今日のテーマは、『もう一人の投資の神様も、日本市場が再興することを予見している』です。
昨日の公式ブログでは、
『投資の神様が、日本株取得に使った錬金術』と題して、
バフェットの5大商社株購入のカラクリを紹介しました。
確かに、
5大商社株を均等保有するには多額の資金が必要ですが、
それは『円建て社債』により、日本市場で調達したもの。
同氏がCEOを務める、
バークシャー・ハサウェイ社は巨額資金を保有しますが、
日本株購入に際して、実質的にそれは使われていません。
齢93歳を目前に控えて尚、どこまでも強かな神様です。
それでも、
バフェットが、日本株式に投資をしたことは事実であり、
史上初という点で、『歴史的イベント』と表現出来ます。
そして、
現代資本主義を代表する、もう一人の『投資の神様』も、
日本の株式市場が復活(?)することを予見しています。
その人物とは、
バイクと自動車を自走して、2度の世界一周を成し遂げ、
『大冒険投資家』としても知られるジム・ロジャーズ氏。
同氏は、
直近3年以内、日本の株式市場はかつてないほど上昇し、
日経平均もバブル期超えの4万円突破すると豪語します。
しかし、
一見『ポジティブ』な評価として捉えられるこの予想も、
理由を紐解けば、『ネガティブ』なものへと反転します。
実際、
日本株式が上昇(再興)するポイントとして挙げるのは、
昨年急激に進行して、日本人の生活を苦しめた『円安』。
元々、
凡ゆる分野に共通して、高い輸入依存度を誇る日本では、
今後も継続して、コストプッシュ型の物価上昇が起こる。
そうなれば、否が応でも数字上の企業業績は上がります。
また、
旧ワイマール共和国(現・独)程のものではないにせよ、
国内でも長期的にインフレが進行することが考えられる。
そうなれば、
いくらのんびりした気質の農耕民族・日本人であっても、
キャッシュ(現金)を保有することに危機感を覚えます。
そして、
2023年現在、1000兆円超とされている預貯金が、
貴金属や、不動産等に留まらず、株式市場にも流れ込む。
つまり、
日本企業の生産性やプレゼンス(本質的価値)という点、
また、海外投資家からの評価が上がる訳では決してなく、
苦肉の策、消去法的ロジックで株価が上昇するのだ、と。
繰り返しますが、
日経平均株価が『4万円』の大台を突破する理由として、
日本の国際競争力が向上する等には一切触れられません。
むしろ、その観点(国際競争力)においては悲観的です。
ロジャーズ氏が予言する通り、日本の株式市場が上昇し、
日経平均株価が、過去最高値を更新することは有り得る。
しかし、私たちも過度な楽観はしない方が良いでしょう。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太