今日のテーマは、『覇権国・米国の急ブレーキは、果たして回避されるのか??』です。
以前から、取り上げてきたテーマの『続報』です。
昨年から続き、
これまで、既定路線と考えられた米国の利上げが、
実行を目前に、慎重論が相次ぐようになりました。
もともと、
来月(3月)予定される連邦準備制度理事会では、
『0.5%』の積極的利上げが決定する予測が優勢。
実際、
タカ派として知られるパウエル現議長の言葉にも、
『他の選択肢はない』との言葉が並んでいました。
しかし、
『利上げ』を実行するタイミングを目前に控えて、
米国内でも、株式市場は低調な推移をつづけます。
それを受けて、
現時点、パウエル議長は言葉の翻意はないものの、
3月の『利上げ』を断念と予測する識者が優勢に。
それを示すように、
今週に入り、米国市場も上昇傾向へと転じており、
先週から一転、『楽観ムード』も漂い始めました。
思い返すと、
2020年2月、新型ウイルスの顕在化を受けて、
世界経済は、歴史的な『大暴落』に見舞われます。
そこで、
前回危機の『痛み』の記憶が残っていたことから、
世界各国は全会一致で『金融緩和』を仕掛けます。
その結果、
確かに株式市場における危機は回避されたものの、
『投資マネー』が、凡ゆる市場に溢れ返りました。
原則として、
現代版:資本主義経済は、金融緩和を起点として、
1ランク上のステージに移行するのがルールです。
その世界では、
キャッシュ(現金)比重の大きな人間が乗り遅れ、
保有資産を増大させるチャンスを逃すことになる。
当時は、
FRB(連邦準備銀行)も積極的に資産を買い込み、
市場に対して資金供給する事を止めませんでした。
幸か不幸か、
新型ウイルス出現を起点として、投資の世界では、
凡ゆるものが数字上値上がりしたことになります。
しかし、
このように誰もが熱狂している『パーティー』も、
手綱を引き締める時期は、将来的に必ず訪れます。
以前お伝えした通り、
覇権国・米国が高いインフレ率を記録している今、
その収束という名目があるのは、1つの好機です。
それでも、
他に、1つの懸念事項があるとするなら、それは、
新型ウイルスの変異種・感染拡大が未解決なこと。
私自身、
今後の動向を正確に予測することは不可能ですが、
手綱を引く時期を間違えば、再び市場は低迷する。
冒頭お伝えした通り、
来月の『利上げ』予測が頓挫しつつある事もあり、
市場はどちらかと言えば『楽観ムード』漂います。
しかし、
その『決定』如何により、どちらにも触れるため、
まだまだ、投資家は目を離せる状況にありません。
他人事でなく、当事者意識で静観を続けましょう。
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現時点、2022年以降の開催スケジュールが未定です。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太