先進諸国でさえ、経済格差の『2極化』が進む。

今日のテーマは、『先進諸国でさえ、経済格差の2極化が進む』です。

 

 

ここ『10年間』という時間だけでも、時代は大きく変わっていると感じます。

(*私が社会に出ていなかったからかも知れませんが、)

 

 

『先進国』としての日本においても、

経済的に『困窮』している方々の話題が、なんと多いことか。

 

 

本当に、特別な話ではありません。

 

 

普段、

 

 

多くの方々の個人面談を通して家庭の財政状況を拝見していますが、

東証一部上場の有名巨大企業にお勤めであっても、

世間がイメージしているほどの収入はなく、家計は『火の車』という方々もいます。

 

 

月額で『額面支給:40万円』と聞くと、まあまあと思う方もいらっしゃるかも知れませんが、

税金、社会保険料等の源泉徴収された後、この方の『手取り』は『30万円』程度です。

 

 

この収入でもしも結婚されていて、お子さんが生まれて、

奥さんが『専業主婦』をされていたら、ほぼ、ジ・エンド。

 

 

これから増大していく『教育関連費』をどう賄うつもりなのか、

反対に、質問してみたい衝動にかられる場面もあるほどです。

 

 

加えて、

 

 

この状況で『マイホーム』を購入して住宅ローンを組んでいたら、

更に、状況は『深刻』なものになってきますね。

 

 

もしも、

 

 

このような状況を体現されている方がいたら、

それは、文字通り『綱渡り人生』以外の何物でもないですね。

 

 

『外』から見たら、

 

 

『結婚』もして、『子供』にも恵まれ、『マイホーム』も購入と、

『幸せ』を絵に描いたような家庭に見えるかも知れません。

 

 

しかし、

 

 

『内』から見ると、その判断は決して正しくなく、

この家庭は、『カミカゼ』が吹かなければいつか破綻してしまいます。

 

 

それでも、

 

 

『根性』を入れ直すことで『資産形成』することは可能ですが、

それには、自ら『覚悟』を決め、初志貫徹でやり抜く必要があります。

 

 

それは、

 

 

その人自身の『内』から湧いてくる決意が必要で、

『外』からの圧力をいくらかけても、どうしようもないものだと感じます。

 

 

一度『負のスパイラル』に飲み込まれると、

日本においても、なかなか向け出すのが困難な時代に入って来ました。

 

 

最近、気になる報道も出ていて、目に止まったのは次のニュースです。

 

 

『こども食堂、全国で2200か所を超える』

 

 

『開始2年で7倍以上! 利用する子どもは年間延べ100万人超』

 

 

ネットニュース等でも大々的に取り上げられていたので、

ご覧になられた方もいらっしゃるかも知れませんね。

 

 

『こども食堂』の提供する価値・意義が多様なことはわかりますが、

それでも、その目的の最重要項目は『貧困対策』だと思います。

 

 

シンプルに、

 

 

『家庭で食事を提供されない子供』が増加しているから、

その存在のニーズも高まり、全国にこれだけの数が開設されたのです。

 

 

『2200』という数字は、比べる指標があれば、より分かりやすくなります。

 

 

全国に約2万校ある『小学校』の『約10分の1』の数。

約1万校ある中学校の5分の1、約4000ある児童館の半数に相当。

 

 

このように比較されると、その数の『膨大さ』が理解できますよね。

 

 

きっと、

 

 

私自身もそうですが、皆さんが認識されていないだけで、

私たちの生活圏内に、いくつも存在していると考えます。

 

 

『こども食堂』がこれだけ急激に増加しているという事は、

私たちが認識していないところで、『貧困』が一種のスタンダードになっているという事です。

 

 

私は、書籍販売から入る印税を『国連WFP』の『学校給食支援活動』に寄付してます、

 

 

しかし、

 

 

発展途上国の問題だと考えていた『食料』分野における『貧困』が、

現代では、世界の先進国とされる『日本』においても存在しているのです。

 

 

