今日のテーマは、『人類普遍の輝きを放つ、金(gold)という資産を考える』です。
わずか2年ほど前、
『金(gold)は輝きを取り戻せるか??』という旨で、
公式ブログの記事を、書き進めた記憶が残っています。
当時、
『金(gold)』は、取引単位1トロイオンス(約31.1グラム)当たり、
『1200ドル台』で取引され、近年における底値を推移していました。
上記では、
『底値』という言葉を使っていますが、当たり前の話ながら、
その最中にいては、『底値』かどうかの判定すら出来ません。
当然、
2020年現在から振り返れば、そこが『底値』と分かりますが、
当時、その後の展開に反して、悲観的な見方が主流を占めました。
実際、
世界的著名投資家、ファンドマネージャー、機関投資家の中には、
『取引単位当たり1000ドルを下回れば、再び買いに入る』と、
オフィシャルの場で発言する人もいたほどです。
奇しくも、
技術革新から、『暗号資産』に対する世間的評価も高まっていた時代。
その取引価格低迷も相まって、
有史以来、数千年間、人類に評価されてきた資産は、
『時代遅れ』という見方も、広がりつつありました。
しかし、
誰も予測すら出来なかった『新型ウイルス』の到来も重なり、
2020年、その『輝き』は一瞬のうちに取り戻されました。
この辺り、
同資産(金:gold)を保有している人はご存知でしょうが、
現在では、取引単位あたり『2000ドル』前後の水準で推移しています。
今年7月、
史上初めて『2000ドル』の壁を突破した訳ですが、
2011年以来、9年ぶりの高値更新を記録しました。
『1200ドル時代』から比較して『60%超』の上昇ですから、
短期間における、その評価の高まりを実感して頂けると思います。
ただ、
冷静に考えてみると、『金(gold)』という資産は、
本当に、不思議な魅力を持った資産だと分かります。
例えば、
『株式』『債券』等の資産であれば、それぞれの保有に伴い、
『配当・利払い』等のプラス要因による増益が期待できます。
しかし、
『金(gold)』という資産は、当然、配当・利払も発生せず、
『ただ、それを保有しているだけ』の価値しか発揮しません。
保有における正当性は、
『配当』『利払い』の権利を放棄したとしても、
他の資産を保有するより、取引価格が上昇する場合にのみ示されます。
前述しましたが、
有史以来、金融市場の様々なルール変更が行われる中で、
数千年間、人類が価値を認めてきた『唯一の資産』だと言えます。
『ダイヤモンドをはじめとした宝石類も、そうじゃないの??』
上記のように言うと、このような質問も返って来そうですよね。
確かに、
宝石類も、その『価値』を担保する要因は、
『金(gold)』と、非常によく似ています。
『人類が共通して魅力を感じること』
『希少性』
『普遍性(価値評価が大きく変動しない)』
『不変性(現物がほとんど経年劣化しない)』
『価値を高める為、加工ができること』
などなど。
これに加えて、宝石類が持つ絶対的な『強み』は、
金(gold)と比較した際の『軽さ』だと言えます。
『金地金』を持った経験のある人なら分かりますが、
『鉄(Fe)』の約2倍の比重を誇る『金』は、シンプルに重い。
有名な話、
長年、流浪の旅人でありながら、世界金融の実権を握るユダヤの世界でも、
『知識』の次に重要な保有資産として示されるのは『ダイヤモンド』です。
かつて、
『定住』を許されない時代を長く経験した彼ら・彼女らにとって、
移動する際、軽くて、価値の高い資産の『代名詞』がそれでした。
しかし、不思議なことですが、
類似(かそれ以上)のメリットを兼ね備えた宝石類も、
未だ、貨幣価値の中心には置かれた歴史を持ちません。
つまり、
『金(gold)本位制度』は、世界的に機能した過去はあれど、
『ダイヤモンド本位制度』は存在していないということです。
1971年、
ニクソン・ショックにより、『金本位制度』が崩壊した今、
その取引価格は、国際決済通貨『米ドル』に対して、日々変動しています。
しかし、
厳密に言えば、これは『金(gold)価格』が変動しているのではなく、
国際決済通貨として定める『米ドル』の方が、変動しているという事。
この辺り、
かつて、コペルニクスが提唱した『地動説』のように、
天(金:gold)、地(米ドルはじめ各国通貨)という認識が正しいです。
そして、
この古典的資産(金:gold)の評価する動きの高まりは、
各国中央銀行における、近年の購入量増加にも見ることができます。
WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)調査によれば、
世界各国の中央銀行の『金(gold)』資産の買い増し量は、
2018年『657トン』、2019年『668トン』と2年連続で過去最高を更新。
しかも、『売却量』を除いたネット集計なので『純増』です。
2010年が『約79トン』ということですから、
10年足らずの間に『約8倍』まで増大しました。
さらに、
2020年、世界が共通して『コロナ禍』を経験する現状、
その動向は、これまでを超えるペースで活発化しています。
この動きこそが、『全て』ですね。
私自身、『金:gold』価格が歴史的低迷を見せていた当時、
『それでも、輝きは必ず復活する』と言い続けていました。
事実、
その時から、コンスタントに買い増していたものが、
現在、保有資産にも『含み益』をもたらしています。
時代は変わっても、この資産の価値は、不変。
これからも、ポートフォリオを構成する際、
『金:gold』資産を含める戦略は有効です。
むしろ、『外すことが出来ない』と表現した方が、正しいかも知れません。
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