今日のテーマは、『市場が抱える、失業者予備軍という名の時限爆弾【日本編】』です。
九州は、大変なことになっていますね。
何故か、
最近は『未曾有』『100年に一度』の枕詞の付く、
自然災害が、『毎年』起こっているように感じます。
現在、
『人』が居住しているエリアというのは、歴史的に見て、
災害等があまり起こらなかった地域というのが通説です。
しかし、
今、その地域を直撃する『自然災害』が多発するようになり、
明らかに、『自然環境』の潮流の変化が起こっていますよね。
今年は、
初春頃から『新型ウイルス』の話題に翻弄されて、
季節を感じる心の余裕も、あまり無かったように思います。
幸いなことに、
日本はじめ、アジア地域での感染者の重篤度は、
欧米諸国のそれと比較しても幾分軽症のようで、
日本国内は、落ち着きを取り戻してきました。
私自身、
先月(6月)中頃からは、実に約3ヶ月ぶりとなる、
『対面』での個人面談も、再びスタートしています。
しかし、
海外に目を向けると、覇権国であるはずの米国を中心に、
まだまだ、『感染拡大』はその勢いを落としていません。
その感染者数は、
遂に、世界累計で『1100万人』を突破するまでになり、
累計での死者数も『50万人』を超えて、続伸し続けます。
当初、
過去の『歴史的パンデミック』よりも小規模と考えていましたが、
私自身も含めて、完全に、『目算』を誤ってしまっていましたね。
よもや、ここまでとは想像していませんでした。
先日の公式ブログでは、
『株式市場の高揚感と裏腹に、燻り続ける第二波への懸念』と題して、
世界市場が抱える、『根本的課題』についてご紹介させて頂きました。
確かに、
日本をはじめ、落ち着きを見せるアジア『国内』においては、
『人の流動性』も『底』から復活を見せつつあると思います。
しかし、
『国境』を超える流動性については、まだ全盛期から程遠く、
『経済活動』は、ピークを基準に考えて半分以下という状況。
当然、
この状況では、世界的に生み出される『価値』の総量も減少し、
必然、人の介在を必要とする『仕事』の総量も減少しています。
先日の記事中、
『米雇用統計』のデータをさらっとご紹介しましたが、
新規雇用『前月比480万人増』はポジティブでなく、
単純に、基準となる『前月』が悪過ぎたという形です。
以前、
確か、日本が『最悪期』にあった4ー5月だったと記憶しますが、
『失業者予備軍』が、700万人規模存在するとご紹介しました。
これは、
『完全失業者』と表現される方々が100万人超いることに加えて、
『休業者』が、これとは別に600万人規模存在する事を示します。
それから約2ヶ月の時を経て、
その中の『約7%』もの方々が、実際に職を失ってしまい、
未だ、休業者は『432万人』規模で存在し続けています。
実際、
活動拠点・大阪でも、多くの商業施設が営業再開しましたが、
営業自粛・短縮を続ける店舗もちらほら有り、明らかに雇用は減少します。
また、
以前存在した店舗も、これを機に廃業している所も散見されて、
その関係者の方々は、確実に、『職』を失っている訳ですよね。
幸か不幸か、
『給与』『夏季賞与』に影響を受けていない方も存在し、
この状況で『危機意識』が欠如している方も存在します。
ただし、
昨日も述べた通り、秋以降の『第二波襲来』は不可避と考えられ、
次回の『緊急事態』は、乗り越えられるか、非常に怪しいですね。
早急に、『当事者意識』を持つことが大切です。
『雇用』に話を戻すと、
5月度は、日本国内だけで『76万人』もの雇用が減少し(*)、
その流れは、宿泊・観光業、飲食業、レジャー産業等で顕著です。
*『前年同月比』としての数字。
更に、
雇用形態では、『非正規労働者』が圧倒的に不利となっており、
前述の数字中『60万人超』をこの方々が占めている状況です。
また、
今回の危機では、教育機関も同時にストップしたことから、
そもそも、『就業意思』すら持たない方々が増加しました。
いや、『働きたくても、働けない』という方が、正しい表現ですね。
6月入り、
全国的に『教育関連機関』も再始動しはじめましたが、
『第二波』の襲来する秋以降、再びストップする可能性も十分有ります。
実際、
民間調査でも、『ネガティブ』な展望が多数派を占めており、
5月現在、『2.9%』とされている『完全失業率』は、
2020年末までに『4%台』まで増加すると予想されます。
まだまだ、『底』では無かったんですね(笑)
このように、
日本国内だけでも、私たちがイメージする以上に大規模な、
『失業者予備軍』という名の『時限爆弾』が、存在します。
和やか(?)なムードは漂って来ましたが、
専門家の先生方の考察の通り、この状況が解決するには、
『数年規模』の時間が必要になることを認識しましょう。
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