今日のテーマは、『あなたは、迫り来る大減収時代に気付いていますか??』です。
昨日の公式ブログでは、
『日本経済悪化の兆候は、落書きとして現れる』と題して、
『日本経済』に忍び寄る、『凋落』の兆候についてご紹介しました。
皮肉にも、
大都市圏を除く、全国39都道府県で『緊急事態宣言』が解除され、
明らかに、街中を行き交う『人の流動性』が高まって来ている矢先。
『希望の光』が差し込んできたかと思えば、
その高揚感に浸る間もなく、直ぐに、
『現実』を突き付けられる報道が続きます。
例えば、
夕方、速報が流れたのは、衣料品大手の老舗『レナウン』が、
本日(5月15日)付で『民事再生手続き』を申請したというもの。
分かりやすく、『倒産』です。
『東証一部上場企業』の倒産となると、実に、『16年ぶり』なんですね。
これまで、
飲食業界同様、『コロナ危機』の影響が直撃していた衣料業界では、
中小企業の倒産や、外資大手の日本市場撤退の報道は存在しました。
しかし、
『内資系大手企業』の倒産が与える『インパクト』は想像以上に大きく、
今後、『衣料業界』に与える精神的ダメージも増大して行くと考えます。
偶然にも、
昨日深夜の報道番組で、『衣料業界』の苦境が注目されており、
新シーズンの始まりに向けて作成された『新作商品』が、
営業自粛の煽りを受けて、行き場を失う様が描かれていました。
中には、『廃棄処理』されてしまう物も多く存在するらしく、
『買取業社』に持込まれても『二束三文』にしかなりません。
それでも、
何とか『活路』を見出そうとするのが、『経営者』の役目ですが、
『内資系大手倒産』が与える精神的ショックは、相当大きいです。
人生、あらゆる場面で、精神的に折れてしまったら終わりですね。
それ以外にも、
より身近な事例として、『雇用』は失われつつあるようで、
最近では、『退職届への記載強要』等の事例も、全国で多発しているようです。
当然、
『この部分(退職届への記載強要)』のみを切り抜いて見れば、
『不当解雇』に当たる『違法行為』なのですが、
経営者的視点では、『痛み』が理解できる分、責められません。
基本的に、
『会社員』という立場の方々は理解されていないと思いますが、
『事業』というものは、規模の大小に関わらず『資金ショート』したら終焉です。
つまり、
『資金繰り』に窮したら、兆候の有無に関わらず終わるのですが、
ここまで『経済循環』が社会全体としてストップしてしまったら、
『資金繰り』に窮していない企業の方が、『極稀な存在』です。
前述の『退職届への記載勧告』は、
アルバイト、正規・非正規雇用に関係なく起こっているようですが、
仮に、これが『違法だ!』として労基署・弁護士に対応を求めても、
そもそも、その『母体』時代が無くなる可能性も、十分に有ります。
そうなると、
『不当解雇』云々とか、解釈がどうとか協議している場合では全くなく、
もっと『根本的解決策』を探して、具体的に講じる必要性が出て来ます。
要は、
『巨大隕石』が地球に目がけて迫って来ている状況で、
地球上で、『住む場所』を移動させた所で、『無意味』なことに似ています。
私たちは、
上記事例でいうところの『地球を脱出する方法』に当たる、
『根本的解決策』を、見出し、アクションする事が求められているのです。
ここで、1つだけ考えなければならない事があります。
それは、
そもそも、今回、突如『コロナ危機』が襲来したことが、
私たちにとって、初めて『顕在化したリスク』だったのかという事です。
先日、
公式ブログでもご紹介しましたが、このような状況においても、
私のクライアントさん達は、『経済的余裕』を持たれている方々ばかりです。
勿論、
『経営者』という立場の方々もいらっしゃいますが、
一般的な『会社員』という立場の方々も、多くいらっしゃります。
では、
何故、『コロナ危機』も何も叫ばれていない『数年前』から、
彼ら・彼女らが『資産形成(投資)』をスタートしたのか??
それは、
彼ら・彼女らが『健全な危機感』をセンシティブに持ち合わせ、
『平時』と思われる時から、着実に『準備』を進めていたからと考えます。
事実、
厚生労働省から公表されている『賃金構造基本統計調査』では、
調査対象となる『1999年』と『2019年』の20年間で、
30代から30年間の平均年収が、『20%』落ち込んだことが示されています。
元々、
20年前(1999年)の『賃金カーブ』においても、
本格的な『賃金上昇』のスタートは、『30歳』を起点とされていました。
そうなると、
30代から30年間の平均年収が『20%』ダウンするという事は、
全体としては、生涯年収の『約25%』が失われるということです。
つまり、
『コロナ危機』が直撃する以前から、私たちの世代は、
『内在する(?)リスク』に直面していたことになります。
その事実に対して、
敏感にアンテナを張り、気付き、行動を起こしていた方々と、
何も気付かず、『準備』をして来なかった人間との差が、劇的に開いている。
そして、
悲しい哉、ここで展開させて頂いている話の『前提』には、
当然ながら『新型ウイルス』は織り込まれていないのです。
今回の危機を受けて、
上記の『賃金カーブ:悲観シナリオ』は更に悪化し、
2020年については、全体平均で年収が『3%』下落すると言われています。
正直、ヤバい。
ただ、それも、決して『今』始まった話ではありません。
『今からでも間に合う!』とは、無責任に言い切れませんが、
何か『行動』を変化させなければ、サバイバル出来ない状況に来ています。
少しだけ、『真剣』に考えて頂けたら幸いです。
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最後になりますが、
新型コロナ・ウイルス感染拡大に伴う、事態の早期収束・終息と、
ご覧頂いている皆様のご健康を、心より、お祈り申し上げます。
井上耕太事務所
代表 井上耕太