今日のテーマは、『政府都合での赤字国債増発、納得出来ますか??』です。
本日も、早速『本題』に入ります。
昨日の公式ブログでは、
『経済的体力がある事は、果たして良いことか??』と題して、
現在の『日本財政』が抱える、潜在的なリスクについて述べました。
少しだけ振り返ると、
現在の日本国は、国家としての収入である『税収:60兆円』に対して、
毎年、『一般会計:100兆円超』を支出して、国家を運営しています。
単純な『引き算』で、ここで『ん??』となりますよね。
『国家』『個人』とレベルを問わず全く同じであるのは、
『収入』を超える『支出』を繰り返し続けていては、
『財政』的に全く健全であるとは言えないということ。
何故、そのような『不健全』な状態で、日本国は運営し続けられるのか??
それも、昨日の記事の中で述べましたが、
要は、その『足らず』を賄う為に『赤字国債』を恒常的に発行する事を容認し、
その『原資』も、市中の金融機関に預けられた『国民資産』で賄っています。
つまり、
日本という国に『経済的体力』があったからこそ、
ここまで『潜在リスク』が膨れ上がり、『最悪な結末』を迎えようとしている。
反対に、
『経済的体力』が元々無ければ、歯車が狂い始めた時点で直ぐに終焉を迎える為、
前述の『潜在的リスク』は、ここまで深刻化する事は無かったと考えます。
『人間万事塞翁が馬』
そう考えると、世の中の全ての事に当てはまりますが、
一面的な視点では、何が『善』『悪』かは分からなくなってしまいますね。
ただ、
1つだけ明確に言えるのは、ここまで『潜在リスク』が膨れ上がった現状では、
何事もなく、『ソフト・ランディング』でそれを収束させる事は不可能です。
私たちが想像するより近い将来、
『日本経済』は、ターニングポイントとなる『有事』を迎えて、
国民の立場を『二分』するような、激動の時代を迎えると予想します。
果たして、現在の皆さんは、どちらの立場に立たれているでしょうか??
話が進み過ぎたので、少し戻ります。
昨日から繰り返し述べてきている事ですが、現在の日本国家は、
経済的観点ではとてもだらしがなく、完全に『負け癖』がついてしまっています。
これも識者の中では常識ですが、
『平時における』『恒常的な赤字国債発行』は愚行でしかなく、
その『禁断の果実』に手を出したら、二度と『健全な感覚』に戻って来られません。
私は経験が無いので分かりませんが、
『覚醒剤』等の薬物依存に陥る方々と、似たような感覚かも知れません。
こちらも何度も繰り返しますが、
『国家レベル』『個人レベル』といった規模の大小を問わず、
『収入』の範囲内で『支出』を賄うのは基本中の基本であり、
『赤字国債』は、最初の『1円』から発行してはいけないのです。
にも関わらず、
『収入以上に支出しても、誰も文句を言って来ない』事に味を占め、
『将来、ツケを支払う時には、自分は存在してない』事を良い事に、
政府は、ある時から『地獄への道』を邁進し始めるのです。
正に、『金持ちの道楽息子』のような体(てい)たらくですね。
その『放漫体制』は、国家運営の随所に見られていて、
先日から話題に挙がっている『勤労統計』の話題でも、
今日、信じられない話がニュースに出て来ていました。
『政府、勤労統計不正対応の為、来年度予算案を修正。赤字国債6.5億円増発』
上記文章の通りですが、
昨今、話題を集めている『勤労統計不正問題』ですが、
雇用・労災保険の追加給付に必要費用を手当てする為、
『2019年度予算案』の修正を閣議決定したと言います。
『政府のミス』を理由に予算案を修正するのは極めて異例な事で、
今月28日から召集される『通常国会』では、野党の厳しい追及が予想されます。
確かに、
『101兆円』を超える一般会計予算から考えて、
増発する『6.5億円』の追加赤字国債の額は小さく、
国家運営に、即座に『直接的影響』は出て来ません。
しかし、
この『足りなければ、赤字国債』という安易な流れが大問題で、
金額の大小ではなく、それをやり始めたら歯止めが効かなくなります。
明るみに出て来たのは、
『勤労統計』の不正問題に伴う『雇用・労災保険の追加給付』費用でしたが、
恐らく、『一般会計』という名で一括りにされて処理される予算の中には、
今回のケースを同レベルの『赤字国債処理』が溢れていると想像出来ます。
一般的な例では、
慢性的に肥満体型の人が、簡単に痩せられないのと同様に、
ここまで『国家の放漫経営』に慣れ切ってしまったら、
そう簡単に、『財政健全化』などは出来るはずがない。
それが、『真実』だと考えます。
壊滅的な経済状態の『日本国』が、近い将来『デフォルト』するのは自明であり、
その事に対して『想像しなかった』『気付かなかった』というのは『怠惰』です。
いつもと同様の『締め』になりますが、
国民一人一人が、自助努力で『資産形成』し、
『国家リスク』と『個人リスク』を切り離すことが必要となる時代。
私たちは、そのような時代に生きている事を、
しっかり認識して、日々、行動していくことが大切だと考えます。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太