今日のテーマは、『資産形成(投資)しない人が、本格的に負ける時代が到来しました』です。
『不安材料』も抱えながら、株式市場が活況を呈して来ました。
昨夜(3月17日)、
米国市場の代表指数『NYダウ工業株30種平均株価』は、
過去最高値を更新し『3万3000米ドル』を突破します。
これを受けて、
本日(3月18日)日本市場も上昇し、日経平均株価は、
久しぶりの『3万円台』を突破する数値で終えることに。
繰り返しますが、
『実体経済』は、日本国内も、海外諸国も回復からほど遠く、
未だ、『混沌』とした状態が続いているというのが実際です。
にも関わらず、
異次元レベルの『金融緩和』を実行したことの恩恵と言えるのか、
『数字的な経済活動』は、主要先進国を中心に急回復を見せます。
米国では、
2021年内の成長率予測は『年間6.5%』と見積もられて、
昨年12月時点(4.2%)から大幅に上方修正して来ました。
もし仮に、
予測の通り『年間6%台』の成長率を記録することになれば、
私が生まれた1984年以来、約37年ぶりとなる快挙です。
既に、
実質GDPは、コロナ危機前の水準(97.6%)まで戻しており、
今年半ばには、日本・欧州に先駆けて100%を超えて来ます。
先日、
新型ウイルス問題の震源地・中国を『独り勝ち』と書きましたが、
現行の覇権国(米国)も、その威信をかけて、回復を演出します。
この辺り、きちんと『数字』を作り上げて来るところに、
覇権国としてのプライドと、執念めいたものを感じます。
そのように、強い『想い』が背景にある行動は、
国家レベルでも、個人レベルでも、好きですね。
そして、
現在の覇権国である『米国』は、簡単には主導権を渡さず、
今後も『世界ナンバーワン』であり続けようと画策します。
その意思表示が、FRB・パウエル議長から為されました。
『今後3年間のゼロ金利政策継続の方針を決定。市場の緩和縮小観測を一蹴。』
これにより、
米国内における、2021年内の物価上昇率は、
『2%』を超えてくる可能性が高まっています。
ここまでも、
株式市場に限らず、投資市場全体の加熱感はありましたが、
それを容認しても、『雇用回復』を優先する意思決定です。
一般的に、
『金利を下げる』という政策は、経済循環が落ち込んだ際に、
循環速度を上げて、実体経済を回復させる目的で行われます。
もちろん、
今回の『ゼロ金利政策』も、その目的で導入されており、
市場の活況と裏腹に、FRBの危機感を伺う事が出来ます。
また、
『ゼロ金利政策』の局面は、金融緩和方向に動くことになり、
このことは、『貨幣価値』が漸減していくことも意味します。
前日の公式ブログでは、
日本国民の、『現預金保有率』の高さについてご紹介しましたが、
この局面で、そのアセットクラスは一貫して減少することになる。
要は、『現金』は実質的価値が減っていくということです。
前述の通り、
覇権国・米国が『ゼロ金利政策』継続を発表したことにより、
世界経済全体も、今後、金融緩和が継続することになります。
中長期的な流れとして、
投資市場に資金投入している方々は、保有資産を増大させて、
『数値的価値』になりますが、恩恵を享受する可能性が高い。
反対に、
『現預金』しか保有していない方々は、その恩恵を享受できず、
相対的に価値が減少する『見えない目減り』に苦しめられます。
この『見えない目減り』という感覚に、気付けるかどうかですね。
原則として、
現代版資本主義は、緩やかな『金融緩和』により成立しており、
経済危機の局面で、そのスピードは、更に加速することになる。
その理由で、
『現預金保有率』が高い人は、中長期的にも『負け』るのですが、
今後3年間は、『負けるスピード』も加速することになりました。
繰り返しますが、
『緩やかなインフレ』が前提条件となる、現代版資本主義では、
数字上の『保有資産』を増加させて、実質価値はトントンです。
この感覚が分からない日本人は、想像する以上に多い。
しかし、
これ(実質的な価値減少)が、顕在化するレベルになった時は、
既に、その『負けゲーム』は、挽回不可能な局面に来ています。
私自身、今後も継続的に、市場に資金投入していきます。
強く信仰する『現預金神話』の呪縛から解放されなければ、
大多数の日本人は、今後の時代も豊になれないと考えます。
皆さんは、どう行動されるでしょうか??
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代表 井上耕太