これは、実は『日本』だけの問題ではありませんでした。

 

 

少し前のCNNで報道されていた記事では、

日本同様に先進国である『英国』でさえ、貧困地域が存在する事を伝えていました。

 

 

育児放棄とも取れる生活環境に暮らし、

衣服も着替えず、ボロボロのまま登校してくる生徒が存在する。

 

 

体育の時間に、生徒たちの制服を洗濯するため、学校には洗濯機が整備されている。

 

 

この生徒たちは休日は食事にありつけない為、

週末が近付くと、ポケットに給食を詰め込んで帰宅する。

 

 

場所が違えば『盗み』と表現する人もいるかも知れないが、

その学校の校長先生は、それを『サバイバル』と表現する。

 

 

学校サイドが綺麗な制服を提供しても、週明けにはボロボロの服でやって来る。

(*恐らく、経済的困窮から、支給された制服を販売してしまっている。)

 

 

これらは、決して途上国の現状を伝える話ではありません。

 

 

日本と同様、世界トップクラスに『豊か』だと考えられる、

英国『イングランド』『ウェールズ』地方に存在している現実です。

 

 

このような家庭環境で育つ場合、『生きる』ことが第一義となり、

『教育』というものは『二の次』『三の次』になりますよね。

 

 

それが、

 

 

彼ら・彼女らを更なる『負のスパイラル』に巻き込み、

(全体的な概論として)低賃金で代替可能な『マック・ジョブ』に従事させる結果になります。

 

 

現在の日本では、

 

 

『生活保護』需給家庭のうち、子供が大学進学できる割合は『約3割』と言われています。

(*大学進学が、一概に良い・悪いの議論はここではしません。)

 

 

上記対象家庭は、いわゆる『シングル』である場合も多く、

止む終えない事情で『離婚』という決断をした家庭では、

子供のその後にも「暗い影』を落とす傾向は否定できなさそうです。

 

 

大学進学できた場合でも、

 

 

『奨学金』を借りていることが、社会人スタート前に大きな『ハンディ』となり、

その後の人生大きな『ディス・アドバンテージ』を背負っている方々も多く存在します。

 

 

そうなって来ると、

 

 

『大学進学』したことが本当に良かったのかも疑わしくなり、

残りの人生をかけて、その『マイナス』を返済していくことが目的になります。

 

 

このように、

 

 

私たちが未だに『先進国』だと考えている『日本』でさえも、

『貧困』という問題は、すぐに隣り合わせで存在していると言えます。

 

 

私自身は経験していないので、正確な事は言えませんが、

『高度経済成長期(後半)』から『バブル期』には、きっと、こんな事は無かったですよね。

 

 

『一億総中流』思想が蔓延していたその時代には、

本当に、日本に『貧困』はほとんど存在していなかったと思うんです。

 

 

でも、現代は違う。

 

 

『これからの時代』も、言わずもがなです。

 

 

その差を分かつものを一概に言う事は出来ませんが、

それでも、主要なポイントの1つに『勉強』『教育』が挙げられると思います。

 

 

それも、小学校の教科書を暗記するような、無価値な勉強ではありません。

 

 

私が公式サイトを通じて常々お伝えしている、

『経済』『お金』に対する勉強・教育が大切なのです。

 

 

この分野は、『知っているか・知らないか』と表現されることがあります。

 

 

個人的には、その後に『具体的な行動』が伴うことが最重要だと考えますが、

それでも、確かに、『知らない』状態では、行動することさえ出来ません。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

【活動実績】
・個人面談【人生を変えるお金のセッション】受講者は400組を超えており(*2022年4月時点)、活動拠点・大阪のみならず、全国から面談依頼が舞い込む。

【クライアント】
・経営者、医療従事者(医師、看護師、薬剤師 etc.)、会社員(上場企業勤務、若しくは、年収500万円以上)

【活動理念】
・自らの情報提供・プラン提案により、クライアントさんの【経済的自由】実現を初志貫徹でサポートする。

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