のレート換算)』×0.90=『99万円』と、
いくら『高金利』で運用をかけたとしても、実質的にはマイナスリターンに陥ってしまいます。
更に、
日本の金融機関が徴収する高額な『為替手数料』を考慮したら、
実質的な『元本割れ』リスクは、現実世界ではより『高確率』になります。
こうなってきたら、
もう何を持ってして『高金利』なのか意味不明ですよね(笑)
それを象徴する出来事が、先日出て来ました。
『南アフリカランド』に迫る、ジャンク級への格下げリスクです。
現在、政治・財政が混乱し、経済が疲弊し始めた同国では、
米主要格付け機関の評価する『格付け』が、下落するリスクに見舞われています。
南アフリカの格付けが順当に(?)見直されると、
同国の国債は『投資不適格』級へと評価が見直され、
シティグループが算出する『世界国債インデックス』から除外されます。
もちろん、
そうなれば、通貨『南アフリカランド』も下落し、
その後も、基軸通貨『米ドル』に対して継続的に下落が見込まれる。
政治経済の先行き不透明な同国では、
このまま格付け変更されれば、
『100億ドル(日本円換算1兆円超)』の資金が国外流出すると見られています。
この状況においても、皆さんは『高金利通貨』に投資しますか??
その『資産形成』は、あなたにとって正しい選択なのでしょうか??
短期的なリターン、目先の美味しい話に惑わされることなく、
皆さんが『真の資産形成』に励まれることを祈っています(^_^)★
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『具体的なアクション』を起こすことでのみ、
本当に人生は好転していくものだと思います。
ぜひ勇気を持って、新たな一歩を踏み出してみてください。
皆さんに直接お会い出来るのを楽しみにしております(^_^)★
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井上耕太事務所
代表 井上耕太