今日のテーマは、『なぜ、私たちが変化しなければいけないのか??』です。
昨日の公式ブログでは、
『時代は変わります、あなたは変われますか??』と題して、
『コロナ危機』を契機に、私たちの周りで起きた『変化』をご紹介しました。
一時代を築いた『繁栄業界』が、僅かな期間に『斜陽業界』へと変貌する。
『企業』に限らず、『職業』という観点でも、上記のことは当てはまります。
改めて、この世に『一生安泰』は無いことをご理解頂けたら幸いです。
21世紀に入り、
世界が高度に『情報化』されたことも影響してか、
その『変化速度』も、年々、上昇し続けています。
私たちの親世代であれば、
仮に、『斜陽業界』に所属していたとしても、
『逃げ切り』は、可能だったかも知れません。
しかし、
30代半ばか、それ以下の『私たちの世代』では、
65歳(?)の『定年退職』を迎えるまで、
『リスク』が顕在化しないことは、有り得ません。
そもそも、
2020年現在、『定年退職』という概念すら、
既に『形骸化』したものであることは、お伝えしてきた通りです。
それは、
仮に、『業界』若しくは『企業』として存続し得ても、
あなた自身の『雇用』は、独立事象であることを意味します。
残念ながら、
もしも、私が、大企業の経営者という立場であっても、
『45歳以上』の人間は、はっきり言って要りません。
確かに、
それぞれの業界・職業において、長年勤め上げた経験から、
『職人技』レベルの能力を習得している方々がいるのは、事実です。
しかし、
その割合は、『1割未満』という基準を、余裕で下回るでしょうし、
そうなれば、『9割以上』の方々は、年齢を重ねただけの存在です。
勿論、
年齢を経るごとに、『気力・体力』も低下傾向にあるでしょうし、
日本特有の給与基準の為、反比例して、『コスト』は増大します。
そうなれば、
多少、『経験知』の不足は否めなかったとしても、
『コスト』が低く、『活動量』の多い若手人材を、
トータルの人件費は同額で、3倍数、雇用したい。
この考え方は、決して『特異』なものではなく、
多くの『経営者』の方が、同意見だと考えます。
前述では、
『業界』若しくは『企業』が存続しようとも、言いましたが、
今後は、この『前提』自体が、成立し得ないかも知れません。
そうなると、
かろうじて『安定性』を保ことが出来ていた、
この話題の『根幹』すらも、揺らいできます。
『コロナ危機』の直撃を受けて、
IMF(国際通貨基金)は、世界の覇権国・米国経済を、
2020年、実質GDP▲6.6%のマイナス成長との見方を公表しました。
この数字、
先月(6月)時点の推測値(▲8.0%)からは上方修正ですが、
それも、リスクが再評価されれば、更に下落する可能性もある。
実際、
2020年4月〜6月期には、GDPは年率換算で、
『▲37%』下落していたとの見方も存在します。
世界最大の感染者数を誇る同国では、
フロリダ、カリフォルニア等の地域で、感染急拡大が懸念されています。
必然、
夏季よりも、冬季の方が、人は体調を崩しやすいですが、
秋以降の動向如何により、経済に対する影響も変化しますよね。
世界的な経済停滞を受けて、
大企業でさえも、『大規模倒産』『連鎖倒産』するリスクが、
かつて無いほどまで、高まっていると提唱する人物もいます。
米・ニューヨーク大学スターン経営大学院にて、
金融学の第一人者として知られる、エドワード・アルトマン名誉教授です。
日本においても、
『コロナ倒産』なる言葉が市民権を得つつありますが、
米国においても、『連邦破産法11条』の適用企業は、
現時点30社、負債総額は10億ドルを上回っています。
しかし、
この数字は、『氷山の一角』でしかありません。
何故なら、
以前から触れてきた通り、『投資マネー』が溢れる現代では、
『債券市場』に、『過剰マネー』が流入し続けていることで、
資金調達が可能となり、存続している企業が多くあるからです。
同教授の見立てによれば、
このままいけば、2020年末までの期間における、
『メガ倒産』件数は、現状の2倍に膨れ上がると見られています。
加えて、
『過剰マネー』の流入により支えられる『債券市場』も、
企業の債務処理を『先送り』を助長し、正常に機能しなくなりつつあります。
米格付け大手のフィッチ・レーティングスは、
現在、世界全体の社債デフォルト(債務不履行)リスクが、
前回の金融危機(サブプライム)の水準を超えていると予測します。
当然、
この状況では、世界全体がレバレッジ解消に動くべきですが、
現在、それとは『逆方向』へと進み続けているのが実情です。
要は、
米国においても、日本においても、応急処置の代償として、
複雑に絡まった『時限爆弾』が、散りばめられているということ。
もしかしたら、想像以上に酷いことが起こるかも知れません。
『第一波』を乗り切ったからと言って、安心してしまっては、
『第二波』以降の到来時に、足下を掬われてしまうでしょう。
昨日と同じ結びになりますが、この世に『一生安泰』は存在しません。
そのことをきちんと理解して、『変化すること』を、
すべての『前提』として、生きていきたいものです。
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