今日のテーマは、『年収3000万円を実現すれば、あなたはお金持ちになれるのか??』です。
一般論として、
多くの方々は、『収入』が無尽蔵にアップしていくことで、
道の先に『お金持ち』というゴールがあると考えがちです。
また、
そこまで『極論』でなくとも、現在よりも収入が上がれば、
少なくとも、『資産形成』は出来るようになると考えます。
ここで、
1つだけ、概ねの基準を決めておく必要があると思うのは、
『お金持ち』という言葉が、指し示している所でしょうか。
例えば、
世界的ベストセラー作家ロバート・キヨサキ氏は著書中で、
世界基準の『富裕層』の定義を、次のように述べています。
『年収として100万米ドル、資産は1000万米ドル超』
直近、
円安が進行するため、正確には若干上の数字になりますが、
日本円換算では『年収1億円、保有資産10億円超』です。
一般人には、なかなか実現できそうにない数字ですね(笑)
そこで、
ユダヤ人大富豪の教えの著者である本田健の基準を示すと、
一般の基準にかなり近付き、現実的なものになってきます。
同氏は、
『幸せな小金持ち』という言葉の定義として提示しますが、
『年収3000万円、保有資産6000万円』が基準です。
いかがでしょうか??かなり譲歩された印象ですよね(笑)
この程度の基準であれば、クリアする人も多く存在します。
*本田健氏が上記基準を示したのは10年以上前である為、
特に資産要件は、そのまま合致しない可能性もあります。
*資本主義はインフレ経済の為、貨幣価値が同じではない。
確かに、
経験則として、『年収3000万円』を突破した辺りから、
何かをする際『お金』を意識する機会は大きく減少します。
むしろ、
この基準値を達成する人の多くは『事業主』でしょうから、
意識的に『経費』を切れる場面を探すことになるでしょう。
常日頃から、
私たち事業主は、多くを残しても税金で持っていかれる為、
事業の関連経費として、『お金』を使える機会を探します。
それでも、
一般的に『収入に恵まれている』と考えられがちな階層が、
本当に、そのまま経済的に恵まれているかは分かりません。
1997年、
『となりの億万長者』という題の本が話題になりましたが、
その中で、とても興味深いデータ、考察が示されています。
何かと言うと、
米国内でも『富裕層』が集中して居住するエリアが存在し、
その地域の平均年収は『25万〜30万米ドル』に上ると。
年収として3000万円超、間違いなく、高額所得者です。
しかし、
財政状況のアンケートをした所、彼らは消費意欲が旺盛で、
現実的な『台所(懐)事情』は、火の車になっていた、と。
つまり、
世間から『お金持ち』と見られ、疑われてなかった方々は、
全く『お金』を保有していなかったというシュールな結末。
現在も、この状況は大きく変化してないのかも知れません。
今年、
米・某調査会社が公表した結果では、個人の年収レベルは、
『蓄財能力』には大きな差を与えない結論を導き出します。
例えば、
先ほどから例に挙げる『年収25万米ドル』を誇る階層も、
毎月給与を使い切ると回答した人間は、全体の約3分の1。
サブ解析として、
年齢別にその傾向を調べると、この収入帯に属する人の内、
ミレニアル世代(*)では半数以上が使い切りと答えます。
*1980年から1995年に生まれ、2020年現在で、
25歳〜40歳を迎えている人々の総称を指しています。
*現在、最も『消費意欲』が旺盛で、親世代から見たとき、
人生に対する『価値観』も変化した世代と捉えられます。
話を戻すと、
現行為替レートで計算した時、年収3000万円超の人が、
宵越しのお金を持たず、その日暮らしをしているという事。
驚くべきは、
このように回答する人々の割合は、それ以下の収入レベル、
『年収10万ドル』ほどから、ほとんど変化していません。
具体的には、
この収入帯で、毎月使い切りと回答したのは『26%』で、
ミレニアル世代に限定すると、『63%』まで高まります。
*年収1000万円超も、日本では少数派の高所得者です。
つまり、多くの人が『もっと、もっと』の罠に嵌っている。
私自身、
対象クライアント、特に『会社員』という立場の方々には、
一応、『年収要件:最低年収500万円』を設けています。
これは、
元も子もない話ですが、資産形成(投資)を実行する際に、
ある程度は『お金:原資』がないと、実践が出来ないから。
しかし、
実際は、この『年収要件』は厳密な意味を持つわけでなく、
『出来る人間』は出来るし『出来ない人間』は出来ません。
あなたは幻想(年収3000万円)を抱いてませんか??
最も重要なのは『今、出来ているか』というポイントです。
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