今日のテーマは、『行き場をなくした日本人マネーは、どこに向かうのか??』です。
あっという間に、『6月』も終わりを告げようとしています。
今年は、「新型ウイルス』の影響で、
様々なイベントが中止されている為、
例年以上に『季節感』が無くなっていますね。
私自身、
学生時代、野球というスポーツをしていた為か、
『夏』という季節が、1年の中で最も好きです。
ただ、
今年は、その『夏』にまつわるイベントも殆どなくなり、
かつて、経験したことのない年を迎えようとしています。
日本国内では『落ち着き』を見せる新型ウイルス騒動ですが、
真の意味で、『完全収束』を迎える時を心待ちにしています。
6月中旬時点、
全体の約7割を振込完了している『特別定額給付金』ですが、
ここに来て、『新たな課題』が顕在化するようになりました。
日本人口、約1億2000万人。
国民に、『一律10万円』ずつ給付することになれば、
全体として、『約12兆円』もの巨額資産が必要です。
先日の報道で、
活動拠点・大阪は配布率『3〜4%』と驚異的な低さが判明しましたが、
財務省公表の全国データでは、既に『8兆円』分が配布完了しています。
しかし、
問題となっているのは、その『行き先』であり、
『特別定額給付金』配布は順次完了するものの、
その資金は、『金融機関口座』から出ていないという実態があります。
実際、
先月5月における国内金融機関の『預金残高』は、
前月比『+6.2%』を記録する『約772兆円』。
メガバンク等、大手都銀に限定すれば、
その上昇率は『8%』を超えています。
単純に、『給付金』が振り込まれただけですね。
対して、
国内金融機関の『貸出金残高』は、前月比『+4.8%』に留まり、
日本全体として、資金の『流入超過』という状態が続いています。
当然、
今回の『特別定額給付金』はじめ、各種助成金配布に際して、
日本政府の狙いとして、『収入確保』という目的も有ります。
しかし、
それと並行して、『経済刺激策』としての意味合いも必ず有り、
『給付金』を原資として、経済活動を回して欲しい想いもある。
ただ、
『先行き』が見通せない上、『第二波』襲来が予想される中、
『心置きなく使う』という選択ができる国民は、少数派です。
結果、
給付金・助成金は、そのまま金融機関口座に眠ることになり、
ジリジリと、その価値を『目減り』させていく事になります。
先日の公式ブログでも、
日本・米国はじめ、世界の『株式市場』は、明らかに高揚感が漂い、
流入する『緩和マネー』が、株高を演出しているとお伝えしました。
基本的に、
理由は何であれ、現代資本主義が『金融危機』を迎えた際に、
各国政府が取る対応策としては『金融緩和』が常套手段です。
例に漏れず、
今回も、日本国では『100兆円』規模の、
米国ではその倍額(200兆円)を超える、
『景気刺激策』が展開されているのが実情です。
両国とも、『選挙戦』を控えることが、その一因となっています。
この状況において、
『キャッシュ(現金)』を保有するという選択は、
完全なる『負けゲーム』なのですが、日本国では、
その『常識』が、なかなか理解されていません。
また、
『預金』の積み上がり現象は、金融機関自体も苦しめており、
その理由は、2016年に導入された『マイナス金利』です。
各金融機関、
運用0%適用の、(日銀)当座預金口座預入額は、
上限額『90%超』で推移しており、
何とか、『マイナス金利』を免れている状況です。
この状況で、
更なる『給付金・助成金』が流入することに戦々恐々としており、
『これ以上、預金は要らない』という声も、現場であるのだとか。
一昔前では、考えられない意見ですね。
海外諸国と比較して、
『新型ウイルス』に関する騒動が、想像以上に早く収束し、
給付金・助成金も、ようやく順当に配布スタートした矢先、
『新たな課題』が顕在化するようになりました。
今、
『投資』に資産を振り分けられる方々は、保有資産を増加させ、
反対に、『預金』で抱え込む大多数の方々は、益々貧しくなる。
日本においても、『経済格差』は、今後どんどん加速します。
そのことを正しく理解して、『未来』に対して一歩を踏み出すのか。
それとも、『リスク』を過度に恐れて、その場に留まり続けるのか。
世界スタンダードの『経済格差』が、今後、
私たちが居住する『日本』にも、入って来るのだと感じています。
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