今日のテーマは、『覇権国・米国が抱える根本的課題は、果たして解決するのか??』です。
公式ブログでも、
度々、世界の『覇権国』と表現してきた米国ですが、
その実情は、恒常的な『根本的課題』が存在します。
恐らく、
同国をめぐる『財政問題』について議論される時に、
『双子の赤字』という言葉を聞かれた事があるはず。
これは、
『財政収支』『貿易収支』双方の赤字を示しますが、
以前から、米国は世界一の『債務大国』に陥ります。
元々、
言葉が使われ始めたのは、ロナルド・レーガン政権下、
1980年代に遡りますから、なかなかの歴史ですね。
その後、
1990年代後半のクリントン政権下では、一時的に、
財政収支のみ黒字化したものの、経常収支赤字は継続。
また、
『経常収支:黒字化』も、一時的なイベントに終わり、
ブッシュ政権下からは『双子の赤字』が常態化します。
日本の財政も厳しいですが、米国のそれも、中々です。
ただ、
このように、財政が『壊滅状態』にあるにも関わらず、
それほど悲壮感がないのは、基軸通貨特権の恩恵です。
話を戻すと、
恐らく、日本国民の皆さんはあまり関心持ちませんが、
米国財政は、常に『債務上限』の戦いを繰り広げます。
コロナ禍、
有事を切り抜ける為、一時的に基準を撤廃しましたが、
その間、米国も法外な『新発債務』を積み上げました。
その結果、
米国市場は、極度の『金余り』が進行するようになり、
投資市場は、巨額の『投資マネー』が流入し続けます。
それを象徴するかのように、
FRBが用意する資金避難所である『リバースレポ』は、
行き場を失った資金『1.2兆ドル』が集結する事態に。
その主因は、
日本でもお馴染みのMMF(マネー・マーケット)で、
投資先の見つからないお金が、押しつけられた形です。
しかし、
その対局で『債務上限』復活により政府は窮地に陥り、
自ら手元資金を、急速に取り崩しているのが現状です。
実際、
昨年(2020年)末『1.7兆ドル』も積み上がった、
政府預金残高は、7月末『5000億ドル』まで急減。
その後、
翌月(8月)は『2400億ドル』まで半減しており、
このまま進行すれば、資金枯渇『Xデー』が迫ります。
流石に、
デフォルト(債務不履行)現実視の声は少ないものの、
覇権国・米国としても、好ましい状況ではありません。
以前(コロナ前)から、
米国は、『債務上限』の引き上げ攻防を継続しており、
今回も、今月(9月)末に1つの決戦の時を迎えます。
仮に、
『債務上限引上げ』が、議会で否決される事があれば、
前述の通り、米国債は、順次デフォルトに陥っていく。
もしも、
そのような結末を辿れば、当然、世界経済は混乱して、
私たち(日本人)の生活にも、大きな影響が及びます。
何事においても『可能性ゼロ』の事象は存在しません。
そして、
生起確率は低くても与えるインパクトの大きなものを、
特に、投資の世界で『ブラックスワン』と表現します。
米国債のデフォルトは、確実に、それに該当しますね。
繰り返しますが、発生確率は極限に低いかも知れない。
ただ、
決して『可能性ゼロ』ではないので、私たち日本人も、
この問題(米国債務上限)を注視する必要があります。
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