世界から『キャッシュ(現金)』は無くなりますか??

今日のテーマは、『世界からキャッシュ(現金)は無くなりますか??』です。

 

 

ここ最近、

 

 

数日後に迫った、『消費増税10%』に関する話題が続いています。

 

 

導入当初、

 

 

それまで、『100円』で購入できていた缶ジュースが、

『110円』への値上がりで実感した『消費税』ですが、

『平成』変遷の30年間、まさか『10%』まで上がると予想していませんでしたね。

 

 

しかし、

 

 

現在、決定している増税が『10%』というだけで、今後、

『25%』『30%』までの増税を予想する経済学者、エコノミストは多数居ます。

 

 

いや、

 

 

むしろ、この公式ブログでも情報発信させて頂いている通り、

日本の『財政状況』を考えたら、そちら(更なる消費増税)の方が、『自然』です。

 

 

昨日の記事中でも、

 

 

本年10月から、国民負担が『4兆4000億円』程増加する事をご紹介しましたが、

年間でこのレベルの『負担増』では、『財政健全化』の道は、実現不可能だからです。

 

 

それで、

 

 

今回の『消費増税10%』に際して、『ポイント還元』等の大義名分のもと、

もう1つ、『国家的プロジェクト』として進められている事がありますよね。

 

 

そう。

 

 

前述の『ポイント還元』を受ける為には、必須条件として定められている、

現金を使わない、『キャッシュレス決済』の全国的な導入・稼動の話です。

 

 

一般的に、

 

 

『キャッシュ(現金)レス決済』の後進国として有名な『日本』ですが、

普段から、海外を行き来する身として、それは体感ベースで感じています。

 

 

仮に、

 

 

『現金決済』の方が有利な場面があるのなら、整合性もあるでしょうが、

その場面はごく少数存在する(*)ながらも、世界の決済全体から見れば『稀少』です。

 

 

*例えば、非常に有利な交換レートで現地通貨と両替してくれる場合等、

 クレジット決済と比較して、数学的に有利な場面は確実に存在します。

 

 

私自身、

 

 

日本国内においても、その経済活動のほとんどは『クレジット』等で行っており、

不可避な場面も含めても、『現金決済』は全体の『20%』程度に抑えられています。

 

 

職業柄、

 

 

日々、活動する中での『支出行動』の多くは『経費処理』される為、

クレジット等の『取引記録』を残した方が、後々、明瞭で分かりやすいという理由も有ります。

 

 

ただ、

 

 

日々、周りの方々の、様々な『決済』の場面を観察していると、

まだまだ、『現金取引』を敢えて選択している人が多いな、と感じるのが実情です。

 

 

この辺り、

 

 

日本が『キャッシュレス決済』の後進国という事を示す、

興味深い1つのデータというものも、最近、目にしました。

 

 

こちらは、

 

 

普段の面談の場面でも、よく質問を受ける項目なのですが、

公式ブログ読者の皆さんは、『デビット決済』なるものをご存知でしょうか??

 

 

簡単に説明すると、

 

 

慣れ親しんだ『クレジット決済』同様のキャッシュレス決済なのですが、

紐付けされた預金口座に、残高があれば、その場で決済が掛かる取引手段の事です。

 

 

日本においても、

 

 

以前から、大手金融機関のATMカードには備わっていた機能なのですが、

意外にも少数の人しか知らず、日本全体の『認知率』も低率に留まっています。

 

 

実際、

 

 

日本における『デビット決済』が、世界各国と比較して、軒並み低率で、

GDP500兆円に対して、『年間4000億円』程度しか利用されていません。

 

 

日本全体の経済活動から考えて、『0.08%』程度の割合ですね。

 

 

対して、

 

 

海外諸国では、これは決済の主流と位置付けられており、

例えば、米国ではクレジット決済の2倍(年間695億件)の取引で利用されています。

 

 

また、

 

 

個人消費に対して『イギリス:44%』『フランス:37%』の数字を示す欧州では、

さらに、経済取引決済の『主役』の立場を確立していると言えます。

 

 

あくまで、1つのデータに過ぎませんが、、、、。

 

 

それでも、

 

 

今回の『ポイント還元』という人参に釣られる形で、

日本においても、今後、『キャッシュレス決済』が進んでいく可能性は高まりました。

 

 

が、

 

 

今日のタイトル『現金決済は、無くなりますか??』という質問に対して、

私がいつもお答えしている回答は、当然ながら『NO』です。

 

 

確かに、

 

 

『キャッシュレス決済』は、最終的にはデータとして残る為、

極端な話、日本における『全決済』がこちらに集約されれば、

政府サイドでは、国民の資金の流れを全て把握することが出来ます。

 

 

しかし、

 

 

『善』同様に『必要悪』も共存しているのが、古今東西、世の常で、

『キャッシュ(現金)』を完全に無くしてしまったら、

管理者サイドの政治家の先生方にとっても、都合が悪くなってしまいます。

 

 

皆さんもご自覚あると思いますが、24時間・365日監視体制に置かれたら、

誰しも、人間ですから、『ボロ』の1つや2つは出て来てしまいますよね(笑)

 

 

これについて、

 

 

とても興味深い話もあって、5年後に迫る(?)紙幣刷新の話題からも、

現時点で、完全に存在を抹殺されてしまっている『二千円札』なる紙幣が有ります。

 

 

そう言えば、もう10年以上、納言を見かけていませんね(笑)

 

 

それでも、

 

 

今でも、都市伝説的に『1億枚』を超える量が市場還流していると言われ、

金額ベースで言えば、単純に『2000億円』ほどのお金になりますよね。

 

 

確かに、

 

 

日本全体の『経済活動』から考えれば、無視できるほどの少額(?)ですが、

『個人資産』という観点で考えれば、反対に『超巨額』と評価される数字です。

 

 

先日、

 

 

国家の『デフォルト・シュミレーション』なる記事を書かせて頂きましたが、

この『2000億円』という『現金枠』を活用すれば、

既得権益を持つ先生方の『キャピタル・フライト』は十分に可能と考えます。

 

 

それらを総合して考えれば、

今後も『キャッシュ(現金)』は、暫くの間、無くなりそうには有りません。

 

 

今日は、少しだけ『不思議』な感じの記事を書き進めてみました。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

【活動実績】
・個人面談【人生を変えるお金のセッション】受講者は400組を超えており(*2022年4月時点)、活動拠点・大阪のみならず、全国から面談依頼が舞い込む。

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