世界市場を舞台にした『異次元緩和』に、気付いてますか??

今日のテーマは、『世界市場を舞台にした異次元緩和に、気付いてますか??』です。

 

 

昨日の公式ブログでは、

 

 

『ミニマリストの私が、唯一所有したいと考えているもの』と題して、

古今東西、普遍の魅力を放つ『金(gold)』の価格高騰をご紹介しました。

 

 

記事中でも述べた通り、

 

 

直近で、『金(gold)』の取引価格は過去最高圏を推移し、

史上初の『1トロイオンス=2000ドル』も射程圏です。

 

 

少しだけ復習すると、

 

 

金取引の世界基準とされる『1トロイオンス』は、

グラム表記では『31.103 4768』に相当。

 

 

何故か、

 

 

日本国内では『グラム単位』の価格表記が基準となりますが、

現行、『1g=6700円』ほどで取引されている計算です。

 

 

馴染みのある単位で記載されると、如何に、

『金(gold)』が高価なものか実感します。

 

 

元々、

 

 

『平時』であっても、その輝きに魅力を感じる現物資産ですが、

『有事』には『資産保全』の観点で疎開地として利用されます。

 

 

現時点、

 

 

日本では『下火』状態を保っている新型ウイルスですが、

世界的には、新規感染者の増加が、連日問題視されます。

 

 

実際、

 

 

最大の被災国となってしまった『米国』では、

テキサス州で、経済活動が一度は再開したものの、

感染者増加を受けて、再びロックダウンする模様。

 

 

夏を過ぎ、

 

 

秋以降のタイミングでは、本格的な『第二波』も懸念されており、

中長期の視点では、市場参加者による『経済展望』も悲観的です。

 

 

そこで、

 

 

疎開地としての『金(gold)』に資金流入が続いており、

その結果が、『高値圏』で推移する要因となっています。

 

 

しかし、

 

 

市場全体では、これまでの『セオリー』が通じない現象も起こっており、

それは、『金価格上昇』と並行した、世界的な『株高』という事象です。

 

 

一般的には、

 

 

『金(gold)』と『株式市場』は逆相関を示す関係であり、

一方に資金流入すれば、他方からは資金流出が起こります。

 

 

要は、

 

 

『金取引価格』が上昇すれば、『株式市場』は下落傾向にあり、

『金取引価格』が下降すれば、『株式市場』は活況に沸きます。

 

 

世界に存在する『貨幣総量』が変わらないと仮定すれば、

その関係性は、『自然なもの』として理解できますよね。

 

 

しかし、

 

 

現実世界で起きているのは、そのロジックが破綻した現象で、

『金取引価格』『株式市場』とも、活況に沸き続けています。

 

 

これは、どういうロジックなのでしょうか??

 

 

前提条件として、

 

 

先ほどは、『世界に存在する貨幣総量が変わらない』と述べましたが、

実は、この仮定が間違っていて、現在の世界市場はジャブジャブです。

 

 

先日の公式ブログでも、

 

 

この『未曾有の経済危機』に対して、日米欧政府・中央銀行が、

積極的な『金融緩和』により対応している事をご紹介しました。

 

 

具体的には、

 

 

市場で取引される対象を買い位入れる形で、資金供給していますが、

これが、過去類をみない『異次元レベル』の為、ダブついています。

 

 

基本的に、

 

 

『金融緩和』による経済回復は『対症療法』としての意味しかなく、

『根治療法』ではない為、近年では『限界説』が囁かれ続けます。

 

 

かと言って、

 

 

それに代わる『有効な代替策』というものも見当たらず、

場当たり的ながら、それが選択され続けるのが実情です。

 

 

前述の通り、

 

 

中長期の視点では、『第二波懸念』から市場は悲観的ですが、

『金(gold)』市場だけでは、抱え切れない資金供給が続く。

 

 

その結果、

 

 

そのキャパシティーを超えた『余剰(過剰)資金』が、

『行き場』を失い『株式市場』に流入しているのです。

 

 

残念ながら、『ポジティブ』な理由ではありません。

 

 

『経済危機』の他、

 

 

資金を供給して『インフレーション』を起こす理由としては、

『国家債務』を実質的に目減りさせるという要因もあります。

 

 

それでも、

 

 

単純に『インフレーション』だけ起こせれば良いですが、

各国が『経済支援策』を拡充している現在は、並行して、

『国家債務』自体の数字まで、伸ばしてしまっています。

 

 

この『負のスパイラル』は、ヤバイですね。

 

 

この辺り、

 

 

既に10年以上前から、世界のトップ投資家は予言しており、

定期的に『警告』を発するジム・ロジャーズなどは、

『あらゆる組織で未曾有の崩壊が起こる』と、述べています。

 

 

原則として、

 

 

私たちは、自らの『経験』を基に、思考・判断する傾向があり、

裏を返せば、『経験』のないことは、認識ができないという事。

 

 

もしかすると、

 

 

高々、300年〜400年ほどの歴史の『現代資本主義』に、

『永続性』を感じること自体、『幻想』なのかも知れません。

 

 

世界市場を舞台した『異次元緩和』は、果たして、どこに帰結するのか??

 

 

非常に『エキサイティング』な出来事が、

これから、私たちを待ち受けているのかも知れません。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

【活動実績】
・個人面談【人生を変えるお金のセッション】受講者は400組を超えており(*2022年4月時点)、活動拠点・大阪のみならず、全国から面談依頼が舞い込む。

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