今日のテーマは、『すべての人が、新たな思考回路をインストールする必要がある』です。
先日、
『緊急事態宣言』が発令された全7都府県において、
『休業要請』についても、ようやく足並み揃いましたね。
先日追加で、
安倍首相から『オフィス出勤者7割削減』の要請も出ましたが、
一足早く、週末の都心部人口は、通常の『7割減少』を達成したようです。
それでも、
本日『月曜日』から、1週間がスタートすることになり、
『オフィス出勤者』は、通常時より減少しているものの、
『7割減』の水準までは、未だ到達していないのだとか。
私の事務所も、
窓から、様々な企業のオフィスが見えるのですが、
『時短勤務』を導入しているらしい所はあるものの、
『完全出勤自粛』とまでは、達成してないようです。
某全国紙では、
この状況でも、『出勤自粛』できない仕事の方々に対して、
街中でインタビューを実施した模様が掲載されていました。
『実際に(出勤者が)7割減少したら、私たちの仕事は回らない。』
『社内でしか活用不可な資料があるため、仕方なく出社した。』
『在宅勤務したくても、私たちの職業は、それは出来ない。』
『機密資料を扱うため、持ち帰れない仕事が殆どなので。』
などなど。
『国家的危機』どころか、自らの『生命危機』すら省みず、
忠実に『出社』する方々は、とてもクリエイティブな『説明』をされますね。
恐らく、
ここまで、『企業』に対して『忠誠心』を誓えることは、
世界全体で見ても、『日本国民』だけでは無いでしょうか??
それでも、
作家の橘玲さんが、著書の中で示されているデータの通り、
自ら所属する企業に対して、『誇り』は持っていないという事実は、皮肉ですが。
兎に角、『日本人』はどこまで行っても、真面目で、勤勉です。
しかし、
このような『緊急事態』にも関わらず、前述のような説明をして、
『出勤自粛』が出来ない方々の未来は、明るく無いとも考えてしまいます。
穿った見方をすれば、
『(私たちの仕事は)出勤自粛7割は、無理!』と言っている方々は、
『働き方』『思考回路』を、全く変化させようとしてないと言えます。
恐らく、
そのような回答をしている方々は、今回の『コロナ危機』が無事終息し、
経済循環が回復すれば、『元の状態』に戻ると考えているのでは無いでしょうか??
『今は、全ての人たちが活動自粛しているから、経済循環していないだけ。』
『危機が終息し、人間の経済活動が回復したら、
お客さんも戻って来るし、無くなった仕事も、舞い込み始める。』
残念ながら、その『願い』は叶いません。
今回、
『コロナ危機』を発端として、社会全体を取り巻く環境が変わり、
今なお、日々、その『潮流変化』が継続している最中に有ります。
『テレワーク』という言葉も、この騒動で、一気に浸透しましたよね。
『緊急事態宣言』自体、
現時点で、一応『5月6日』までと定められていますが、
果たして、本当に、その期限で解除されるかについては、疑問が残ります。
むしろ、
『感染者数記録更新!』『◉◉地域で初感染者!』等の報道が、
連日、溢れ続けている現状を見ると、僅か3週間程で、
この事態が、急激に『好転』する見込みの方が少ないですよね。
そう考えると、
『働き方』という限られた分野の話だけに留まらず、
人の『生活スタイル』自体が、大きく変化していく事が予想されます。
何が、言いたいのか??
私たちは、今、時代の大きな『転換点』に立っており、
この時を境として、『失われる仕事』も続出して来るであろうという事です。
例えば、
歴史を紐解いてみると、約250年前に到来した『近代資本主義』において、
この時起こった『蒸気機関の発明』という転換点は、多くの仕事を消し去りました。
第一次産業革命以前、
『人』が介在しないと、成立し得ないと考えられていた繊維業ですが、
『1台:1000人分の労働力を賄える』と言われた蒸気機関誕生で、
多くの『雇用』が、短期間のうちに失われたのです。
より身近な事例で言えば、
私が、20代を会社員として過ごした『製薬業界』における、
『医薬品営業(MR)』の仕事など、その最たるものですね。
現時点、
全国各地で『医療崩壊』が懸念されている状況において、
医療機関サイドも、不必要な訪問者を、完全シャット・アウトしています。
これは、
今も、製薬業界に籍を置いている方から直接聞いた話ですが、
これまで『対人』で行われていた『情報提供・交換』は、
軒並み、電話、メールでの対応に切り替わっているのだとか。
その状況において、
『医薬品営業って、本当に要るのか??』という声が、
医療機関はじめ、関係各所から聞こえてきていると言われていました。
『経営者』視点として、
あらゆる『ビジネス』を進めていく上で、
最も高くつく『事業コスト』は、間違いなく『人件費』です。
その上で、
『価値創出していない(若しくは、費用対効果が合わない)』と、
恐らく、完全にバレてしまった職業の一例が『医薬品営業』です。
『すぐさま、完全に無くなる』という話では、有りません。
この職業に限らず、あらゆる『仕事』において、
『必要不可欠な部分』も『(超)優秀な人材』が存在するのは、確かです。
しかし、
その他の『9割以上』を占める業務・人員は不要とバレてしまったので、
『コロナ危機』が終息しても、徐々に、徐々にと、整理されていきます。
勿論、『他の職業』もまったく同じです。
当然の話ですが、
今回の『コロナ危機』においても、その出来事を見る視点は、
『経営者』と『従業員』で、まったく違ったものになります。
私自身、
今回の『国家的危機』を経験して、『働き方』の大きな変化の渦中におり、
自身の『仕事』を振り返る中で、『不要なもの』を多く発見してきました。
繰り返しになりますが
じゃあ、『コロナ騒動』が終息した後、経済循環が回復したとして、
現在『不要』と感じた仕事を、再開する愚行を冒すことがあるか??
まず、有りません。
そして、
この時、切り捨てた『不要な仕事』というものが、
『企業』全体で考えたら、『不要』と考えられた職業・人材に該当するのです。
本当に、
ここまで大きな『転換期』は、人生全体を通しても、
2、3回経験できるかどうかのレベルだと感じます。
大切なことなので、もう一度言います。
『元の状態』には、絶対に、戻りません。
世界は、『新しい方向』へと進み始めます。
私も含めて、
すべての人が、新たな『思考回路』を、
インストールする必要がある『転換点』に来ています。
あなたは、『変化』に順応・対応することが出来るでしょうか??
尚、
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最後になりますが、
『新型コロナ・ウイルス』感染拡大に伴う事態の早期収束と、
皆様のご健康を、切に、お祈り申し上げておりますm(_ _)m
井上耕太事務所
代表 井上耕太