今日のテーマは、『景気回復のいざなぎ越え、実感していますか??』です。
昨日の公式ブログでは、世界マーケットでの市場変動について触れました。
世界的な経済の停滞感、大国同士の対立から来る先行き不透明感から、
連日、米国、日本を中心としてマーケットも下落し続けています。
実際、
日本時間昨夜(12月20日)の米国市場は、
前日比で更に『464 .06米ドル』下げて、
遂に『2万3000米ドル』を割込む領域にまで突入してきました。
それを受けて、
本日(12月21日)の日本市場も引き続き下落しており、
日経平均は、前日比『226.39円安』の『2万166.19円』で取引終了しています。
このまま行けば、
2018年の大納会は、日経平均『2万円割れ』で迎える事も、現実味を帯びてき来ました。
市場も混沌とした雰囲気に包まれていますし、
この『市場下落』は、暫く継続してしまいそうですね。
そんな中、
先日、日本政府から発表がありましたが、
日本経済は順調に回復・成長を続け、遂に『いざなぎ越え』を迎えるというのです。
具体的に言うと、
2012年12月に始まった景気回復は、今月12月で『73カ月』継続し、
茂木敏充経済財政・再生相が述べるには、『戦後最長期間に並んだ可能性が高い』と。
前回の『戦後最長』は、
奇しくも『サブプライム・ショック』が起こった2008年2月まで、
2002年2月から継続した『73ヶ月間』です。
スタート当時、
現役高校生として、国立二次試験真っ只中だった私ですが、
まったく感知しない所で、日本経済の『良い時代』があったのですね。
確かに、
2012年となると、08年金融危機から世界経済は回復し、
日本経済においても、政権・日銀総裁交代など、ドラスティックな変化が起こりました。
この期間、
『NYダウ工業株30種平均』も、最低値から3倍以上の成長を見せ、
『日経平均株価』にいても、20年以上ぶりに『2万円』の壁を突破しました。
メディアが報道するに、
大企業を中心に毎年ベアがあり、賞与支給額も最高値を更新し続け、
更に、訪日観光客も年間3000万人を突破し、日本経済に潤いをもたらしていると言います。
このように書いていけば、何だかワクワクして来ますよね(笑)
この文章が表現するものが真実であれば、
日本経済は、高度経済成長時代の活気を取り戻しているはずです。
でも、、、、
実際、皆さん、日々『いざなぎ越え』の好景気を実感していますか??
この質問に対して、
『YES!』と答える方々は、きっと、一部の例外的な方々に留まり、
『99%以上(ほぼ100%)』の方々の回答は、確実に『NO』のはずです。
当たり前です。
出典不明で情報コントロールされた経済指標を盲信する事なく、
『曇り無き眼』で現実世界を見れば、日本経済が少しも改善していない事は明らかです。
いくつか『例』を挙げていきますね。
いくら『ベア』で額面収入が上がったと言われようとも、
社会保障費等の源泉徴収額はそれ以上に増大し、手取り収入は減少しています。
(*日本が構造的欠陥を抱えている事は、既に他の記事でも書いています。)
政府は『インフレ目標は達成していない』と繰り返しますが、
日常生活を送る上での生活コストは、年々上昇の一途を辿っています。
(*昨夜は小麦粉値上げのニュースが入って来ました。どこがデフレなのでしょうか??)
長期金利が未だに『実質0%』にへばり付くこの国で、
『運用』により、『お金に働いてもらう』事は幻想の世界になっています。
(*こちらも、累計債務の問題から、利回りを上げられない事情があります。)
『企業退職金』『年金システム』の疲弊は火を見るより明らかで、
30代の世代では、支払う年金保険料に対して『受給:▲2000万円』は確定しています。
(*これも現行制度です。今後、システムの調整が入れば、マイナス額は更に増大します。)
などなど。
『日本経済』は、『結果』としても決して良くなってはいないし、
結果を構成する『要因』としても、回復・成長していく『因子』が無いのです。
まず、ここをしっかりと理解する事です。
この『根本的事実』を正しく理解していれば、
日本政府から定期的に発表される『フェイク・ニュース』に惑わされる事はありません。
気を、確かに持ってください。
『私たちの親世代(50代後半から60代以上)』が経験したような、
『古き・良き時代』は、一旦リセットしないと、この続きとしては訪れません。
私たちは、
『日本経済』の変遷期を迎える時期に生きており、
その時代においては、『経済格差』『賢者・愚者格差』がとても大きくなります。
これは、今から数年から、遠くても10年以内に来る『現実世界』です。
いや、感覚がセンシティブな方々は、
その時代が既に来ている事を理解されていますよね。
いつもと同じ結びになりますが、ここから数十年間の日本は、
『国民一人一人が、自ら資産形成を進める時代』なのです。
『自分』以外は、誰も助けてはくれません。
その事をしっかりと理解しながら、『貧民』『愚者』になるのが嫌であれば、
そうならない為に、しっかりと『具体的アクション』を起こしてください。
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『具体的なアクション』を起こすことでのみ、
人生は、本当に好転していくものだと思います。
ぜひ勇気を持って、新たな一歩を踏み出してみてください。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太