今日のテーマは、『住宅ローン変動金利選択者急増にみる、人間の愚かさ』です。
久しぶりに、『挑戦的』なタイトルで書いてみました(笑)
日々流れてくる報道を見ていると、本当に、人間は『愚か』だと感じます。
間違って欲しく無いのは、私も、そこに含まれるという事。
稀に、
『自分は正しい!』と信じて疑わない人にお会いする事も有りますが、
そんな人間がいると、周りの人間からしたら相当面倒で、辟易してしまいます(笑)
私自身、
公式ブログを通しては、日々、偉そうに情報発信していますが、
自らは『完璧』どころか、『欠陥』ある人間だと熟知しており、
その客観的視点があるからこそ、少しだけ『謙虚』で居られる。
なので、
今日、お話しさせていただく記事を通しても、
決して、『私だけが、賢い人間だ!』と言いたい訳ではないです。
むしろ、
人間が、根源的に持つ『愚かさ』について、
『一緒に理解していきましょう!』というニュアンスの方が合っています。
『前置き』が長くなってしまいましたが、
早速、『本題』へと入りたいと思います。
先ず、『人間』という生き物は、物事を『短期的』にしか見ることが出来ません。
典型的な例を挙げると、
『海外』などでは、『高額くじ』に見事(?)当選した人物が、
賞金を換金したその足で、仕事を辞めてしまう報道があります。
流石に、
『日本』ではそこまで『ファンキー』な人間は希少でしょうが、
その報道を聞いたことのある人は、『羨望の眼差し』を送った経験がありますよね。
冷静に考えれば、
平均余命から考えて、残り『数十年間』ほど人生は続く可能性が高いですが、
一時期の『高揚感』に惑わされて、『長期的思考』は全く出来なくなります。
この辺り、
脳機能学者の先生方が仰るには、本質的な『作り』として、人間の『脳』は、
私たちの祖先が『原始的な生活』を送っていた時代から、大差無いのだとか。
恐らく、
原始生活をしていた時代の祖先達は、『野生動物』と変わりませんから、
過去、現在、未来を含めた、『時間感覚』を持たなかったと推測します。
その時代の人間にとって、
『今(現在)』という瞬間こそが、人生における『全て』であり、
その瞬間をも意識することなく、刹那的に生きていたと考えます。
この時代において、
そもそも、概念として『未来(将来)』というものが存在しないので、
10年後、20年後をイメージしながら生きることは出来ませんよね。
『私たちの祖先』や『野生動物』にとっては、
『今(現在)』こそが最大評価の対象であり、
反対に、『未来(将来)』というものは、全く意味を持たないものになります。
確かに、
現代の文明社会における『経済理論』においても、
『現在の100万円』は、『1年後の100万円』よりも価値が高いことが分かっています。
仮に、
現在の『無リスク金利』が、年間『1%』であったとすると、
『現在の100万円』に相当するのは、『1年後の101万円』です。
逆算するのであれば、
『1年後の101万円』を、無リスク金利の『1%』で割り戻せば、
『現在の100万円』に帰結するので、分かりやすいですよね。
*小学校時代、『算数』が苦手だった方々は、読み飛ばしてください。
つまり、
数値的に『同額』なのであれば、『将来価値』よりも、
『現在価値』の方が優先されるのは、経済的合理性の観点でも合っています。
しかし、
だからと言って、西暦も2020年を迎えて、文明社会を生きる私たちが、
『今(現在)』のみを最大評価して、生きていけば良い訳では有りません。
難しいことは分かっていますが、
きちんと『中長期的視点』を持って、物事を判断していかないと、
内在する『リスク』が顕在化した時、挽回不可能な事態に陥ってしまいます。
最近、気になる報道が出ていました。
『住宅ローン希望者 低金利長期化を睨み、変動金利選択者が急増』
『住宅金融支援機構』公表のデータによると、
2007年当時、『約80%』が選択していた住宅ローンの『固定金利』は、
その後選択する人たちが急減し、足元で『約30%』まで落ち込んでいます。
反対に、
その減少分は、対岸の『変動金利』へと流れついており、2018年現在では、
必然、残り『約70%』が『変動金利』を選択する事態になっているのだとか。
機構の見解では、
『超低金利時代の継続を見込む人間が増えている』としていますが、
個人的には、そこまでの『高等思考』をしている人物は、ほぼ居ないと考えます。
実際は、
世界一の『経済オンチ』を地でいく日本人のことですから、
『中長期的な金利動向』などの発想は、殆ど持っておらず、
ただ単純に、『現時点の利率が低い』ことが、選択の最大要因と考えます。
歴史的『超低金利』が継続する昨今、『変動金利』は、
ネット銀行で『0.4%程』、メガバンクで『0.6%程』を推移しますが、
仮に、『固定金利』を選択しても『1%未満』という大安売り状態です。
少しばかり、
『金融リテラシー』がある人間からすれば、
『後者』のオファーの方が、圧倒的に『有利』なものだと判断出来るのですが。
日本の不動産市場には、
現在、『金額の加重平均ベース』として約7割の『変動金利』が存在しますが、
これは、『金利』が適正水準まで戻った際の『時限爆弾』としてセットされています。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太